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Eros in Movie land 第2回~映画『サブスタンス』~

まあ、景気よくヌードを見せてくれる作品ですよね。
デミ・ムーアの「枯れた」ヌード、そしてマーガレット・クアリーの「瑞々しい」ヌード、比較する気はなくても、どうしても比較してしまうのは人間の性、というものでしょう。
とは言っても、映画の中でヌードを見せられても、性的興奮はなかなか呼び起こされません。
美術館で裸婦像を見て、興奮する人間が少ない(ゼロとは言わない)のと同じ感覚でしょうかね。

しかしあの世界、若い女性オンリーを性的に見すぎじゃないの?と気になりました。
世の中には「熟女フェチ」だっているだろう、と。
熟女がレオタードに身を包んでエクササイズをする番組に、まったく需要がないというような切り捨て方をするのは、さすがにヒドくないですか?
「結局、男は若い女の子が好き」みたいな描き方をされているのは、さすがに受け入れがたいです。
別に私、熟女フェチじゃないですけど。

あと、一番残念だったのが、ラストシーンにかけてのマーガレット・クアリー演じる「スー」の完全な「化け物化」ですね。
老いつつある女性の魅力、若い女性の魅力の間にある違いを描いてきたのですから、最後は「異形の女性の中にある魅力」を描いてくれるような造形にしてほしかった気がします。
「女性としてのフォルムを保ちつつの異形化」ですね。

例えばですが、映画『エイリアン』シリーズに出てくるエイリアン達なんか、完全に異形ですがどことなくセクシーさがあるじゃないですか。
あんな感じが良かったんです。
それが、あんな化け物にしてしまったせいで、ラストはもう完全に80年代のチープなホラー映画に……。
それはそれで笑えたんで良かったんですけど。

と言うわけで、どうせなら『サブスタンス』には「異形フェチ」を目覚めさせてくれるくらいの映画であってほしかったんですが。
しかし、映画的には「美」を追求したことで生まれる「醜」をはっきり見せないと、という視点のほうがメインであろうことは理解できるので。
結局ラストは、アレで良かったのかもしれませんね、うん。

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