【ハンドドリップのある朝】 Kalitaで淹れる一杯と、暮らしに広がる香り
朝の台所で、少しだけ深呼吸をしてから、
コーヒーミルの取っ手を、ぎこちなく回し始めるのが日課です。
カリカリ…ガリガリ…
挽かれていく豆の音は、なんだか少しだけ音楽のようにも聴こえます。
カリタ式で、ゆっくりお湯を落としていくと、
湯気といっしょに、コーヒーの香りが広がり、
いつの間にか、家じゅうが “いいにおい” に包まれます。
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豆はその日の気分で。
ちょっと重ためにしたいときは深煎り、軽やかに始めたい日は中煎りか浅煎り。
旅行先で立ち寄ったロースターで買った豆を使うのも楽しみのひとつです。
袋を開けるたび、その土地の空気を思い出せます。
あのときの風、坂道、カフェの店主との短いやりとり──
そんな記憶が、香りとともにゆっくり戻ってくると、なんだか楽しい気持ちになります。
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今朝も、湯を落としきったあとに、カップを両手で包み、窓の外をぼーっと眺めていました。
カップから立ちのぼる香りの中に、
今日の自分をゆるめるヒントが、そっと含まれている気がしました。
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