見出し画像

顔面を椅子にするとき

「ねぇ。」

くすっと笑いながら、
そのまま顔に体重を乗せる。

「どんな気分?」

少し湿った感覚。

布越しに伝わる体温。

「ちゃんと感じてる?」

逃げられないまま、
顔で受け止めるしかないあなた。

「いやらしいね。」

そのまま、わざとゆっくり動く。

顔のすぐ近く。

目の前にあるシルエット。

「そんな近くで見て。」

「震えてるの、バレてるよ?」

くすっと笑う。

「ほんと変態。」

大きな声を出そうとするあなたに、
少しだけ体重をかける。

「うるさい。」

「もう――椅子でいいよね。」

そのまま、完全に乗り込む。

「今日は私の椅子なんだから。」

逃げ場も、視界も奪われて。

ただ支えるだけの存在。

「椅子は黙ってなさい。」

少しだけ腰を動かして、
反応を確かめる。

「こういう扱い、されたかったんでしょ?」

答えなくてもわかる。

身体が全部、教えてる。

「だって変態だもん。」

くすっと笑って。

「ほら。」

少しだけ角度を変えて。

「見える?」

いやらしい目で見てるその視線。

「そんな目するなら――」

そのまま、完全に覆い隠す。

「塞いであげる。」

視界は、もうゼロ。

逃げられないまま。

「手も離さないよ。」

静かに囁く。

「そこから。」

いいなと思ったら応援しよう!