Today's One Album from the Shelf 2026/03/26
Larry Graham And Graham Central Station - My Radio Sure Sounds Good To Me (1978)
雨の木曜日の朝。ガッツイーでホーンが唸る70年代ファンクの真髄を聴く。ラリー・グラハムが率いるグラハム・セントラル・ステーションの、バンド名義を「ラリー・グラハム&グラハム・セントラル・ステーション」と改めた記念すべきアルバム『My Radio Sure Sounds Good To Me』を聴いた。本作の最大の魅力は、グラハムの代名詞である弾けるようなスラップ・ベースが牽引する、骨太でホーン・セクションが躍動する1970年代ファンクのサウンドにあります。ファンク・ジャムの “Pow” や “Boogie Witcha, Baby “では、その強烈なグルーヴが聴く者を瞬時にダンスフロアへと誘います。また、本作は単なるファンク・アルバムに留まりません。センチメンタルなソウル・バラード “Is It Love?” や、ゴスペルの影響を感じさせる温かいメッセージ・ソング “Mr. Friend” など、楽曲の幅広さも特筆すべき点です。ジャズ界の巨匠ベニー・ゴルソンを共同プロデューサーに迎えながらも、そのサウンドは徹底してグラハム流のR&B/ファンクに徹していて、その完成度の高さは、当時のファンク・シーンにおける彼らの地位を確固たるものにしました。ディスコの波に飲まれることなく、真のファンクの喜びとグルーヴを追求した本作は、まさに時代を超えて愛されるソウル・ミュージックの傑作だと思います。70年代ファンクの熱気と、ラリー・グラハムの音楽的才能が凝縮されたこの一枚は、すべてのファンク・ラヴァーに捧げる堅実な名盤として、今なお輝きを放ち続けていると思います。
