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可愛いおばあちゃまに近づきたい私

(画像と本文は関係ありません)


デイサービスの朝はまず体温測定と血圧測定から始まる。
なぜかしら体温の高い方がいる。
38.0℃?
首筋から背中にかけて汗ばんで熱くなってる!
まさか!
使ってないよね⁈ ホッカイロ!と聞いてみる。
ストッキングの中に挟み込んで体に結び付けているではないか!
(伸びるストッキングは使い勝手がいいんだよね!と言ってる場合ではない)
この熱じゃお風呂無理だね~とやんわり言ってみる。
敵もさるもの!
ホッカイロを外し
上着を一枚脱ぎ
ズボンにインしていたシャツを引き出し
半分お腹を出しながら体の中に風を入れていく。
これで20分後に体温は平常になりめでたくお風呂へGO!

さすがに今週は暑くなり使ってないように見えたものの
風呂上がり「ん!?」
へその上に謎の結び目
「今日は少し寒いからこれ使わないと風邪ひくよ!」って。
もうそろそろ使わなくていいんじゃない?
日中の気温、25℃以上あるよ~。


デイサービスには実にいろいろな方が来る。
中には利用者同士どうしても気の合わない方もいる。
スタッフは座る位置をどうしようかと考え、
昼寝の場所をどうしようかと考えながら動いている。

リハビリは数人まとめて行いたいこともある。
でも中の悪い二人は一緒にはできない。
結局一人ずつ行い、時間が無くなり私は焦る。
(本来一人ずつが良いのはわかってはいるが…)

仲良くやりましょう!


そんな中でも可愛いおばあちゃまがいる。
歩行は出来るがふらふらするため手引き歩行かU字歩行器を使用している。
このおばあちゃま、
時々思い出すんだよね「あっ、家に帰らなきゃ」って。
思い出すとテーブルにつかまってスッと音もなく立ち上がる。
そして歩いていこうとする。
「○○さんトイレに行きます?」と聞くと静かな声で
「ちょっと家に行ってくるから」と言います。
昼食まであと10分というところ。
「ご飯食べてから帰りましょうか?」と話し
一緒に厨房を覗いてみる。
この日はちらし寿司の日
お皿にきれいに盛り付けられたちらし寿司を見て
目が輝いた!
そのままいったん座ってもらう。
すると「ごめんなさいね。ありがとう」と言う。
2か月半で初めて声を聴きました。
口元に耳を近づけないと聞き取れないくらい
小さな小さな声ですが
初めて声と意思を聞けた日でした。

お昼ご飯はいつも完食される方で
一人で食べることが出来る。でも、
1時間も時間がかかるので時々誰かが手を貸して介助する。
話に聞くと縫物もするらしい。
93歳なのに目は大丈夫なのかなと思ってしまう。
たしかに午前の作業を見ていても
指先の細かい仕事をきれいに、器用にしているんだよね。


どうして可愛いと思えるんだろう?

人間らしいから?
人間らしいってどういう事?

自分も高齢者の域に入り、自分が死んだときに残された者に迷惑をかけないようにできるだけ片付けるものは片づけてと思っている。断捨離やお墓の始末もそう。
でも最後には自分の身体が残る。
人は結局誰かの世話にならずには死ねないようになっているのだろう。であれば出来るだけ可愛く愛される人でありたい。

93歳の可愛いおばあちゃま。
少し認知症もあるけど声を荒げる事もなく穏やかな顔で周りを見回し、ご飯も一人で食べトイレにも行けるし、言われたことをするだけでなく自分の意思表示もしっかりできる。お風呂上り疲れるとウトウトしているのもまた可愛い。今の自分をそのまま受け入れている感じがする。この先歩けなくなったり一人で食事が出来なくなったりすることが出てきても、この方なら全てを受け入れられるんだろうなと思わせてくれる。
肩に力が入ってなくて「そのまんま」な方。


人ってだんだん出来ないことが増えてくる。
それもまた私。
それが人。
そうやって生きていけたら
可愛いおばあちゃまみたいになれるかしら?



先輩たちに教えられることの多い日々です。


トップ画像は預かりの日おと君と行った種差海岸です。








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