息子がくれた時間
我が家の旅行の楽しみは、昔から温泉でした。
できれば源泉掛け流し。
そして、露天風呂付きの部屋。
家族で過ごす時間だからこそ
大切にしてきたこだわりです。
子どもたちが小さい頃から
我が家はよく温泉旅行へ出かけました。
車に荷物を積み、家族で向かった温泉。
その時々の会話や出来事は、今でも大切な思い出です。
今回の旅行は
息子が、私たち夫婦へ贈ってくれた時間でした。
出発前は
ダブル台風の予報で心配していました。
でも、一泊二日、雨に降られることもなく
穏やかな時間を過ごすことができました。
息子が選んでくれた宿は
もちろん源泉掛け流しの温泉。
部屋の露天風呂から新緑を眺めながら
何度もお湯に浸かりました。
ぬるめのお湯が心地よく、体だけではなく
心まで癒されていくようでした。
その時、ふと思い出したことがあります。
息子は
小さい頃からお風呂が大好きな子でした。
近くのスーパー銭湯には何度も通い
温泉を求めて遠くまで出かけたこともあります。
人懐こい性格だった息子は
お風呂でもすぐに周りの人と仲良くなる子
でした。
主人が目を離した隙に
知らないおじいちゃんと二人で
お風呂の良さについて
楽しそうに話していたこともあります。
そんな小さかった男の子が
今では自分で選んだ温泉宿へ
私たちを連れて来てくれている。
嬉しい気持ちと一緒に
少しだけ寂しいような
不思議な気持ちになりました。
チェックアウトの日。
ロビーで支払いをする息子の姿を見ました。
以前なら、私たち夫婦がしていたことを
今は息子がしている。
私たちは椅子に座り
その背中を見ながら待っていました。
いつの間にか、立場が変わっていたのです。
「両親に楽しい時間を過ごしてほしい」
そう思って選んでくれた宿。
その優しい気持ちが、何より嬉しかったです。
親が子どもを連れて行く旅行から
子どもが親を連れて行ってくれる旅行へ。
時間は、いつの間にか流れていたのですね。
息子がくれたものは
温泉旅行だけではありません。
家族で過ごしてきた時間の続きと
これからも続いていく絆を感じる
かけがえのない時間でした。
この日のことを
きっとこれからも思い出すと思います。
また書きますね♡
