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【映画批評】6月に出会った映像作品たち

こんにちは!おいしいヘルシー料理が好きな、ちょこです。

実は、私は映画鑑賞も大好き。ただ、ケチなので、あまり映画館には行かず、サブスク登録して元を取るためにもたくさん見るタイプです。

6月は映画12本、アニメ6作品、ドラマ1作品を鑑賞。ジャンルも国もバラバラで、サスペンスから恋愛、SFまでかなり幅広く楽しめた1か月でした。


観た作品

アニメ

  • 藤本タツキ17-26

  • 時をかける少女(映画)

  • メアリと魔女の花(映画)

  • 同級生(映画)

  • 死亡遊戯で飯を食う

  • NEEDY GIRL OVERDOSE


映画

  • 真実の行方

  • チャタレイ夫人の恋人

  • かくかくしかじか

  • シャッター アイランド

  • 怒り

  • イン・ハー・シューズ

  • 小悪魔はなぜモテる?

  • メイ・ディセンバー ゆれる真実

  • 恋する惑星

  • ハウスメイド

  • 近畿地方のある場所について

  • 愛を耕す人


ドラマ

  • DARK


ここからネタバレ含みます!!!

今月のベスト3

① 愛を耕す人


6月で一番心に残った作品。
派手な展開ではないけれど、人が誰かを愛し、土地とともに生きていく姿が丁寧に描かれていて、静かな余韻が長く続いた。マッツ・ミケルセンはやっぱりカッコよすぎる。私が農学部なのもあって、農作物を育てる大変さを余計に感じて辛かったです。

正直、途中は何度も心が張り裂けそうになった。
主人公ケーレンは、身分を超えて自らの力で未来を切り開こうとする。しかし、そのたびにフレデリックの権力によって邪魔をされ、大切な人を傷つけられ、何度も命さえ脅かされる。その理不尽さがあまりにも苦しくて、「どうしてここまで報われないんだろう」と何度も思った。

観ている間は、とにかく悲しかった。

それでも印象的だったのは、物語の終盤でケーレンの「目的」が少しずつ変わっていくことだ。最初の彼にとって大切だったのは、荒野を開拓し、爵位を得て、自分の価値を証明することだった。
しかし、多くの犠牲を経験した彼は、土地だけでは人は幸せになれないことを知る。
開拓はようやく軌道に乗り始めた。それでも、その成功を分かち合いたかった人たちは、もうそばにいない。

その「虚しさ」が、この映画で一番胸に刺さった。

だから私は、ケーレンがアン・バーバラを迎えに行ったのは、単なる恋愛ではなく、「誰と生きるのか」という答えを見つけたからなのだと感じた。

映画の英題は『The Promised Land(約束の地)』。

一方、日本語のタイトルは『愛を耕すひと』。

鑑賞前は「約束の地」の方がしっくりくると思っていた。でも見終わった今は、邦題の意味がよく分かる。

ケーレンが本当に耕していたのは土地ではなく、人との信頼や愛情、人間らしさだったのかもしれない。

決して明るい映画ではない。それでも、最後にアン・バーバラとともに歩む姿を見て、ほんの少しだけ救われた。

多くを失った末にたどり着いた「約束の地」は、土地そのものではなく、「誰かと生きる場所」だったのではないか。

そんな余韻が、今も胸に残っている。

② DARK


久々におもしろかったSFミステリーサスペンス!
「伏線回収」という言葉だけでは足りないほど緻密な構成。
登場人物や時間軸を理解するのは大変だったけれど、それを乗り越えた先にある驚きは唯一無二だった。

登場人物の子供の頃、大人になった頃、老人になった頃、それぞれ出てくるが、違う人が演じているはずなのに、顔が似てて驚き。ドイツ人はそこら辺の辻褄合わせはしっかりしてるのかも。「主体性」ファーストな教育を受けたら、みんな自立しすぎて好き放題するんだなとしみじみ感じた笑


③ 同級生


優しい空気感がとにかく印象的。
恋愛を大げさに描くのではなく、相手を思いやる気持ちや距離が少しずつ縮まっていく様子が繊細で、とても心地よい作品だった。絵柄が爽やかで、夏の青春恋愛が甘酸っぱく描かれていた。うっとり見れた。

では、それ以外の映画・アニメの感想を簡単に言っていく。

アニメ

  • 藤本タツキ17-26:オムニバスなのでサクサク見れた。『庭には2羽鶏がいた』と『予言のナユタ』で印象に残ったのは、「どうして人間を食べちゃダメなの?」「どうして鳩を殺しちゃダメなの。人間も動物を殺して食べているじゃん」というセリフだった。私はヴィーガンとして普段から、「なぜ動物なら食べてもいいのか」という問いを考えている。だから、このセリフには「まさにその通りだ」と感じた。もちろん、人間同士の倫理や法律と、動物との関係を単純に同じものとして扱うことはできない。それでも、この作品は私たちが当たり前だと思っている価値観を揺さぶってくる。人は犬や猫を食べることには抵抗を覚える一方で、牛や豚、鶏を食べることは日常として受け入れている。その境界線はどこから来るのか。

  • 時をかける少女(映画):ようやく初鑑賞。タイムリープを題材にした青春映画の定番だけあって、テンポよく最後まで楽しめた。青春の切なさや「あの夏はもう戻らない」という空気感が印象に残っている。

  • メアリと魔女の花(映画):ジブリかと思ったらジブリじゃなかった。メアリが思ったよりただの普通の女の子だった(←批判ではなく)。

  • 死亡遊戯で飯を食う: あまりにも雰囲気や音楽が好みすぎて好き。単純にどうなるのかな?って気になる。殺し合いや生き残りゲームは現代社会・消費社会の風刺なんだろうな。競争社会、格差社会、ファシズムとかね。続編求む。

  • NEEDY GIRL OVERDOSE: 病みすぎ地雷女の子の話wネットの住民はいろいろ大変だねえ。アニメーションだけじゃなくて、実写が入ったり紙芝居風になったり、撮り方や編集やレイアウトがすごかった。世界観・雰囲気・イラスト・キャラの見た目が好み。でも全然、流し見してた。

映画

  • 真実の行方(Primal Fear): エドワード・ノートンの演技うますぎる!!!普通に騙されたし、これがデビュー作なんて信じられない。綺麗な終わり方じゃないのもよかった。あんな人でも大司教になれるんだなあ、、。ジャニー喜多川の事件のようにどこにでもある。

  • チャタレイ夫人の恋人:貴族の女性は結婚しか人生の選択が無い。美しい官能映画。旦那さんももうちょっと奥さんを思いやれば結末は違ったと思うな。

  • かくかくしかじか:安心して楽しめる映画。東村アキコさんの作品が好きで、どんな人か見たくて鑑賞。東村さん本人がこの映画に出資して、かなり細かく指示したらしい。岡田斗司夫さんと東村アキコさんのこの映画の対談もおもしろかった。

  • シャッター アイランド:正直に言うと、途中からこういうオチなんじゃ無いかと推測がついてしまっていた。おもしろかったけどね!レオ様の演技はやっぱ格別。

  • 怒り:じわじわくる感情たち。全員名俳優で、表情はもちろん、声のトーン、言葉の間の取り方、全てが素晴らしい。

  • イン・ハー・シューズ:姉妹愛♡私が3人姉妹なので、姉妹愛の話が大好き。ドロドロしてないのもいい。人によっては「信じられない!!」って許せなく思うかもしれない。

  • 小悪魔はなぜモテる?:エマ・ストーンが可愛いので見た。内容は特にない笑 ゴシップガールのダンも出てきてテンション上がったよねー。アメリカ映画によく出てくるけど、人ん家でヤれるのは何故なの笑 そしてそれを全員で聞き耳を立ててるのもやばい。

  • メイ・ディセンバー ゆれる真実:視聴者に解釈が委ねられていて、色々と考えさせられた。誰もが他人を搾取して生きている。みんな自分が1番かわいい。
    ジョーは13歳で大人の都合に巻き込まれ、本来なら経験するはずだった青春や自分探しの時間を失った。それなのに本人は長い間、自分が被害者だったことすら十分に認識できていない。その姿がとても痛々しかった。一方で、役作りのために取材へ来たエリザベスも、結局はジョーの人生を「理解する材料」として利用してしまう。グレイシーを批判していたはずの彼女もまた、他人の人生を消費していたという皮肉が印象的だった。

この映画には、誰か一人の悪を断罪して終わる気持ちよさはない。むしろ、人は自分の物語を都合よく語り、他人の人生を知りたいという欲望を持ち、時には無自覚に傷つけてしまう存在なのだと突きつけられた。

  • 恋する惑星:初めてのウォン・カーウァイ監督なので楽しみにしてた。見終わって、「へ?」とちょっと思ったけど、妙に既視感のある映画。人と人との繋がりやその儚さを表してる。曲や撮り方、美術が美しい夢うつつな映画。香港という大都市の中で、何万人もの人がすれ違い、その中のほんの一瞬だけ人生が交わるかもしれないし、交わらないかもしれない。そんな偶然の積み重ねが人生なのだね。

  • ハウスメイド:日本のサブスクでは配信されてなくて、正確にはYoutubeの動画紹介で見た。おもしろかった!アマンダセイフライドは恋する乙女から狂った女まで幅広く演じてすごいなあ。先入観で騙された映画。

  • 近畿地方のある場所について:たまにホラーを見たくなるので鑑賞。中盤くらいまで怖くて楽しめたけど、最後は、うーん。CGのぬるぬるした気持ち悪さだけだった。

総評

6月は「人間の心理」を描いた作品を多く観た月だったように思う。

『真実の行方』『シャッター アイランド』『怒り』『メイ・ディセンバー ゆれる真実』のような、人間の本質や真実が揺らぐ作品も印象深かったし、一方で『愛を耕す人』や『同級生』のように、人とのつながりを穏やかに描く作品にも強く惹かれた。

来月はどんな作品に出会えるのか、また振り返るのが楽しみだ。

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