家電に人間判定されないわたし
昨日もしかり、本日も
モモちゃんがお腹の上で寝ている。
私は動けない。動かない。
着る毛布に包まれ完全に妖怪人間トドになっていた

赤ちゃんって、寝ると「重さ」が増える。
私は今、幸福と重力のサンドバッグ。
そして、静寂。
……そのとき、最新型のエアコンが言った。
「人を感知しなくなったので省エネモードへ変更します」

おい。
いるぞ。
ただ、動かぬトドになってるだけだ。
私は慌てて、人間に戻り、存在を証明しようとする。
でも、モモちゃんは起こしたくない!!!まだ寝ついて15分だ

だから全力で動けない。結果、出る動きは——トド。
アシカのような軽やかさじゃない。
トドなのだ。あくまでゆっくり。
うぉうぉっ!!!!うおっ
存在を出す!!!!!
するとエアコンが、急に態度を変えた。
「人を検知しました」
……よし吾輩は人間だ。トド人間

家電の世界では、
「一定以上の揺れ」=人間らしい。
モモちゃんが寝てるときの私は、
動けないんじゃない。
動かない、を選んでる。
君(エアコン)の持ち味「省エネモード」を選んだのは私だけど、
私も私で、モモちゃんのために「省エネ活動」をしてる。
これは戦いだ。
トイレでも同じである。
静かにしていると電気を消される。
今の私はトイレでも戦場だ。(入院編)
記録する間もなく自動で流れるトイレ、いとあわれ
今日も私は、
存在を消されながら
「人間います…」
・・・・そして私は子どもの頃から左右が分からない。
だいたいの空気で生きている
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