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Today's One Album from the Shelf 2025/10/10

Maria Muldaur – Transblucency (1986)

晴れの金曜日の朝。マリア・マルダーのジャズを聴く。1986年にリリースされた『Transblucency』を聴いた。マリア・マルダーのお気に入りはビリー・ホリデーで知られる “Lover Man” という曲で、60年代半ばに、ジム・クウェスキン・ジャグ・バンドのメンバーとして、ロックやフォークのクラブでこの “Lover Man” を歌っていたとジャケ裏の英字からは読み取れました。彼女はジャグ・バンド時代に元夫のジェフから初期ジャズの教育を受けていて、彼女はその事を糧に、自身の音楽的表現やスタイルに影響されたとのことでした。このアルバムは彼女がただのロック歌手が気まぐれにジャズをかじったのではなく、本物のジャズシンガーとしての自分を伝えたかったのではないかと思います。実際に、ケニー・バロン、ベン・ライリー、マイケル・ムーア、フランク・ウェス、ジェリー・ドッジオン、ジェリー・カプッチオ、そしてドン・シックラーという最高のメンバーが集まり、シックラーの見事なアレンジと珠玉の選曲で支えられていたのだと思います。ここに収められた楽曲は、古典的な ”Lazy Afternoon” や ”You’ve Changed” から、あまり知られていない ”How Can You Face Me” や ”Where” まで、ブルースの ”Looking Back”、スウィング感あふれる ”Massachusetts”、デューク・エリントンの ”Translucency”、そして「Rio de Janeiro Blue」やデイヴ・フリッシュバーグの2曲、 ”Blizzard of Lies” と ”Wheelers and Dealers” まで、マリア・マルダーとメンバーたちは見事に披露しているのではないでしょうか。彼女は“Midnight at the Oasis”の続編、Top10ヒットを作るよりは、常に新しい歌い方や解釈の仕方を目指していたのかもしれませんね。


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