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母の納骨と父の納骨生前予約 その1

お墓を持たないまま2018年に亡くなった母


父によると、ご近所さんや交流のある方々との話で
「○○さんはどこどこのお墓を買ったらしい」という話は
生前の母としていたようです。
でも自分たちにはお墓どころか日々の生活費にすら余裕がなく、
自分たちの故郷のお墓に入ることもできないので、
全く死後の準備はしていませんでした。

母を火葬し父と兄・妹、私の家族だけで食事をして、
母の遺骨は自宅に戻り、実家がある間は自宅に保管されていました。
亡くなって1年ほどは、折り畳みテーブルの上に、
火葬の際葬儀屋さんからもらった仏具を遺骨や遺影と一緒に並べ、
父もお経を読んだり、花やジュース・お菓子を供えて
大切にしているようでした。
ですが、父の体調が変化したり、兄や妹の浪費がひどくなるにつれ、
母を悼む余裕がなくなっていきました。
遺骨や仏具に起こりがたまり、
供える花は枯れたまま放置されていきました。
私が実家を訪れるたびに線香をあげようと祭壇に向き合うと、
どんどんと荒れていくなという印象があり、
忙しさを理由に、線香をあげずに実家から戻る日も出てきていました。

父が膝をこわして布団での就寝が難しいからと、
兄のベッドを自分のために使っているのを知った2021年頃、
母の遺骨は本棚へ移動しました。
仏具は形だけのものとなっていましたが、遺骨や遺影のそばに並べました。

2023年、実家の支援を本格的に始めたころには、
遺骨をふすまを外した押入れの上段へ移動。
もう家族の誰も遺骨に手を合わせることはほぼなかったように思います。
仏具は父が使う食卓へ設置しましたが、
埃が被るだけの置物になっていました。

実家を退去した後は、妹のアパートで保管。ここでも本棚に置きました。
仏具も一緒にアパートに移動していますが置く場所は確保できず、
しまっています。

母の納骨を思い立つ

2025年1月、私の愛猫の1匹が闘病の末亡くなりました。
悪性腫瘍が発覚した2024年6月以降完治は見込めないと分かっていたので、
闘病と並行して火葬や遺骨の保管のことも考えなくてはいけませんでした。

愛猫を看取り火葬し遺骨を引き取り手元供養をしていると、
ふと母の遺骨は今後どうするのか心配になりました。

もちろん墓石のあるお墓を用意することはできないけれど、
いつまでも妹のアパートに保管することもできないと思いました。
現在、妹のアパートに行くことも、直接会うことすら極力減らしている
状態です。
毎月会っている頃であっても、
妹が母の遺骨に手を合わせている様子は見られず、やはり埃が被り、
遺骨をどうするか考えている様子はありませんでした。
父の面会に行っても母の話題はほとんど上がらず。
兄も同様で、3人とも、自分の生活のことばかり話してきます。
 
兄と妹の金銭管理は現在も私がやっていて、
「今ならきちんと兄弟で費用を折半して母の納骨費用が用意できる。」
という状況です。
変な話ですが、愛猫の死が、母の納骨について前進させてくれました。

納骨方法と納骨先の情報収集

初めに考えたのは、
自治体が運営する納骨堂や共同墓地への申し込みでした。
自治体の住民なら利用可能、費用も抑えられるので、
詳細を自治体のホームページや解説サイトで調べました。
ですが…
利用申し込みは遺骨の配偶者か一親等の家族からしかできず
自治体の住民でないとできない、
生前予約は本人の申し込みが原則
利用申込期間が年1回の1か月程度だけ
抽選で当選しないと利用できない
当選後説明会に参加、利用料の支払い後に納骨
等々、なかなかにハードルが高い印象でした。

お金のかからない納骨方法をネット検索すると
納骨堂
樹木葬
散骨
永代供養・共同墓
といった選択肢が提案され、実家のある地域にある寺院や散骨代行業者などのそれぞれの詳細を見てみました。
お金がかからないといっても遺骨一柱につき少なくとも10万円弱はかかりそうだったり、
散骨は数万円でできそうですが海洋散骨の業者が多く、母が喜びそうなゆかりのある土地への散骨をしている業者は見つかりませんでした。
永代供養をしている寺院は多いですが、
資料請求や問い合わせをするには墓地紹介サイトを利用しないと難しそうで、利用と引き換えに墓石業者などからDMが届くなど個人情報が利用される不安がありました。

父への説明・希望を聞く

父に入居中のホームで面会した際に、母の納骨を検討することを伝え、
父自身が亡くなった時の遺骨をどうしたいか確認しました。
母の納骨については私たちへ任せるとのこと。
自分の納骨は、母と一緒がいいとはっきりと言いました。
母への「苦労をかけた」「お墓を用意できなかった」という言葉
も出てはきましたが、
すぐに
「○○のお墓を○○さんが買った」
「○○墓地は高くて地元の人は誰も買ってない」
など昔話になってしまいました。
父の部屋には小さな母の遺影を持ち込んでいますが、
あまり大事にしている様子は見られません。
思い出話になると涙ぐむのですが、母の遺骨が納骨できずに妹の手元にあることを気にかけている様子は見たことがありません…。

生活保護担当ケースワーカーに納骨について確認

母の納骨先を決める際に、
父の分も同時に申込ができることも条件の一つになりました。
父は生活保護受給者で、有料老人ホームの利用だけで家計に余裕はなく、
父の金銭管理は老人ホームにお任せしていますので、
母や父自身の納骨の費用負担はできません。
兄・妹も生活保護受給者です。
私だけで父母二人分の納骨費用負担も厳しいので、
兄・妹と3人で費用負担をしたいと思いました。

父・兄・妹の暮らす自治体では、
生活保護受給者は葬祭費用の支給を受けられることになっていますが、
葬祭費用に納骨費用は含まれていないとのこと。
納骨先がない場合の遺骨は、
親族が引き取り納骨を検討するか、
受け取り拒否されれば自治体が一定期間保管し指定の共同墓へ納骨される
そうです。
父が納骨の生前予約をすること、
兄や妹が保護費からやりくりをして親の納骨費用を負担することには
問題はない
というのが担当者の回答でした。
ちなみに葬祭費用として支給されるのは火葬代で、
その費用を親族等負担できる人がいた場合は支給されず、
支給を申請する場合、父の葬祭費用を請求するのは兄になるそうです。

(後日、母の納骨の際に父の納骨の生前予約を済ませた際の
証明となる書類のコピーを、ケースワーカーへ郵送し報告しました。)

永代供養墓探し

ケースワーカーに確認を取れたので、
兄と妹に相談し、具体的に納骨先の検討を始めることにしました。

情報収集はネット検索だけ、
墓地のポータルサイトをいくつか利用しました。
・実家の地域に近く、兄や妹が自転車でも行ける距離にある
・永代供養墓で、年間管理料などの追加料金がかからない
・生前予約ができる・夫婦で同じお墓に入れる
・できれば駐車場がある・バリアフリーである
・納骨費用が1柱50000円以下程度
といった条件で検索しました。

完全に条件に合う永代供養墓はありませんでしたが、
6か所ほどに絞りリストアップし、
兄・妹とファミレスでお茶をしながら相談をしました。
兄と妹がリストから2か所を希望し、
その霊園の資料請求や見学などは私が進めることになりました。

しかし飼い猫の病状がさらに悪化し看取りの体制を取ることになったり、
父の数回の手術の付き添いや面会・入退院のため多忙となり、
納骨先探しは一時中断しました。

2025年1月下旬に飼い猫が亡くなり予想以上の喪失感を味わいながら
2月には資格取得のための研修受講と仕事の同時進行の期間を乗り越え、
3月になってようやく納骨先探しの作業を再開しました。

その時の情報収集でなぜか目に付いたあるNPO法人のホームページで、
私の実家の家族のような、
経済的に余裕のない方に向けた納骨支援があるということを知りました。

納骨する霊園は兄や妹が自転車で行ける地域ではありませんでしたが、
低予算でも温かい供養をしてもらえそうな納骨支援の内容が
表示されていたので、納骨先の候補として検討することにしました。


次回の記事に続きます。






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