ベルギーの健康保険について
本記事では、ベルギーの健康保険制度について説明します!
1.ベルギーの健康保険制度について
ベルギーに居住するすべての人々(外国人居住者含む)は、健康保険に加入する義務があります。
私が大学院生として留学した時は日本の留学保険に加入しており、その保険を利用することを大学院から認めらていたので、ベルギーの健康保険制度には加入しませんでした。
しかし、今回2度目のベルギー生活では、移民として住民登録しているので、ベルギーの健康保険に加入しました。
ベルギーの大学院のサイトに、健康保険について書かれているので、留学生の人は参考にしてください!
Health Insurance - KU Leuven
2.健康保険に加入するには?
非営利団体である保険組合(Mutualité (フランス語) / Mutualiteit (オランダ語))に加入する必要があります。いくつか種類があります。
CM (Christelijke Mutualiteit)
LM (Liberale Mutualiteit)
Helan/Partenamut (Onafhankelijk Ziekenfonds)
Neutraal Ziekenfonds
Socialistische Mutualiteiten
日本の国民健康保険とは違い、どの保険組合を選ぶかは個人の自由なのが面白いところです。
3.医療費の負担率は?
日本と同様、一部の費用を自己負担する必要があります。自己負担額は治療の種類、治療を行う医療機関によって異なりますし、医師が保険組合とcontractしているかどうかでかなり金額が変わってきます。
例1)耳鼻科
耳鼻科に行って耳の検査等をしましたが、94ユーロの医療費のうち、34ユーロが自己負担額、60ユーロが健康保険によってカバーされました!(自己負担率36%)
例2)眼科
眼科に行って目の検査をしましたが、41ユーロの医療費のうち、12ユーロが自己負担額、29ユーロが健康保険によってカバーされました!(自己負担率29%)
例3)皮膚科
皮膚科に行って、腕のお出来を取ってもらいました。196ユーロの医療費のうち、79ユーロが自己負担額、117ユーロが健康保険によってカバーされました!(自己負担率40%)
大体負担率は30〜40%かなと。
4.追加保険プランについて
入院するときにかかる費用等をカバーするためには、追加プランに加入する必要があります。
一方で、私が勤めている現地企業では、入院用の保険プランを全社員に提供しています。(キャッシュレス対応なので、お金は一切かからず保険会社が入院費用の決済を病院とやり取りしてくれます。)
なので、私は個人では追加保険プランに入っておらず、入院する事態になったら、会社の入院保険を使う予定です。
周りの友人や知人の話を聞く限り、ベルギーの企業では従業員に入院保険を提供するケースが多い気がしています。
5.健康保険の費用は?
加入するプランによって金額は異なりますが、私は年間で150ユーロほどのプランに加入しています。
また、健康保険によってカバーされた金額によって、追加でContribution feeを支払う必要が出てきます。(病院に行けばいくほど、Contribution feeが高くなります。)
6.健康保険の精算方法は?
病院で身分証を提示しますが、ナショナル・レジストリ番号(National Register Number)と加入している健康保険が紐づいているので、大抵のケースでは、診察後に自己負担のみの費用の支払いのみを行ってきました。
しかし一度だけ、間違えてお医者さんに「保険に加入していない」と説明してしまい、その場で全額支払いました。
その後、健康保険の書類のみを投函できるポスト📮にかかった費用の書類(自分の健康保険の加入番号のシールを貼り付ける)をポイと投函したら、3日後には口座にお金が振り込まれていました!
とても簡単な精算方法でした。
こんな感じで保険について書きましたが、ベルギー人のパートナーすら、あまり保険については理解していない(?)ようなので、ちょっぴり複雑なベルギーの保険についてご理解いただけるかと思います。
健康保険に関連して、ベルギーの医療体制についても参考程度にお読みください!
ベルギーの診療について
ベルギーでは、体調不良の際にはGP(General Practitioner)というところに行くのが一般的です。
例えば風邪を引いた場合や体調が悪いときは、GPで薬を処方してもらいます。
一方で、特定の部位の痛みがある場合は、直接皮膚科や眼科、耳鼻科に行くことも可能です。
日本では、町医者に行く場合、予約が必要ないケースが多いですが、ベルギーではGPや町の専門医含め、基本的に予約をしないと診察してもらえません。
ちなみに、7月・8月はベルギーのホリデーシーズンで多くの人が2~3週間の休暇を取得し、イタリアやスペイン等にバケーションに行きますが、ベルギーの医者も同じで、2~3週間ほど休暇を取得します。
なので、夏のシーズンに病気になると、GPや専門医の予約が一気に取りづらくなります。
私は7月に症状が悪化し、病院に行くためだけに、1時間以上電車に乗って隣の市の専門医まで行きました。
もし症状が重い場合は、総合病院の救急科に行くのがベストです!(当日予約でも診察してもらえます)
ベルギーの医師不足について
ベルギーのニュースでも取り上げられていましたが、ベルギーの一部の都市では、医師が不足している状況です。
また、医師の働き方も進んでおり(私のパートナーの幼なじみの奥さんがGPの医師ですが、基本的に平日9時~17時までの勤務で、休日出勤はありません)、会社帰りにGPや病院に行きたくても既に診療時間外のところも多いです。
そのため、例えば近所の開業医を予約しようとしたところ、予約可能な日が5か月後の日付のときもあります。(正直びっくりします)
先日も皮膚科に行きましたが、皮膚科の予約も2か月先の日が最短でした。
早い日付で予約を取りたい場合は、総合病院に電話して予約するようにしています。(総合病院だとより多くの人数の医師がいるためです。)
私は、総合病院に電話して、1か月先の診察の予約が取れました。
医師の診察について
予約する際は、大体15分~30分の予約枠が割り当てられます。
日本だと、耳鼻科や内科に行っても1分の診察で終わってしまうことが多かったですが、ベルギーだと医師と話す時間が多いと感じています。
なので、私はできる限り、質問事項はすべて医師に訊いて、納得するまで帰りません。
診察時間が日本より多いのは、ありがたいです。
また、予約枠が割り当てられているので、早めに病院に行って待つこともありません。
大体診察の予約時間の5分前に病院に行けば大丈夫なので、その点はベルギーの診療の良いところだと思います。
こんな感じで、ベルギーの健康保険制度について書いてみました。
少しでも参考になれば幸いです♪
