イチイの樹
ハーブやアロマテラピーや漢方の教室をしていましたが、
それは植物療法や代替療法と呼ばれる分野です。
今の医薬品のルーツはハーブ(薬草)です。アルカノイドはうまく使えば薬、使い方を間違えば毒。人を殺すこともできる成分です。
アロマの香り成分は医薬品のルーツとまでは言えませんが、抗菌や殺菌の働きで助けてくれたり、優しい癒しの香りは直接ではなくても自律神経を整えてくれるところから健康の手助けをしてくれます。
そんなところから植物の魅力にのめりこんでいきました。抗がん剤も植物成分からできているものがあります。
植物ってすごいなあと感動しました。
おしゃれなハーブでなく、葉っぱの向こうに薬の姿が見える薬草系が好きでした。
画像は、タキサン系抗がん剤パクリタキセルの元「イチイ」の樹です。
乳がん治療で良く使われるパクリタキセルは、この樹の成分タキソールが元になっていると知り、ハーブをまだ知らなかった頃は
この樹をどうやって身体に使うんだろうと疑問だらけでした。
パクリタキセルは水に溶けにくいので、水に溶かして点滴がつくれません。そのためアルコールが添加されています。
そのアルコール量は、
1回にパクリタキセルを300mg使用する場合、含まれるアルコールはビール500mLに相当するとされます 。
けっこうな量なので、お酒に弱い人は酔っちゃいます。
こうしたデメリットを解消するために作られたのが、アブラキサンです。
アブラキサンはアルブミンと結合することで、水に溶けやすくしたものだそうです。アルブミンとタキサン系の合体造語で「アブラキサン」かな。
私はタキソテールを使いました。これも元は「イチイ」です。
一番の違いは作用機序が違うことです。
副作用も違いがあり、むくみやすいのがタキソテールのようです。
私も、冬で血行が悪かったせいか術側の腕が浮腫みましたが、春がやってくると自然に治りました。
抗がん剤は副作用が辛いこともありますが、エンドレスではありません。
再発でなければ必ず終了する日がきます。1回やれば終わる日が1回近づく、そう思うとなにくそ!と頑張れます。
やることやって万全の態勢で乳がんと向きあえば、万が一再発しても少なくとも後悔はしません。
まったくもう~という感じです。
タキサン系は古くからある抗がん剤ですが、今でも使われています。
20年前に使った身としては、今でも通用すると聴くと何気に嬉しい。
イチイは、山や植物園、個人のお庭などで身近に見かけることができます。赤い実は甘くて食べることもできるそうですよ。
