Y-22:午後に生まれたアイデアが、夜にはチャンネルになっていたはなし
午後、ただ階段を掃除していた。
特別なことをしていたわけじゃない。
でも、その途中でふと違和感が出た。
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「このままじゃ、つまらない」
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vlogを作ろうとしていた。
スマホひとつで、日常を残すようなもの。
でも、どこか“作っている感”が抜けなかった。
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喋るのも違う。
説明するのも違う。
なのに、ただ映しているだけでも物足りない。
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その中で、ひとつだけ変えた。
音を残したままにした。
BGMは8%。
スリッパの音。
手袋のガサガサ。
外を通るバイクの音。
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「生活の音を消さない」
それだけで、空気が変わった。
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そしてもうひとつ変えた。
タイトルを変えた。
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MISSION #001|階段清掃
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ただの掃除が、任務になった瞬間だった。
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そこからは早かった。
編集に時間をかけたわけでもない。
構成を練ったわけでもない。
気づいたら、一本の動画になっていた。
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驚いたのは、アイデアの出どころだった。
頭で考えていたわけじゃない。
掃除をしている“途中”で生まれたこと。
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結局のところ、
何かを作ろうとするときよりも
動いているときのほうが、答えは出やすいのかもしれない。
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そしてもうひとつ。
午後に話していたことが、そのまま夜に形になった。
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このスピード感は、少し怖いくらいだった。
でも同時に、しっくりきている。
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考えすぎると止まる。
でも、動くと形になる。
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たぶん今の自分は
“考えて作る段階”から
“動いて拾う段階”に入ったのだと思う。
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また次のMISSIONは、突然始まる気がしている。
きっとまた、何気ない掃除の途中で。
読んでいただきありがとうございました。
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