温泉旅行-つぶされた織恵
幕開け
ゼミの親睦という名目で、一行は温泉地への一泊二日の小旅行に訪れていた。
レンタカーの車内は、狭いアパートのローテーブルを囲んでいた時と同じメンバーの熱気が充満していた。
運転席は健司、そして助手席には織恵が座っている。
2列目シートに美穂、一番後ろの3列目シートに聡と陽太が座っていた。
「音楽とか適当にかけますよ」
助手席の織恵がそう言ってスマートフォンをオーディオに繋ごうとする。
「あ、ありがとうございます。先輩にお任せします」
健司はハンドルを握りながら少し照れくさそうに答える。
「いやー、助手席に織恵先輩がいるとか、なんか緊張するなぁ」
3列目の陽太がボソッとつぶやくと、2列目の美穂がニヤニヤしながら後ろを振り返った。
「何言ってるのよ、陽太。緊張してるのは先輩の方かもしれないのに」
美穂はそう言いながら、助手席の織恵の様子を伺う。
織恵はそんな彼らの視線を感じながらも、心の中で少しだけ高揚感を覚えていた。
「とりあえず、今夜の宴会が本番だな」
健司はニヤつきを隠そうともしなかった。
大浴場
旅館の駐車場に車を停めると、一行は賑やかな温泉街の空気に包まれた。
「うわあ、いい温泉街!」
織恵が少し弾んだ声で言う。助手席から降り、伸びをしながら周囲を見渡す姿は、まさに清楚な先輩そのものだ。
「さ、チェックインして温泉浸かって、宴会まで一眠りしますか」
健司がそう言って旅館のロビーへ向かう。
フロントで手続きを済ませ、一行が案内されたその部屋は広めの和室が二つ。
「とりあえず、大きいほうが男子部屋兼宴会場。小さいほうが女子部屋でいいよな?」
「そうですね!とりあえず温泉で移動の疲れを癒やしましょう!」
健司がそう言って、男子チームはすぐにタオルを手に取って大浴場へ向かう準備を始めた。
「じゃあ私たちも行こうか、美穂ちゃん」
織恵が浴衣の帯を整えながら言う。 二人は着替えを済ませて、大浴場に向かった。
一方、男子用大浴場の脱衣所では、先に行った男子三人が、服を脱ぎながら会話を弾ませていた。
「ここ露天風呂だぜ、ワンチャンないかな」
健司がニヤニヤしながら陽太と聡を見る。
「ワンチャンってなんだよ」
つまりは、『二人の入浴が覗けたら』ってことだった。
その話に乗った陽太がいろいろ探してみたけど、それは当然の結果、徒労に終わっただけだった。
「やっぱりな。まあ、ワンチャンってことは、そうそうないよ」
陽太は引き返して言った。
「ま、覗きは残念だったけど、今夜の宴会はマジで二人をつぶすぞ。特に美穂。あいつは、いつも俺らをバカにしているから、ぐちゃぐちゃにしてやろうぜ」
男子三人は下心を共有しながら、足早に風呂を後にした。
挑発的?
一方、美穂と織恵は、脱衣所の鏡の前で髪を乾かしていた。
織恵は浴衣の胸元から、白地のTシャツを覗かせている。
それを見た美穂が、呆れ顔で指摘した。
「織恵先輩、だめですよ。Tシャツなんか着て」
「え、そうなの?」
きょとんとする織恵に、美穂は髪を乾かす手を止めて熱弁する。
「そうですよ。浴衣を着るのにTシャツはあり得ないです」
「そうかな……ちょっと透けるのが気になって……」
「それでもいいんです。じゃないと、色気は出ませんよ。ひょっとして和服来てショーツ穿く派ですか?」
「え、穿かないの?」
「当然です。日本文化の冒涜です」
「冒涜?」
「はい、ノーパンだから、色っぽいのですよ。和服は」
「そうなんだ……」
「じゃあ、今日は百歩譲って、Tシャツ有のノーブラです、そうしてください」
「わかったわ」
そういうと、織恵は着ている浴衣とTシャツをいったん脱いで、ブラを外した。
『どう?』
っていう顔を美穂に見せて、織恵はTシャツを着て、浴衣を羽織った。
織恵は顔を真っ赤にして固まる。
その様子を見ていた美穂が、先輩をからかうようなニヤニヤとした笑みを浮かべた。
「私はTシャツなしのブラだけでいきます。色気重視です」
(ふふふ……Tシャツにノーブラでも、Tシャツなしのブラだけでも、あの男子三人組、ドキドキするだろうな)
乱戦
料理はすっかりなくなり、空いたビール瓶もあちらこちらに転がる。
織恵も美穂も顔が完全に赤く、アルコールが回っていることが一目瞭然だ。
「……健司君、陽太君、聡君。……もう、飲めないよお」
織恵が呂律の回らない口調でそう言いながら、畳に直接倒れ込むようにして座卓に背を預けた。
浴衣の襟元は、酔いで乱れて白地のTシャツが露骨に覗いている。
もしTシャツを着ずに、ブラの上に直接浴衣を羽織る選択をしていたら、今頃ブラ姿を晒して、さらに危険な状況になっていたところだ。
「な~に言ってるんですか! ここからが本当の宴会でしょ?」
陽太がここぞとばかりに織恵の隣へ滑り込み、座卓の上に残っていた強い酒をグラスになみなみと注ぐ。
「先輩、これ飲んだら……少し休んでいいですよ」
陽太が甘い声で促すと、背後から健司が割って入った。
「いや、まだですよ先輩。俺はもっと先輩と話がしたいです」
そんな男たちの醜い争いを、聡は不敵な笑みを浮かべながら眺めていた。
その目は、壁に背中を預けて座りなおそうとしている美穂をしっかりと捉えている。
「健司、陽太。……まぁまぁ、熱くなるなよ。美穂も、まだまだ飲むよな?」
聡はそう言って、美穂のグラスに静かに酒を注ぎ足した。美穂は朦朧とした意識の中で、聡の眼鏡の奥のギラついた光に気づき、薄く笑う。
「ふふ……いいよ。全部、飲んであげる」
男子三人は、獲物たちが完全に酔いつぶれる寸前であるのを実感していた。
ここまで完全に作戦通りだった。
三人で代わる代わるに、二人を褒める。そして、アルコールを勧める。
褒める、アルコール、の繰り返しだ。
単純な攻撃だけど、気をよくして、二人は驚くほど飲んだ。
途中から口当たりはいいが、強いアルコールに変えられていたのも、彼女たちは気づいてないだろう。
酔いつぶれても、家に帰るわけじゃない、ただ隣の女子部屋に帰るだけ。
そのことが二人を完全に安心させ、アルコール量は増えていった。
しばらくして……。
「気持ち悪い~」
そういうと美穂がトイレで吐いた。
ふらふらになりながらも、かろうじて介護していた織恵も吐いた。
それがきっかけだった。
「少し緩めるよ」
そう言って陽太が織恵と美穂の帯を緩めた。
「織恵先輩、美穂のブラも緩めて」
聡が織恵に声をかけた。
「うん、わかった」
そういうと織恵は美穂のフロントホックを外した。
聡はすぐに美穂の胸元を隠して、配慮しているふりをした。
美穂
「……あ、楽になった……」
美穂が床に突っ伏したまま、消え入るような声で呟く。
帯を解かれ、フロントホックを外されたことで、彼女の浴衣は形ばかりに合わされているだけの状態になった。
たわわなバストの谷間がはっきりと見えるようになったが、美穂の注意はもうそこにはなかった。
織恵もまた、自分の帯を緩められた解放感と激しい酔いで、もはや立ち上がる気力すらない。
「陽太君……ありがと……」
焦点の定まらない目で陽太を見上げ、力なく微笑む。
「いいんですよ、先輩。……楽にしてください」
陽太はそう言いながら、織恵の肩を抱き寄せ、彼女の体が畳に沈み込むのを助けるふりをして、その肌の感触を確かめる。
健司は、聡が手際よく美穂を『配慮』している姿と、陽太が織恵を独占しようとしているのを見て、じりじりと距離を詰めた。
「……おい、二人とも。このままここで寝かせるわけにいかないだろ。ちゃんと『面倒』見てやらないとな」
男たちの視線が、帯を解かれ、抵抗する力を失った二人の肢体に、ねっとりと絡みついた。
「気持ち悪い」
そう言って美穂がまたトイレに向かった。
織恵がもうついていけないそうにないので、聡が制して代わりに美穂の後を追った。
「大丈夫?」
聡が問いかけると、
「吐くぅ……」
と美穂は弱々しく返した。
「じゃあ、後ろにいるね」
便器の前で座り込んでいる美穂の後ろから、聡は美穂の背中をさすり続けた。しかし、これも『配慮』を装った、ただのボディタッチだった。
美穂の吐いたものが胸元に少しついた。
「あ~あ、どうするかなぁ、織恵先輩もダウンだし……少し我慢して」
しらじらしく聡はそう言うと、浴衣の肩を外して、ブラを抜き取った。
「あっ」
美穂は小さくうなったけど、
「吐いたのが付いたから、仕方ないだろう、我慢して」
と聡が言うと
「ごめん」
と言って美穂はうなだれた。
しかし、聡は心の中で大きくガッツポーズをしていた。
(美穂のおっぱい、ついに見た!)
初めて生で見る美穂の乳房は、いつものイメージよりは垂れている感じがした。
それは今の姿勢と、ブラという補助具をなくしたからだろう。
巨乳独特の大きな乳輪を想像していたが、実物は小さなもので聡は驚いた。
直径は2cmもない?
境界線がはっきりした、淡いピンクベージュの乳輪だった。
聡は、外したブラのカップの大きさに驚きながら、吐瀉物をティッシュで拭き取っていく。
タグが目に入った。
『E65』
とある。
(Eカップかぁ)
「おーい、新しい浴衣を持って、誰か来てくれ!」
聡は興奮を押し殺し、努めて冷静な声を装って協力者を呼んだ。
さすがに、この無防備な状態の美穂を一人でトイレに放置しておくわけにはいかない。
すぐに、部屋から陽太がやってきた。 トイレの入り口で、浴衣をはだけさせ、ブラを外された無防備な美穂の姿を目にした瞬間、陽太の目が卑猥に細まった。
そして、声には出さず、聡に向かってグッと親指を立てるサムアップを送った。
それは、言葉にするまでもなく
『やったな!』
という共犯者同士の合図だった。
「美穂、浴衣変えるよ、お尻上げて」
そういうと、聡は吐瀉物が付いた美穂の浴衣を脱がした。
美穂のやや華奢な肩が印象的だった。
美穂は手ぶらで乳首を隠している。それは女子としての本能だろう。
ここは欲張らず、すぐに新しい浴衣を腕を通さず、羽織らせた。
「美穂、立ち上がって」
二人は意識の朦朧とした美穂の両脇にそれぞれ手を差し入れた。
立ち上がらせる際、必然的に彼らの腕や手掌に、ブラを失った美穂の柔らかく重量感のある胸があたる。二人はその感触とはだけた浴衣からこぼれる美穂の巨乳を十分に楽しんだ。
そして、ひとまず美穂を女性部屋に連れて行き、すでに準備されていた布団の上に転がした。
二人は美穂の身体から羽織らせていた浴衣を取り去り、パープルのショーツだけの姿にして、しばらくその姿を目に焼き付けていた。
そこへ、健司もやってきた。
「ここで終わるか?」
「いや、最後までだろう」
「そうだよな」
「じゃあ、仕上げは聡に譲るよ」
そう言われた聡が、美穂の横に膝まずき、美穂のショーツに手を掛ける。
残りの二人はそっと、美穂の背中と太腿の下に手を入れ、お尻を浮かした。
定位置を外れた美穂のショーツは、滑るようにあっさりと足首を通過した。
「らしいな」
綺麗なハイジニーナに仕上げられた美穂の割れ目を見ながら、健司は感想を言った。
ほかの二人もうなづいた。
期せずして3人共に、美穂がハイジニーナに仕上げていることを想像していた。
「聡からな」
健司がそういうと、陽太と二人で美穂の足を左右に持ち上げつつ、開いた。
すかさず聡がのぞきこんだ。
「こいつ、完全にツルツル……」
聡はそのビラビラを左右に開いた。
「濡れてる……」
「処女膜は?」
「う~ん、おそらくこれだな……裂けてる」
「だろうな」
そのあと、残りの二人も美穂の性器をチェックして、堪能した。
下着を美穂の枕元にたたみ、全裸のままの美穂に布団を軽くかけた。
残るは織恵だけだった。
織恵
三人は男子部屋へ戻った。
畳の上では、酔いつぶれた織恵が、布団も使わずに一人で仰向けに寝転がっていた。
浴衣の襟元は完全にはだけ、白地のTシャツが露骨に覗いている。そのTシャツの下がノーブラであることは、すでに一同が認識している事実だ。
「織恵先輩……」
健司がニヤついた声を上げて、聡と陽太に笑いかける。
「ああ、爆睡してるよ」
二人は健司の向かいに座り込み、畳に無防備に横たわる織恵の様子を見つめた。
健司が織恵の胸元で、丸く円を描いて、二人に見せた。
胸板に張り付いたTシャツの上からでも、織恵の乳輪の位置はうっすらと浮き上がって見えていた。
そして、その中心を健司が指さした。
そこが乳首であることも、Tシャツ一枚の薄い生地越しにはっきりと分かった。
二人は固唾を呑んで頷き、健司に合図を送った。
健司はコップに残るぬるくなったビールを織恵の乳輪付近にそっと掛けた。 Tシャツがより地肌に張り付いて、完全に乳輪が浮かび上がった。
織恵は生ぬるい液体の感触にも反応せず、浅い呼吸を繰り返している。
「行けそうだな?」
健司の問いかけに、聡と陽太が頷く。
健司がゆるくなっている浴衣の帯を完全に外すと、聡が織恵の浴衣を左右に開いた。
織恵の太い太腿に食い込む様にグレーのショーツが収まっている。
「織恵先輩、大丈夫ですか?」
陽太が殊更に丁寧な、それでいてどこか楽しげな声を掛けながら、織恵の肩を掴んで前後に軽く揺らした。
意識のない織恵の身体は、陽太が動かすまま、ぐらぐらと揺れる。
その動きに合わせて、健司と聡が手際よく浴衣の袖を左右に引いた。
抵抗する力を持たない織恵の腕は、あっさりと布地から抜け落ち、畳の上に放り出された。
これで織恵は、上半身はビールで濡れて肌に張り付いたTシャツ、下半身はグレーのショーツという姿になった。
「全然起きねぇよ。な、言ったろ」
健司が勝ち誇ったように笑った。
「織恵先輩って結構肉厚だよな?」
「そうだな。意外と貧乳だけど」
「こんなに小さかったっけ?」
「そうだな、いつもより小さく思えるな」
「ま、このアンバランスさが逆に良いけどな」
「よし、いよいよ、行くか?」
健司はそう言うと、残っていたビールをもう一度織恵の胸元にかけた。
「先輩、ビールまみれですよ。脱ぎますか?」
と聡が声をかける。
「……ううん……」
と織恵は力なく軽く反応する。
「よし」
健司がTシャツの裾を掴んでゆっくりと引き上げていく。それに合わせ、陽太が織恵の両脇を支えて、重たげな身体を少しだけ浮かせた。
Tシャツがめくれるに従って、太っているというレベルではないが、しっかりと皮下脂肪が乗って緩んだお腹が露わになった。 三人は期待感を煽るように、そこで一度動きを止めた。
Tシャツに隠れることなく、グレーのショーツも完全に露出している。織恵の張った腰骨のラインがはっきりと浮かび、その無防備な肉感が三人の目を釘付けにした。
「いいくびれしてんな」
「ああ、くびれは美穂より上だな」
聡はそう言いながら、先ほど自分たちの手で剥き出しにした美穂の体つきを思い出していた。
すらりとしていた美穂に比べ、織恵の腰回りは肉が乗って柔らかそうで、女としての重みを感じさせる。
その対照的な肉感の差を頭の中で並べ立て、聡は下卑た優越感に浸っていた。
「……続けるぞ」
健司がTシャツを一気に顔の方まで引き上げると同時に、聡が織恵の脱力した腕を導くように引っ張り、完全に脱がせきった。
バストが完全に露出したその瞬間、一斉に三人の手がサムアップの形に挙げられた。
あの清楚な織恵が、上半身を完全に晒して自分たちの前に横たわっている。 アルコールで所々、その体には赤みを差していることが妙になまめかしい。
三人は、興奮で荒くなった呼吸のまま、ただ目の前の光景に見入っていた。
しかし、露わになった織恵のバストは、三人の予想を大きく裏切るものだった。
その乳房は、服の上からのイメージ以上に小さく、仰向けに寝かされていても左右に流れることもなく、少しの膨らみを示しているだけだった。
「やっぱり小さいな」
「うん、服の上からはもっとあるように見えてたけどな」
「でも、これのほうが織恵先輩らしいよ」
「そうだな、巨乳で色っぽい織恵先輩って、絶対違うよな」
「でも、色は少し濃すぎかな、大きいし……」
「そうかな、俺は好きだけどな」
織恵の乳輪は、貧乳とは対照的に大きく、色も濃い。
色白とは言えない織恵の肌との境目がはっきりとしており、その中央には大きく突起した乳首が鎮座していた。
「エロいな……」
こんなバストだと誰もが想像だにしていなかっただけに、織恵の隠された身体のアンバランスさに、三人は息を呑んだ。
「どうする?」
「もちろん、続ける」
「だよな」
健司の問いかけに聡が短く応え、陽太がニヤリと笑って頷いた。
「せーの」
健司が織恵のショーツのゴムに両手を掛け、その小さな掛け声を合図に、陽太と聡がその腰骨を支えて引き上げた。
織恵に食い込んでいたグレーの布地は、肉感的な太腿を伝って一気に足首まで引き下げられた。
清楚な織恵先輩が、全裸を男達に晒した瞬間だった。
「これ……?」
聡が言葉に詰まった。
織恵の陰毛には明らかに手が加えられていて、中心部だけが細長く、楕円状に形作られていた。
よく見るとその楕円に添うように毛根も見え、美穂のようにプロの手にゆだねたのではなく、自ら頑張った様子が明確だった。
「今度は俺からな」
そういうと健司は織恵の足元に陣取った。
聡と陽太が織恵の足を持ち上げて開いた……。
夢?
翌朝。
美穂は目を覚ました。
手探りにいつものように、枕元にスマートフォンを探したが、どこにも見当たらなかった。 その時、肌に触れる空気に違和感を覚え、はっとした。
布団の中で、恐る恐る自分の体に手をやった。
(裸?)
指先が直接、柔らかな太腿や腹に触れる。
浴衣も、ショーツすら履いていない。
隣に目をやると、織恵先輩が肩まで布団を被って深く眠っている。 美穂は息を殺し、そっと織恵先輩の布団の端をめくってみた。
(裸……)
布団の中は、あまりにも無防備で生々しい。 美穂は必死に昨夜のことを思い出そうとした。断片的な記憶、男たちの笑い声、アルコールの匂い……。
美穂は昨夜のことを思い出そうとした。
(潰されたんだ……私たち……夢じゃない)
そう思って、布団の中で、そっと性器に触れてみたが、痛みはない。
(入れられては……いない)
それには確信が持てた。
「美穂ちゃん……」
織恵先輩も起きた。
まだ眠気が残っているのか、その声はひどくかすれている。
「織恵先輩……っ、私たち剥かれちゃいました?」
織恵はゆっくりと視線を落とし、布団の中で自分の体を確認して、力なく微笑んだ。
「……そうかもしれない……びっくりした……」
「私は……酔いつぶれて、浴衣の帯を緩められたところまで、なんとなく覚えているんですけど、その先が……」
美穂が顔を赤らめて俯くと、織恵が記憶を補うように口を開いた。
「私はその先も少し覚えているわ。美穂ちゃんがトイレで戻して、私が介抱していたんだけど、私も戻しちゃって……。あ、私が言われて美穂ちゃんのブラ外したんだ。苦しいだろうからって……」
「えっ……そうだったんですね。ご迷惑をおかけしました……」
「いや、それはいいのよ。本当に美穂ちゃん、しんどそうだったし……でも、二人とも裸だね」
「はい。……何も身に着けていません」
二人の間に、奇妙な沈黙が流れた。
全裸のまま布団に寝かされているという状況に困惑しながらも、織恵は冷静に自分の感覚を確かめるように言った。
「美穂ちゃん。……やられてる? 私は、やられてない」
織恵のまっすぐな言葉に、美穂も確信を持って頷いた。
「私も……大丈夫です。やられていません」
「じゃあ、私たち自分で脱いだのかな?」
織恵のその言葉に、美穂はハッとして自分の記憶をさらに掘り起こそうとしたが、やはりその後の記憶はない。
「……かも、しれません。そうでないと説明がつかなくて」
「だとしたら、かなり豪快に酔っ払ってたのね、私たち」
二人は困惑したまま、手探りで布団の周囲を調べ始めた。
「浴衣が2着ずつあるね。それに私のTシャツはビール臭い」
「確かに、私の浴衣も1つは、汚れています」
「やっぱり、自分たちで脱いだのかな? 美穂ちゃん、そんな経験ある?」 「あります」
「私もある……じゃあ、やっぱり自分たちで脱いだのかもね」
「そうですね……」
美穂はそう答えながら、心の中で安堵と、不可解な状況への疑問を同時に感じていた。
「本当にやられてないよね?」
「はい、それは確実です。先輩は?」
「うん、さすがにやられたらわかると思う。だって私、経験ないし」
織恵の言葉に美穂は少し黙り込んだが、すぐに深く頷いた。
「そうでしたね」
「じゃあ、男子たちの反応見て最終判断しよう」
「そうしかないですね」
「じゃあ、浴衣を着ようか」
二人は重い体を動かし、布団から這い出て、散らかった浴衣に手を伸ばした。
完全犯罪?
二人は、浴衣を羽織ると、髪を整え、帯を締め直した。
昨夜の酔いが嘘のように冷めた様子で、しっかりと身支度を整えてから隣の男子部屋へと向かった。
男子部屋では、隅に寄せられたテーブルの上の残骸が、昨夜の宴会をうかがわせる。
敷かれている布団の中に、男子たちは既にいなかった。
「……男子たち、どこに行ったのかしら?」
そのころ、大浴場の湯船では男子たちが、昨夜の余韻に浸りながら最後の仕上げにかかっていた。
「それにしても、昨夜は最高に楽しかったな」
健司が湯船の縁に頭を預け、天井を仰ぎながら満足げに視線を向けた。
「ああ。作戦通り、面白いようにハマったな。美穂のあの姿、まだ目に焼き付いてるわ」
陽太が思い出し笑いをするように頷く。
「あとは……最後までしらを切り通す。これだけだ」
「もちろん。確たる証拠なんて、どこにもないからな」
聡が眼鏡を曇らせたまま、冷静に言い切った。
しかし、陽太がふと不安を口にする。
「でもさ、『朝起きたら私たち裸だったんだけど』って、言い始めたらどうする?」
「『自分たちで脱いだ』、それで通す」
健司の声には迷いがない。
「自分たちで『暑い、苦しい』って言って、帯を解いて投げ出したんだ。介抱した俺たちこそ被害者だ、くらいのトーンでいい。なにせ、こっちは目撃者が3人もいるんだからな」
「なるほど。3対2か」
「もし、少しでも断片的に覚えていたら?」
「その時はその時だ。でも、あんな無様な姿を見られたって確信してたら、あいつらがそれを自分から言い出すと思うか?」
「……そうだな。特に織恵先輩は、そういうのは恥ずかしがって泣き寝入りするタイプだよな」
「ああ、そうだろう」
「美穂は?」
「美穂も一見強気で偉そうだけど、中身は案外乙女だからな。あんなところまでばっちり見られたなんて、気が付いているなら、本人が一番忘れたがってるはずだ」
「そうだな。じゃあ、こっちがとぼけてやれば、向こうもそれに乗るしかないわけだ」
「だから、宴会は楽しかった、だけで済ます。それ以上は触れない。……知らないふりをしてやるのも、俺たちの『思いやり』ってことだ。そうだろ?」
「そうだよ。それが一番スマートな落としどころだ」
「いいな、二人とも?」
「わかった」
「了解」
三人は立ち上がり、軽く勃起した股間を抑えながら、脱衣場へと向かった。
美穂の安堵
「おはようございます! 朝風呂に行ってきました!」
健司が爽やかな笑顔を浮かべて部屋に入ってくる。
その後ろから、聡と陽太が何食わぬ顔で続く。
織恵は一瞬だけ三人の顔を順番に見て、それから何事もなかったように視線を外した。
「大浴場は、朝から男女入れ替わりでしたよ。露天風呂も入ってきました」
陽太が明るい声で付け加える。
「いいお湯でした。最高ですね」
聡が眼鏡を拭きながら、落ち着いた様子で同意した。
そのあまりに自然な態度に、織恵と美穂は少し拍子抜けしてしまう。
「なるほど……。じゃあ、私たちも朝風呂に行ってくる?」
「そうですね、先輩。今のうちなら空いているかもしれません」
美穂が頷く。
男子三人は、女子二人が部屋を出ていくのを見送りながら、背中で静かに小さく頷き合った。
(よし、何もなかった。これで大丈夫だな)
健司は内心でそう呟き、勝利の安堵に胸をなでおろした。
男たちの爽やかな帰還を見送り、織恵と美穂は浴衣の裾をなびかせて大浴場へと向かった。昨夜は男風呂だった方の暖簾をくぐり、湯けむりに包まれると、昨夜の記憶の断片が再び二人の脳裏をよぎる。
熱めの湯に肩まで浸かり、織恵はふうと息を吐いた。
「やっぱり……私たち、自分で脱いだってことだね」
美穂が隣で湯に浸かりながら、少しバツが悪そうに呟く。
「そうみたいね。健司君たちもあんなに涼しい顔をしてたし……」
「じゃあ、安心。とりあえず、決定的なことはされてない、ってことですね」
織恵は美穂の言葉に頷き、口元にかすかな笑みを浮かべて、ぼんやりと湯面を見つめる。
「でも、宴会中……バストぐらいは見られたかもね」
その織恵の言葉に、美穂は一瞬手を止めたが、すぐにクスクスと笑い始めた。
「ふふっ、先輩。それぐらいならいいですよ。あの状況で、それだけで済んだなら御の字です。……それに、先輩と違って、バストには自信ありますから、見られたところで、まぁ、いいかって感じです」
そう言って美穂は、自信ありげに胸を張って見せた。
織恵は苦笑しながらも、内心では、冷ややかに笑っていた。
帰宅
怒涛の小旅行から帰ってきた織恵は、自宅の鍵を閉めるなり、バッグを床に放り出した。
もどかしい手つきで服を脱ぎ捨て、全裸になって姿見の前に立つ。
(この体を、あの子たちに見せた……。あれは、本当に私が潰れたと信じ切ってたわね)
鏡に映る自分の裸身を眺めると、背筋から腰へ熱いものが駆け抜け、腹の底がじっとりと甘く疼くような感覚に全身が支配される。
宴会の席で、彼らが結託して自分たちを潰そうと画策していることには、早い段階で気づいていた。
抵抗する術はいくらでもあった。
しかし、注がれる酒と褒め言葉……。
その褒め言葉は目的のための空々しいものだと分かっていても、織恵にはとても心地よかった。
また、必死に自分たちをつぶそうとする男たちが愛おしくさえあった。
そんな熱に当てられ、織恵は流れに身を任せた。
それはアルコールによる判断力の低下。
つまりは彼らの作戦通りだったのだ。
美穂のブラが外すのは少しかわいそうだと思ったけど、そうすれば男子たちの理性のタガが外れると思っていた。
織恵もこのあたりから意識がとびとびになったが、次に気付いたときはもうTシャツを脱がされていた。
もし、この寸前で意識が戻っていたら、抵抗しただろう。
しかし、織恵は自分のコンプレックスである貧乳を晒して、色の濃い大きな乳輪まで暴かれたのなら、あとは楽しもうとすぐに気持ちを切り替えたのだった。
明るい照明の下、男たちに見下ろされて、私はショーツだけで寝かされている……。
そんな状況に、織恵はこの上ない興奮と快感を覚えた。
(君たちの見たかった裸はこれだよ)
そう、織恵は心の中でつぶやきつつ、男たちの話を聞いていた。
(肉感的って褒め言葉?)
(貧乳は、やっぱりばれていたか!)
(濃いか...…)
(エロいって...…)
ひそひそ交わされる彼の声に、織恵は一喜一憂した。
それを表情に出さないように注意して。
(いったい、どこまでされるのだろう...…)
織恵がそう思っていると、期待通り、織恵のショーツに手がかけられた。
そのショーツが足から外されると織恵はさらに興奮した。
(二人が私の足を開いている...…健司君が見てる)
ここでも抵抗すればできた。
でも織恵は抵抗しなかった。被害者を装って、見せつけたかったからだ。
バストと同じぐらい、股間は織恵のコンプレックスだった。
中2で初めて気が付いた尻毛。
オナニーのし過ぎだと思っている、黒ずんだ小陰唇……
どんな印象を彼らは持つのだろう。
それを知りたかった。
「織恵先輩、すごい」
健司が感想を漏らした。
「なにが?」
「毛が...…」
「そうか?」
二人も足を持ちながらのぞき込んだ。
「たしかに……」
さっき美穂のハイジニーナの股間を見たばかりだから余計にその落差が目についた。
「意外だったな......」
「そうだな...…」
「清楚な織恵先輩に尻毛があるなんて……」
(幻滅した?)
「でも、これも織恵先輩らしいな」
「そうだな」
(そうなの?)
「美穂のようにきれいに仕上げてたほうが、幻滅だったかも」
(え、どうして?)
「俺もそう思う」
「じゃあ、見ましょうかね」
「お、そうだな」
健司は織恵の鼠径部に両手を当て、そっと左右に開いた。
「お~、中はピンク色、美しい」
(でしょ?)
「で、どうだ?」
「間違いない、処女だ。膣口の周りの膜は無傷だ!」
(わかるんだ!)
「やっぱり!」
「それでこそ、俺たちの織恵先輩だ」
その時、健司が織恵の陰核をそっと撫でた。
「うっ!」
不意の攻撃に織恵は声を出して足を閉じた。
(ばれた?)
織恵はとっさに体をよじった。
膝をそろえ、体を丸めて横向きに体勢を変えた。
陰核を突かれる程度が、織恵の許せる限界だった。
これ以上の刺激を受けないように、とっさに防御態勢をとったつもりだった。
「どうする?」
「ここまででいいだろう」
「これから先は織恵先輩を落とした者だけの世界にしておこう」
「そうだな」
「でも、こっち来てみろ」
(なに?)
そう言うと織恵のお尻サイドに3人が集まった。
「な?」
三人は顔を見合わせた。
膝をそろえ、体を丸めた横向きの体勢。
それは、自らの肛門と性器を晒す姿勢だった。
「これは、これですごいな」
(なにが?)
「ああ」
「織恵先輩の尻の穴がはっきり見えるな」
「ああ、エロいな」
(しまった……)
「織恵先輩でも、ここは黒ずんでいるんだな」
「そうだな、少し残念だけどな」
「それにしても本当、すごい尻毛だな」
「ああ、きっとこれすごいコンプレックスだろうな」
(そのとおり!)
「でも、俺はこのままの織恵先輩のほうが好きだな」
「俺も」
「じゃあ、運ぼうか?」
「そうだな」
「織恵先輩、動かしますよ」
(え、もう? もっと見てもいいのに……)
その織恵の思いとは裏腹に、織恵の体はふあっと宙に舞った。
「そっとな...…落とすなよ...…ゆっくりと」
織恵は女子部屋に運ばれたようだった。
布団のヒヤッとした感覚を背中に感じた。
「織恵先輩ごちそうさまでした」
(いいえ、お粗末様でした)
織恵の体に布団がそっと掛けられた。
織恵は昨夜の、この出来事を反芻しながら、同じポーズをしながら、陰核を触り続けた。
(あの三人も今頃は一人でしているだろう...…)
織恵の優越感は頂点だった。
(これからも何事もなかったように彼らと接しよう……。)
(彼らは私の体をいつも思い出すことになるのね)
(ああ、私って本当に変態だ!)
