片頭痛(偏頭痛)
片頭痛は、こめかみ付近がズキズキと脈打つように痛むのが特徴で、脳の血管が拡張して周囲の神経を刺激することで起こる「神経疾患」の一つです。
多くの場合、こめかみから目のあたり頭の片側に起こるためこう呼ばれていますが、 必ずしも片側ではなく頭頂部や両側に起こることもあります。
症状の特徴
脈を打つような痛みや、ズキズキ、ズキンズキン、ガンガンするような痛み。
何もできなくなるほどの強い痛みが起こることが多く、嘔気や嘔吐を伴うこともある。
身体活動、明るい光、大きな音、特定の匂いなどによって痛みが悪化することがある。
感覚が敏感になるため、暗く静かな部屋に引きこもって頭痛が引くまで横になりたがる。
睡眠中は頭痛が治まる。
片頭痛発作は、通常数時間から数日続く。
神経が過敏な体質の人に起こりやすい。
加齢に伴い片頭痛は軽くなる。
片頭痛の原因
睡眠不足・空腹・天候の変化・知覚刺激・精神的ストレスが誘因となり、三叉神経が興奮すると 発痛物質が脳血管や髄膜に過剰に放出され、痛みの原因となります。 またエストロゲンの血中濃度の変動が頭痛の引き金となることもあります。
家族性片麻痺性片頭痛は、まれな片頭痛のタイプで、1番、2番、19番染色体遺伝子の欠損が関係するとされています。
※片頭痛は、脳神経の三叉神経から過剰に放出されるCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)というペプチドであることがわかってきました。 現在はCGRPを標的にした新たな治療薬が開発されています。
片頭痛の前兆
片頭痛の約25%に、発作の前に前兆がみられます。以下その特徴です。
ギザギザに走る光、チカチカする光や閃光が見えたり、視野に盲点ができ、その周囲がチカチカ光って見えたりする。
チクチク感、平衡感覚の消失、腕や脚の脱力感、発話困難などの症状が出る。
視覚・感覚・バランス維持・筋肉の協調運動・発話などに一時的な障害が出ることがある。
前兆は数分から1時間ほど続き、頭痛が始まっても継続することがある。
視覚障害やバランス障害などの症状だけが起こり、頭痛を伴わないこともある。
あまり頻繁に痛み止めを使用すると、片頭痛が悪化することがある。
西洋医学的治療法
治療は薬物療法が中心です。アセトアミノフェン、非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)、エルゴタミン、トリプタンなどが よく用いられます。片頭痛のおもな原因は発痛物質(CGRP)の過剰放出ですが、トリプタンにはこれを抑制する作用があり、服用すると約30分で効果が現れます。
痛みが頻繁な場合や、市販薬を服用したけど効かないといった場合、早めに「頭痛外来」などの専門医を受診することをおすすめします。
