《美術展レポート》絵本は、何歳になっても新しい発見をくれる。「ずっとつながる えほんの世界―偕成社 子どもの本展―」へ
神戸ファッション美術館で開催中の「ずっとつながる えほんの世界―偕成社 子どもの本展―」の内覧会へ行ってきました。
『ノンタン』シリーズや『はらぺこあおむし』、『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』シリーズ。
誰もが一度は出会ったことのある絵本たちが並び、会場に足を踏み入れた瞬間から懐かしい気持ちに包まれます。

絵本との再会
今回の展示では、原画や資料展示だけでなく、立体展示やフォトスポットも充実していました。

子どもたちはもちろん、大人も思わず夢中になってしまうような空間です。
私にとって特に印象的だったのは、『ノンタン』との再会でした。

息子が幼かった頃、何度も何度も読み聞かせた絵本。
表紙を見ただけで、あの頃の時間がふっとよみがえります。
小さな手でページをめくる姿や、同じ場面で何度も笑っていたこと。
絵本は物語だけでなく、そのときの暮らしや家族との時間までも記憶の中に閉じ込めているのだと感じました。

大人になって気づくおもしろさ
子どもの頃に読んだ絵本を大人になって読み返すと、新しい発見があります。
物語の感じ方はもちろん、色づかいや構図、キャラクターの表情など、当時は気づかなかった魅力が見えてきます。
絵本は子どものためのものと思いがちですが、年齢を重ねたからこそ楽しめる世界もあるのかもしれません。

また、『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』のように、大人になってから新しく出会う作品があるのも楽しいところです。

心に残る一冊はありますか?
展示を巡りながら、自分にとっての「大切な一冊」を思い出しました。

きっと誰の心の中にも、忘れられない絵本があるのではないでしょうか。
絵本は、何歳になっても新しい発見をくれるもの。
そして、過去の自分や大切な人との時間にそっと出会い直させてくれるものでもあるのだと思います。
ずっとつながる えほんの世界―偕成社 子どもの本展―
会期:2026年6月20日(土)〜8月30日(日)
会場:神戸ファッション美術館
