子どもの「好き」を育てる、見守り子育て法
子どもの才能って、どう伸ばしてあげたらいいのでしょう?
習い事に通わせた方がいいのか。
それとも、本人の「やりたい」に任せた方がいいのか。
親としては、つい考えてしまいますよね。
せっかく好きなことがあるなら、ちゃんと伸ばしてあげたい。
できることなら、良い先生に習わせて、基礎から学ばせてあげたい。
そう思う一方で、親が良かれと思って用意した環境が、子どもにとっては少し窮屈になることもあります。
わが家には、対照的な2人の娘がいます。
次女は、絵を描くことが大好き。
長女は、ダンスが大好き。
どちらも「好きなこと」がありますが、その伸ばし方はまったく違います。
今日は、そんな姉妹の姿を見ながら、子どもの才能を伸ばすために親ができることについて考えてみたいと思います。
自由に描きたい次女
小学3年生の次女は、絵を描くことが大好きです。
時間があれば、スケッチブックや紙に向かって、ひたすら絵を描いています。
キャラクターを擬人化したイラストを描いたり、女の子を描いたり、自分の頭の中にある世界をどんどん形にしていく姿は、見ていて本当に楽しそうです。
親としては、「せっかくこんなに好きなら、絵画教室に通わせたらもっと伸びるんじゃないかな」
「基礎を習ったら、もっと上手になるんじゃないかな」と考えてしまいます。
何度か絵画教室を提案したことがありますが、次女の答えは
「行かない」
「自由に描きたいから」
親からすると、習い事は才能を伸ばすための良い環境に見えます。
でも、次女にとっては「自由に描けること」こそが、絵を楽しむために一番大切なことなのかもしれません。
誰かに直されること。
決められたテーマで描くこと。
こう描きなさいと言われること。
それよりも、自分が描きたいときに、描きたいものを、描きたいように描く。
それが、今の次女にとって一番心地よい学び方なのだと思います。
先生はYouTube
次女は何も学んでいないのかというと、そんなことはありません。
次女の先生は、YouTubeです。
描きたい絵があると、自分で動画を探します。
髪の描き方、目の描き方、色や影の付け方。
気になる動画を見つけては、真似をしながら描いています。
親が「これを見たら?」と言わなくても、自分で探して、自分で試して、取り入れていく。
その姿を見ていると、今の子どもたちの学び方は、私たちの頃とは違うなと感じます。
昔なら、何かを学ぶには教室に通うことが一般的でした。
でも今は、YouTubeやオンラインの情報から、自分の興味に合わせて学ぶことができます。
もちろん、すべてをYouTubeだけで完結できるわけではありません。
でも、子どもが「知りたい」「やってみたい」と思った瞬間に、すぐ学べる環境があることは、とても大きなことだと思います。
次女にとっては、絵画教室に通うよりも、自分のタイミングで動画を見ながら描くことの方が、今は合っているのかもしれません。
学びたい長女
長女はダンスが大好きです。
暇さえあれば、音楽に合わせて体を動かしています。
家の中でも、気づけば踊っています。
長女は、ダンス、バレエ、フラと、体を使う習い事をいくつか続けています。
それぞれの教室で先生に教わりながら、基礎や表現を学んでいます。
長女の場合は、習い事の環境がとても合っているようです。
先生に見てもらうことで、自分では気づけない体の使い方を直してもらえる。
細かい動きや姿勢を教えてもらえる。
発表会やレッスンを通して、人前で表現する経験もできる。
体を使うものは、動画を見るだけではわからないこともたくさんあります。
自分ではできているつもりでも、実際には少しズレていたり、力の入り方が違っていたりすることもあります。
だからこそ、長女にとっては、直接先生に見てもらえる環境が大切なのだと思います。
YouTubeでの学び
長女も習い事だけで学んでいるわけではありません。
踊りたい曲があると、YouTubeで動画を探します。
何度も見ながら動きを覚えたり、細かい振りを確認したりしています。
そして、わからないところや、もっと上手になりたいところは、教室の先生に聞いています。
つまり、長女はYouTubeで自主的に学びながら、習い事で専門的な指導も受けているのです。
この姿を見ていると、今の学び方は「独学か、習い事か」の二択ではないのだと感じます。
自分で調べる。
自分で試す。
でも、必要なところは先生に教えてもらう。
この組み合わせが、長女にはとても合っているのだと思います。
姉妹での違い
同じ親から生まれて、同じ家で育っていても、子どものタイプは違います。
次女は、自由にやりたいタイプ。
自分の世界を大切にしながら、好きなタイミングで学びたい。
長女は、好きなことをもっと上手になりたいタイプ。
先生に教わりながら、技術を高めていきたい。
どちらが良い、悪いではありません。
どちらも、その子らしい才能の伸ばし方なのだと思います。
親として難しいのは、
「この子にはこれが合うはず」と決めつけてしまうと、子どもの気持ちとズレてしまうことがあります。
次女に、無理に絵画教室をすすめ続けたら、もしかしたら絵を描くこと自体が楽しくなくなってしまうかもしれません。
長女に、全部YouTubeで学べばいいと言ってしまったら、もっと上達したい気持ちに応えられないかもしれません。
子どもの才能を伸ばすために大切なのは、親が正解を決めることではなく、その子がどんなふうに学びたいのかを見ることなのかもしれません。
才能を伸ばす入り口は「好き」
才能というと、つい特別なもののように感じます。
でも、子どもを見ていると、才能の入り口はとてもシンプルです。
「好き」
「やってみたい」
「もっと知りたい」
「もう一回やりたい」
この気持ちが、才能の種なのだと思います。
親は、その種を見つけると、早く花を咲かせたくなります。
水をあげて、肥料をあげて、良い環境を用意してあげたくなります。
でも、種によって育ち方は違います。
太陽をたくさん浴びたい種もあれば、少し日陰の方が育ちやすい種もある。
たくさん水を必要とする種もあれば、水をあげすぎると弱ってしまう種もある。
子どもも同じなのかもしれません。
親が良いと思う環境が、必ずしもその子に合うとは限らない。
その子のペース、その子の気持ち、その子の学び方を見ながら、必要なサポートをしていくことが大切なのだと思います。
親にできること
親にできることは、まず子どもを「よく見ること」ではないでしょうか?
何をしているときに楽しそうなのか。
どんなときに集中しているのか。
どんな言葉をかけると嬉しそうなのか。
逆に、どんな関わり方をすると嫌がるのか。
子どもの才能を伸ばすというと、何か特別なことをしなければいけないように感じます。
でも、まずは子どもをよく見ること。
そして、その子の「好き」を邪魔しないこと。
これだけでも、大切なサポートになるのではないでしょうか。
必要な道具を用意する。
安心して取り組める時間を作る。
本人が望むなら、教室や先生を探す。
でも、本人が望まないなら、無理に押しつけない。
親は、子どもの前を歩いて手を引っ張るのではなく、少し後ろから見守りながら、必要なときに手を差し出す存在でいたいなと思います。
おわりに
子どもの才能を伸ばす方法は、一つではありません。
自由に学ぶことで伸びる子もいれば、専門的な指導を受けることで伸びる子もいます。
YouTubeのようなオンラインの学びが合う子もいれば、先生や仲間のいる環境で力を発揮する子もいます。
大切なのは、子どもの「好き」という気持ちを大切にすること。
そして、その子に合った学び方を一緒に探していくことなのだと思います。
次女には、次女の伸び方がある。
長女には、長女の伸び方がある。
同じ姉妹でも、才能の伸ばし方はこんなにも違います。
だからこそ親は、比べるのではなく、その子らしさを見つめていく。
焦らず、決めつけず、でも関心は持ち続ける。
子どもたちが、自分の「好き」を大切にしながら、自分らしく伸びていけるように。
これからも、親としてできるサポートを考えながら、見守っていきたいと思います。
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子どもたちを笑顔に、たくさんのママを笑顔にしていきます。