名前が悪くて摂らない必須ミネラル亜鉛?!日本人男性が特に不足だが、最近は日本人女性も!!
前回、現代日本人に不足しがちなミネラルの一つとしてマグネシウムを紹介しました。
私はオリゴスキャンの結果でマグネシウムとともに亜鉛が不足していることが分かりました。
日本人男性が不足しがちなミネラルの代表は亜鉛です。
私が個人的にも非常に重視しているミネラルであり、男性の健康維持には欠かせません。
最近は日本人女性も亜鉛不足が指摘されるようです。
しかし、亜鉛は重要なミネラルにも関わらず、あまり摂取しようとされませんが、なぜでしょうか?
1.亜鉛は名前が悪くて摂らない?!
実際に名前のせいで亜鉛サプリメントを避ける人はいないかもしれませんが……
それにしても良くない名前ですね。
鉛は猛毒でそれに似て劣る意味の亜がついていると、もっと悪いものと誤解しそうです。
亜鉛の名前の由来は3つ説が見つかりました。
(有力説)江戸時代の百科事典 『和漢三才図会』で和製漢語として造語した。
(俗説1)江戸時代の漢方医の寺島良安が鉛に似ていると命名した。
(俗説2)18世紀に中国で名付けられ、そのまま使用した。
いずれにせよ外見と用途で付けたので、栄養素と毒素の観点はありません。
2.なぜ、日本人特に男性に亜鉛が不足しやすいのでしょうか?
なぜ、日本人特に男性に亜鉛が不足しやすいのでしょうか?
次の理由が考えられます。
加工食品や精製食品の増加
ストレスやアルコール摂取による消耗
加齢による吸収の減少
鉄・カルシウム・食物繊維の過剰摂取による吸収阻害
3.亜鉛が不足すると……
亜鉛は300種類以上の酵素の酵素の補酵素として働いています。
ですから、不足すると体全体に不調が発生します。
不足の場合、次のような症状が出るという研究報告があります。
<男性機能>
・性欲低下
・精子数の減少
・ED(勃起障害)
<免疫>
・風邪
・味覚障害
・皮膚炎
<代謝>
・疲労
・食欲不振
・脱毛
<脳機能>
・うつ病
・不眠
・集中力低下
特に男性にとってはテストステロンという男性ホルモンの合成に必要不可欠であり、精力や筋肉の維持にも深く関わっています。
一方で、女性にも美肌・美髪・免疫維持のために重要なミネラルです。
4.亜鉛を摂取する方法
本来は食物から摂取するのが好ましいのですが、亜鉛の多い牡蠣は毎日食べられません。
それに、亜鉛は食事から吸収されにくいミネラルのひとつです。
a.亜鉛サプリメント
そこで効果的に摂取するには、次善の策として、サプリメント利用することをおすすめします。
サプリメントでは吸収しやすい成分で挟み込んでいます(キレート)。
その成分の特性により、目的に応じた亜鉛サプリがあります。
以下の商品は、特定の疾病の予防・治療を目的として紹介するものではありません。
本記事の内容と直接的な因果関係を示すものではなく、あくまで栄養素に関する一般情報として掲載しています。
グルコン酸亜鉛
ピコリン酸亜鉛
アスパラギン酸亜鉛
酵母亜鉛
亜鉛カルノシン
一方で、酸化亜鉛はコストが安い反面、吸収率が低くおすすめできません。
b.亜鉛イオノフォアサプリメント
亜鉛イオンは亜鉛イオノフォアという物質と一緒に摂ると良いという研究報告があります。
ただし、一部の研究分野では、ポリフェノール類とミネラルの関係について基礎研究が行われていますが、一般的な食品としての評価は確立していません。
亜鉛イオノフォアとして代表的な物質に次のものがあります。
EGCG(エピガロカテキンガレート)
=緑茶に含まれるフラボノイド
クェルセチン(ケルセチン)
=玉ねぎに含まれるフラボノイド
フラボノイドはポリフェノール(植物成分)の一種の色素成分。
5.亜鉛を多く含む食品
サプリに抵抗がある人もいるでしょうし、やはり食品から亜鉛を取ることが理想的です。
最後に亜鉛を多く含む食品を挙げます。
(mg/可食部100gあたり)
牡蠣(かき・生) 13.2 mg
牡蠣(燻製) 25~30 mg
牛肩ロース 4.5 mg
牛もも肉 4.0 mg
豚レバー 6.9 mg
鶏レバー 3.3 mg
ホタテ貝柱 2.7 mg
うなぎ(蒲焼) 2.7 mg
カニ(毛ガニ) 3.6 mg
タラバガニ 4.2 mg
煮干し 7.2 mg
カシューナッツ 5.4 mg
アーモンド 3.6 mg
かぼちゃの種 7.5 mg
ごま 5.9 mg
高野豆腐 5.2 mg
納豆 1.9 mg
プロセスチーズ 3.2 mg
パルメザンチーズ 7.3 mg
全粒粉パン 2.5 mg
やはり、亜鉛といえば牡蠣が他の食材に比べて桁違いに多いですね。
食品で摂取するには牡蠣しかないような感じで、現実的に無理そうです。
なお、吸収率についてですが、動物性は高いのですが、植物性はフィチン酸の影響でやや低いです。
皆さんもぜひ体調管理のため亜鉛が不足しないようにしましょう。
食品で摂取するのが良いのですが、必要量は難しいのでサプリ等を利用することも検討してみて下さい。
本記事は健康と栄養に関する一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の疾病の診断、治療、予防を目的とするものではありません。
体調に不安がある場合は、医師等の専門家にご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回は2月2日(月)午前10時です。
カルシウムパラドックスについての記事です。
少しでもご参考になれば、スキを押して下さい。
