思わず、パシャリ
私の実家は、電車で1時間弱。
行こうと思えばすぐ行ける距離なのに、面倒でなかなか足が向かない。
母も高齢だし、
ちょこちょこ顔を出さないと、とは思っているのだけど、
つい自分の生活を優先させてしまう。
ご近所さんから、鹿児島の「灰汁巻き」をいただいた。
お友達の手作りらしい。
母が鹿児島出身なのを知っていて、
「お母さんに食べてもらったら?」と。
……実家に行く理由が、できてしまった。
夫に頼めば、車なら30分もかからない。
でも連休中で渋滞していそうだし、
連休明けに大変な仕事が待っている夫には、ゆっくりしてもらいたい。
電車に乗って、ひとりで向かった。
乗り換え駅で、ふと見上げた空。
大山に、ちょっと不思議な雲がかかっていた。
なんだか静かで、少しだけ現実離れしていて、
時間がゆっくり流れているみたいだった。
実家に着いて、母と一緒に灰汁巻きを食べて、
そのあと隣の市までバスで出かけて、少しだけぶらぶらした。
そして、パチンコが大好きな母をお店に置いて、私は帰る。
元気な母の顔も見られて、
ちょっといい景色にも出会えて。
少しの時間だったけど、
なんだかちょっと、いい日だった。



糸で切って食べる
