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2つのループ・モデル

自然界や国家の興亡、時代の変遷を見ると全てのシステムにはライフサイクルがあることが分かります。はじまりがあり、中盤があって、終わりに向かう。一つのシステムが衰退し始めると、別の場所で新たなシステムが生まれます。この二つのシステムが描くライフサイクルの曲線、2Loopsモデルはベルカナ研究所によって提唱されたモデルです。システムがどのように消滅し、また新しいシステムが常に出現し続けるかを説明しています。

自然界同様、人間社会も常に変化しているシステムです。何かの制度や仕組み、構造が上手く機能しなくなったからといって、部品を取り換えるがごとく修理することはできません。創発を通じて、最適な策を生み出しながら変化していくことしかできないのです。

そこで参加型のリーダーシップができることは、新しいシステムが生まれ出ようとするとき、最前線で活動する新たなシステムの「パイオニア(タネ)」を守り、タネ同士のつながりを生むことです。

化石燃料をベースとした経済を例にとってみてみます。19世紀に化石燃料が発見され、その後エネルギー源として使われるようになると世界経済は化石燃料を中心に活性化しました。お金がどんどん入ってくるようになり、一部の社会階層の人の生活はとても豊かになり、主流派の人々はこのこのシステムが永遠に続くかのように錯覚します。

しかし化石燃料を使い続けることで少しづつ気候は破壊され、いずれ化石燃料は使い果たされます。システムは揺らぎ始め、衰え、最後はホスピスに入ることになります。

さてここでシステムがピークに達したとき、既存のシステムに違和感を覚えたり、限界を感じ始めたりした人々がごくわずかにですが現れ始めます。その人々は主流派である既存のシステムからは遠く周縁にいます。彼らが次のシステムをつくるパイオニアとなります。


新しいシステムの成長には4つの段階があることを覚えておくと良いでしょう。

1. NAME パイオニアの存在を認識して活動に名前をつける。
パイオニアはきわめて孤独なので、お互いがお互いを見つける必要があります。そして自分たちのやっていることに名前を付ける必要があります。Googleで検索して“見つけられる”ようにする必要があります。

2. CONNECT 共通の関心と目的をもったネットワークとしてパイオニア同士がつながる。
お互いを見つけたら、その後は「一緒にいる」ことが重要です。定期的に連絡をとり続けたり、時には一緒にプロジェクトを行ったりしながらソーシャルキャピタルを育みます。

3. NOURISH 意図的な実践コミュニティとしてネットワークを育てる。
活動を共にしたり、時には失敗しながら学んでいくと、それは”実践のコミュニティ”になります。時間をかけて成長したり、スキルアップしたり、資金や知識を栄養分としてコミュニティは育っていきます。

4. ILLUMINATE 実践コミュニティのストーリーに光を当てる。
新しいシステムが安定し軌道にのったらより広い範囲に影響力を持つシステムになっていくことを促します。かつては周縁にあったものが、新しい社会での当たり前となります。成功事例を発信し、衰退しつつある古いシステムにいる人々に、こちら側に移行してもらうよう橋をかけます。コンポストの中には新しいシステムの養分となるような知恵やリソースがたくさんあります。これを元に新しいシステムが栄えていきます。そのシステムがピークに達するとき、また新たなシステムが生まれでるというサイクルを繰り返すことになります。




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