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仕事とプライベートを切り離そうとして苦しむのをやめた話・6

――オンオフより「緩急」をつける生き方

「オン」と「オフ」に縛られていた頃

僕は昔、「オンとオフをきっちり切り替えること」が大人の基本だと思っていました。仕事では全力でオンにして、休日は完全にオフにする。そうやってスイッチを切り替えることで、バランスが取れるはずだと信じていたんです。

でも、実際はうまくいきませんでした。休日に完全オフを意識しすぎて「仕事を考えちゃった」と罪悪感を抱いたり、逆に仕事でオンを強めすぎて疲れ果てたり。スイッチをきっちり操作しようとするほど、心が窮屈になっていったんです。

緩急をつけるという考え方

あるとき気づきました。人間って、電化製品みたいにカチッと切り替えられるものじゃない。むしろ「強める」「緩める」の繰り返しで生きているんじゃないか、と。

だから僕は、オンオフのスイッチではなく「緩急のダイヤル」で生きることを意識し始めました。仕事中でも少し緩める瞬間をつくる。逆に休日でもやりたいことがあれば少しだけ強めて取り組む。そう考えると、心がずっと楽になりました。

強めるときと緩めるとき

たとえば、大事なプレゼン前には自分を強めにオンにする。そのかわり終わった後は意識してダイヤルを緩め、散歩したりコーヒーを飲んだりする。休日も同じです。何も予定がない日こそ「ずっと緩めて過ごそう」と決めたり、逆に趣味の活動で一気にダイヤルを強めたりする。

こうして緩急を意識するようになってから、「オンオフの切り替えに失敗した」という罪悪感がなくなりました。

流れるように生きる

大事なのは、常に全力でオンでもなく、常にダラダラのオフでもなく、強弱をつけながら流れるように生きること。これが僕の中での「バランスの取り方」になりました。

よほど特別な才能がない限り、完全に自分を切り替えることなんてできません。むしろ、それができる人は大きな成功や偉大な事業を成し遂げることでしょう。脳みそのすべてを仕事に注ぎ込むのは本当に難しいことです。

切り替えようとするのではなく、流れに緩急をつける。そう考えることで、僕は「仕事とプライベートを分けなきゃ」という強迫観念から自由になれたんです。

次回へ

次回は「どちらも僕だから罪悪感はいらない」をテーマに、働いていない自分を責めてしまう感情とどう向き合ったかをお話しします。

――神谷ミナト

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