#11 生活保護申請の後の話2 家の中の整理
家庭訪問調査に備えてしたこと
生活保護申請をしたのは2023年6月の終わりごろ。
家庭訪問調査は4日後に予定されていました。
生活保護制度の説明の際、
換金できるものは処分し収入として申告するように言われていました。
兄が昨年から勝手に家族のものや私が差し入れしたものをリサイクルショップへ持ち込んでいてすでに換金できそうなものはなくなっていましたが、
訪問を受ける前の大掃除がてら、
家の中を確認し、不用品をまとめる作業をしました。
父の趣味:アマチュア無線
実家は酒や食品・日用品などを扱う小売店でした。
母が店で接客をしたり、電話で配達の注文を受け、
父が配達や、仕入れや帳票整理などをしていました。
定休日は水曜日だけで、一番繁盛していた時期の営業時間は9:00から22:00。
家事や子育ては母が店の営業の合間に接客しながらこなし、
食材などの買い物や、通院や習い事などの送迎は父が配達の合間にやっていました。
携帯電話がない時代に、いつ家に戻るのかわからない父との連絡手段として、
私が小学生のころ、いつのまにか無線が導入されていました。
業務用としての無線だったと思います。
その後、父はアマチュア無線の免許を取り、無線機を購入して、配達車に取り付けたり、事務仕事をするときなどに、趣味としての無線を楽しむようになりました。
1980年代から1990年代前半にアマチュア無線がブームになっていたようですので、
景気がいい時代に、はやりの趣味を始め、仲間もたくさんいて、楽しかったのだと思います。
無線で交信した方と交わすはがきや自分のコールサインを入れたグッズ、
オフ会で撮影した写真もたくさんありました。
生活保護申請をしたころ、かなり古い無線機が7台ほど、
そのうちの1台は無線仲間から借りたものだと分かりました。
無線機はほとんど使えなくなっていましたが、
父は修理して使うつもりで保管していたようです。
無線機につなぐアンテナやマイク、コードも大量にありました。
ネット検索でさっと確認しましたが、
古い無線機やパーツに需要があるとは思えませんでした。
父のアマチュア無線の免許は期限が切れていて、再度始めるには開局申請が必要で費用も掛かります。
生活保護申請をするくらい困窮しているので、
今後趣味として楽しむことはないだろうと思いました。
父には以前から処分をするように話していて、
5月からNPO法人や弁護士と話をしていたこともあり、
やっと手放すことに納得してくれました。
無線機やパーツ一つずつ父に確認して、
お借りしているという無線機を特定してきれいに拭きました。
貸してくださった方の連絡先を父のスマホや住所録から見つけ出し
連絡をしてみましたが留守電になってしまい、
メッセージを残しても折り返しがなく、
結局実家を退去するときに処分しました。
無線のお仲間も高齢化していて、すでに無線をやめている方が多いようでした。
他の無線機やパーツ、グッズなども全処分したいところでしたが、
小さなハンディ機とコールサインが入ったグッズをいくつか残しました。
今は父が老人ホームへ持ち込んで手元に置いています。
家庭訪問の際に確認してもらうため、
無線機やパーツは家の中のごみ置き場に運び、
処分予定という紙を貼り、袋をかぶせました。
そうしておかないと、父や兄がいじったり、勝手に処分してしまう可能性がありました。
父の趣味:カメラ
アマチュア無線よりも前、独身の頃からの父の趣味の一つがカメラでした。
一眼レフのカメラが数台、望遠などの交換レンズもいくつかありましたが、
兄が大半を買い取りに出してしまっていて、
かなり古いカメラと、コンパクトカメラ、交換レンズ、カメラバッグが残っているだけでした。
撮影した写真のネガやリバーサルフィルムが大量にありました。
良くとれているものは大きく引き伸ばして額に入れて店に飾っていたので、
額装された作品も大量にありました。
中には私たちが幼い時の写真や、アマチュアコンテストで入賞した花の写真もありましたが、
埃が被ったりカビがついたりしていました。
結局換金できそうなものは見つからず、
フィルムや写真は保存ししたいものを分ける作業や
額を外して解体する作業には時間がかかるので、
とりあえずいじらずにそのままにしました。
父の趣味:DIY
家のメンテナンスや修繕は、父がほとんど自分一人でやっていました。
基本的な工具はもちろん、電動工具も集めていて、
脚立やはしご、ペンキなどの塗料、ねじ・ボルト・釘など、
木材、布、いろんな素材のシート、害虫害獣対策の薬剤、
足場材のパイプや金属板、断熱材…といった、
関連するものが整理されていない状態で大量にありました。
どれも古く、使用されたものなので買い取りに出せるものはありません。
家の片づけやごみの解体に使用するもの以外は処分することにしましたが、
とりあえずは一か所に集めておくだけにしました。
とにかく量が多かったです。
父の趣味:土いじり、ガラクタ集め
商店が繁盛していた時には4台も自販機を置いていた店先に、
自販機を2台撤去した後、植木鉢やプランターで植物を育てていました。
父も母も田舎の生まれなので、土いじりにはあこがれがあったようでした。
ナスやトマトといった野菜、アロエ、つつじやもみじなどの低木、
サボテンや多肉植物まで、
種を買ったり人から分けてもらったりしたものを育てていました。
私の子供が幼いころ、一緒に公園で拾ったどんぐりを発芽させて成長を楽しんでいたりもしました。
家庭用の植木鉢から、ドラム缶を切断して土を入れたもの、衣装ケースを使っていたりもして、大量に様々な容器がありました。
家の裏側の一坪ほどのスペースにも、石や土を入れて庭のようにしていました。そのスペースにもドラム缶や園芸用の支柱、土留にするための瓦など持ち込まれていました。
メダカや金魚を飼育していた時期もあり、大きな甕もいくつもありました。
使わなくなった浴槽にも水をためて鯉を飼ったり雨水をためて水やりに使っていました。
廃車からシートだけもらいソファ代わりにしていたり、閉店した飲食店からテーブルやいすをもらって家の中で使っていたり。
書ききれないほどのガラクタがまだまだたくさんありました。
もちろん換金できるようなものはなく、種類ごとにまとめておくだけにし、家庭訪問で見てもらった後、少しずつ処分していくことにしました。
大量の書類や紙類の整理
以前にも書きましたが、実家には大量の郵便物や書類が残されていました。
しかも、家の中のいたるところに分散して残されていました。
商店の帳票類、未使用の伝票、販促パンフレット、包装紙など、
クリーニング店の開店以降の全期間の帳票類、
妹のアルバイト先のシフト表数年分、
解約済みの保険の証券や添付書類、
繰越済・解約済みの通帳、税金や光熱水費など各料金の請求書、
支配後の受領書や領収書、手放した家電の説明書や保証書、
コピー用紙や写真用紙、メモ用紙にするつもりの紙類、
住所録や親戚づきあいの記録、母が残した日記、
母が亡くなった時にいただいた香典袋、
未使用ののし袋やポチ袋などなど…
量が多いことよりも、あちこちから出てくることの方が大変でした。
郵便物はもれなく封筒のまま保管されていて、1通ずつ中の書類を取り出さないといけなかったのも、時間がかかって大変でした。
とりあえず家庭訪問に間に合うように、
必要と思われるものを探し出すことを優先して作業を進めました。
書類ではありませんが、印鑑の整理もしました。
商売をしていたからなのか、印鑑が10本以上、ほかに実印として登録したであろう印鑑が3本出てきました。
通帳の届出印を特定するため、
小さなチャック付きポリ袋に印鑑を1本ずつ入れ、
付箋に押印して「父・ゆうちょ」というメモを書き一緒に保管しました。
銀行の届出印でない認印やインク付き印鑑は、
のちに父と兄に持たせ介護や福祉サービスの契約用として使っています。
私も契約に同席したり代理で契約書にサイン押印することも多かったので、
実家の印鑑と自分の姓の印鑑を持ち歩きました。
家庭訪問調査で確認するといわれたもの
生活保護の申請時に申告した資産に関するもの
→通帳、保険証券
解約していない銀行口座の通帳、保険証券
自販機やクリーニング店の契約書
兄と妹の給料明細・源泉徴収票
妹の債務整理の書類(弁護士との契約や返済計画など)
通院状況がわかるもの(診察券や診療明細書など)
家の中の様子
申請時に、上記のものを確認すると言われていました。
訪問調査時に申告が漏れていても調査されて発覚することもありうると
言われてもいたので、
心証を悪くしないよう、申告漏れの内容にしたいと思い、
書類の整理は必死にやりました。
家庭訪問調査は家族全員がそろっているときに、ということで
妹がアルバイトを終え帰宅している時間帯に設定されました。
妹は帰宅後クリーニング店の業務もするので、
お客様が来ている間も調査が進められるよう、
妹に関わる書類などは特にもれのないように準備しました。
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