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#6 本格的支援の始まり

私の仕事の退職と子供の巣立ち

2022年12月。
私はパートながら責任者の業務をしていました。
休みの日にも後方業務をするために出金していました。
長男は遠方の大学3年生。
体調不良で検査を受けたら、原因の病気の他にも珍しい病気を持っていることが発覚。
次男は高校3年生で受験生。県外の大学を第一志望に決定。
新型コロナなどの感染症の特例措置は設けられていても、
受験会場までの移動や体調管理など、長男の大学受験の時より格段に気を使っていました。
…このままでは、子供たちに何かあってもそばにいてやれない。
そんなことになったら一生後悔する。
そう思い、退職の申し出をしました。

末期症状の実家の家族の生活

実家はその後も相変わらず困窮状態が続いていました。
生活保護の申請はできないまま。

父は足の痛みは良くなり杖やシルバーカーで歩くことはできましたが、
段差昇降はかなりつらくなり、家にあるもので簡易ベッドや手すりを設置して工夫していました。
40代頃から高血圧で服薬を続けていて、月に1回の通院を続けていましたが、手持ちのお金がないのに一人で病院に行き、病院から電話をかけてきて家族に迎えと支払いを頼むことも出てきました。
内服薬は高血圧の他に動脈硬化の薬もあり数種類・1日3回服薬するものが処方されていましたが、
飲み忘れも多く、大量に残薬があるのにまた薬をもらってきて、老眼でよく見えない中、自分の思い込みで服薬していました。
ガラケーからスマホに変更して料金は安くできましたが、
指先でのタッチがうまくできなかったり文字がうまく見なかったりして、
知らぬ間に電話をかけてしまっていたり、
何度も操作方法を聞いて兄や妹をうんざりさせたりしていました。

兄はDM配達の仕事は続けていましたが、
業務中に着るべきユニフォームや名札を付けなかったり、
業務に使う自転車の保険に未加入の状態で対人の事故を起こしたり、
守るべき配達期限を自分の都合で何度も先延ばしにしたり、
ルールが守れていませんでした。
自分のこだわりできめた買い物をするスーパーに行く途中で見つけた中古の電動自転車が欲しくなり、買い替えの必要がないのに購入したり、
自転車操作の癖があるのか何度もパンクさせて修理費用にお金をかけたり、
そのお金を自分の給料でやりくりせず、家賃や光熱水費など払うべきお金から出してしまったり、
浪費を重ねていました。
自分の好きなものだけを買って飲み食いをし、
買い物に行けない父の分は買わないし、
体の自由が利かない父に「自分のことは自分でやって」など暴言を浴びせていました。
市の広報などをみて「低所得者対象の給付金」「市政モニター」などに勝手に申込したり。
確定申告も一人で窓口に行き、必要書類などの意味が分からず途中で放置。
父がかつて趣味で集めていた一眼レフカメラや、私が差し入れで持ち込んだ服、イベントでもらうようなちょっとした雑貨まで勝手にリサイクルショップに持ち込んで換金したり。
過払い金の有無の調査にもいつのまにか申し込んでいたり。
とにかくお金に執着しているようでした。

妹はこの頃ようやく借金や債務整理について告白しました。
でも他にも未払いの代金があちこちにあったり、
債務整理して返済中のお金を滞納して弁護士との契約が解除になったことは隠したままでした。
たばこは1日1箱以上、銘柄にこだわり、取扱店まで兄を買い物に行かせていました。
自販機でお決まりのコーヒーやお茶を毎日買うほかにも冷蔵庫にストックし、
食べ物もこだわりがあってコンビニや牛丼チェーン店で決まったものを買って一人で食べ続けていました。
たばこはやめないのににおいには敏感なのか、柔軟剤にこだわったり、
高級なシャンプーをネット購入したり髪を脱色・矯正したりしてこだわるのに洋服はよれよれの同じものばかり着る、肌のお手入れは無頓着、歯がすべて抜けているから常にマスクをしていました。
物事がわかっているような口ぶりや態度をとるのに、自分のこだわりは欲求は止められず、収入以上の支出を続け、危機感が持てない。
母から引き継いだクリーニング店の本部へ支払う料金も滞納していたことも後日発覚。
クリーニングカウンター周りは埃が目立つのに掃除しない、クリーニング済みの品や返却すべき備品の整理ができない、レジの中につり銭が用意できない状況を続けても何も思わない、クリーニング店の売り上げを自分のためだけに使ってしまう、営業時間中にカウンターでウトウトしたり、カウンターを離れて喫煙しているなど、やる気が感じられない様子でした。
メインの仕事のアルバイトではシフトにたくさん入って現場で頼られている・性同一性障害に理解があるなどと自分では言っていましたが、
結局希望の部署やシフト時間帯の変更は叶わず、女性の多い職場でうまく人づきあいはできず愚痴をこぼすことも多かったです。
月に一回ホルモン剤の注射を受けるために郊外のクリニックへ通っていたはずが、保険適用外で費用が掛かるのにやりくりできず、それよりもたばこや食べ物を買うことを優先しているようでした。
スマホも新機種にこだわり、前の契約の支払いが残っているのに購入したり、キャリア決済を利用して買い物を繰り返しました。
支払いきれなくなったらキャリアを乗り換え、督促状は無視。
この頃、キャリア2社から3回線分の請求が来ていました。

家族3人は協力して家計を守ろうとせず、ずっとバラバラで、自分のことしか考えず、困ったら私に電話をする、そのうちまた給付金や父の個人年金が入るだろう、次の給料日まで少し我慢すればいい、ぐらいにしか考えなかったのではないかと思いました。

本格支援の開始

2023年4月。
長男の住むアパートや大学に3月に初めて行き無事に生活していること、かかりつけの大学病院にも同行して直接説明を受け経過観察でいいことがわかり安心できたところでした。
次男は無事入学しアパートへの引っ越しも手伝い、子育てに区切りがつきました。
次男のアパートからの帰り道、意外にも急に子供が巣立ったことにさみしさがこみあげて、号泣して気持ちを整理しました。

子供たちが今後も、母の実家のことで恥ずかしい思いをしたり迷惑が掛からないようにしなければ。

そんな思いを強くして、実家の生活の立て直しを始めることを決意しました。

実家に通い、食材を買って差し入れし、とにかくなるべく自炊をして、家族3人がおなじ食事をとって節約するように伝えました。

実家の中の掃除と不要なものの処分や、害虫が多いので防虫対策の実施。
朝起きたらカーテンを開ける・換気するなどの基本的な生活習慣を教える。

父の服薬管理の徹底や、通院に同行して内服薬を一歩化してもらうようにお薬手帳にメモを付け、さらに通院前日に兄や妹に電話で指示。

兄には
菓子パンは1日1個まで、毎日ノートに入出金を書く、家賃を届けたらきちんと受け取りのハンコをもらって妹に見せることなどを言い聞かせ、目につくところにメモを貼る。
1日に使うお金は○○円まで、と設定して守らせる。
仕事のルールは守ること、自転車保険に入ること、自転車修理のお金は自分の給料で出すこと、出せないなら自転車は使えなくなることを説明。

妹には
何度も他に借金はないのか繰り返し確認する、郵便物やしまい込んだ書類をすべて確認して借金の内訳を調べる。
妹だけ住民税課税されているため非課税世帯になれないので、世帯分離を検討することを相談して実行する。
クリーニング店の借金・家賃の滞納額をはっきりさせ、少しずつでも返済できるよう相談し計画を立てる。
生活保護申請を目標に、同行申請してくれる団体を探すことや、借金のことを弁護士に相談することを伝え了承をもらう。
たばこや缶コーヒーなど嗜好品を減らすことを指示。食事もなるべく野菜をとるように話す。

食材の差し入れのほか、私が実家で調理をして作り置きを用意しました。
カップ麺やレトルトなど、常温で保存できるものも差し入れしました。

並行して、
インターネットで生活保護申請のために必要な情報や対策、相談先、実家の家族と同じようなケースがあるかを調べました。

母が亡くなる前後の時期からの実家の困窮状況や、家族それぞれの病歴や職歴などの情報を、相談するための資料としてまとめました。
実家の家計の状況をまとめ、固定費用の内訳と金額・削減するためにできることを実行しました。

実家の地域にあるNPO法人に問い合わせのメールをしました。
やりとりを重ね、事務局での相談のアポを取り付けました。

次回、具体的な内容をお伝えしたいと思います。
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