朝からセミがやかましい
朝からセミがやかましい。
庭のユスラウメの木で鳴いている。
トマトの木にもとまってる!
何十年ぶりかにセミを捕まえてみた。
田舎育ちで、夏休みにはセミやクワガタばっかりとっていたので、わたしはセミ取り名人である。(何の役にも立たないが)
子どもたちが小さかったころ、
「セミを取って」と言われて、夫がセミ取りに挑戦したことがあった。
都会育ちの夫は、ここはお父さんの腕の見せどころとばかりに、
木の幹にとまっているセミに狙いをつけて、そぅっとそぅっと近づいていく。息を止めて、気配を悟られないように。。。
だけど、すんでのところでセミは逃げていく。
ノンノンノン!
そうじゃないのよ。
セミを取る時はね、何事もなくしれーっと木に近づいて、よそ見をしながら、ふっと手を伸ばして手のひらでセミを包むように取るのよ。
気配を消して、木や空気と同化するのよ。
緊張して息を止めたりなんかしたら取れないのよ。
あの時ばかりは子どもたちに尊敬されたなあ。
セミが取れてもなんの役にも立たないし、
セミにとっては、
1週間ほどの地上の人生を謳歌しているのだからいい迷惑だ。

ようく見るとクマゼミの透き通った羽の網目模様は美しい。
取ったセミはすぐに放った。
ふと、昔を思い出した暑い夏の朝。
