ざっくり学ぶ、ICAO/IATAのきほん
国際物流を学ぶうえで、航空輸送のルールを支える二つの組織「ICAO」と「IATA」の理解は欠かせません。名前は似ていますが、その性格はまったく異なります。今回は初心者の方にも分かりやすく、両者の役割と最近の動向を整理してみたいと思います。

ICAO(国際民間航空機関)とは
ICAOは1944年のシカゴ条約(Convention on International Civil Aviation)に基づき、1947年に設立された国連の専門機関で、本部はカナダ・モントリオールにあります。締約国は193か国とほぼ世界中の国を網羅しており、各国政府の代表で構成される「公的機関」です。
主な役割は、シカゴ条約の附属書(Annex 1〜19)として国際標準・勧告方式(SARPs/Standards and Recommended Practices)を定めることです。空中航行、空港運営、航空保安、運航、危険物、環境、保安など、航空の幅広い分野で世界共通のルールを設定しています。空港の4レターコード(例:関西国際空港=RJBB)の管理、危険物輸送の上位規範「ICAO Technical Instructions(TI)」の策定、気候変動対策の枠組み「CORSIA」や長期脱炭素目標「LTAG」の主導もICAOの仕事です。
IATA(国際航空運送協会)とは
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