何気なく選んでいるものに、思い出が巡っている。
春の空気に包まれた、あたたかい午後。
ダイニングテーブルの上に並ぶ
いくつかのきれいなケーキ。
何気なく、ひとつを手に取りました。
それを見て、嬉しそうにする子どもたち。
何気なく選んだものに、
ふと、誰かを思い出すことって
ありませんか。
私にも、そんな瞬間がありました。
「やっぱり!モンブランを選んだね!」
そんなふうに子どもたちに言われて、
あらためて気づきました。
なんとなく手に取ったモンブラン。
小さい頃のことを思い出します。
ケーキを買うと、
父はよくモンブランを選んでいました。
「ちょっと食べてごらん、美味しいから。」
そう言って、
自分のケーキを少しだけ
私に分けてくれていました。
最初はそこまで好きではなかったのを
覚えています。
子どもの頃の私には、
少し大人っぽい色に
見えていたのかもしれません。
でも、父が分けてくれた一口は、
いつも少しだけ特別な味がしました。
少しずつ、少しずつ。
気づけば私も、
モンブランが好きになっていました。
味そのものというより、
父とのやさしい時間や気持ちが、
私の中にずっとあるのかもしれません。
そして今、
「モンブランだよね?」
子どもたちは、
当たり前のように、私にそう言います。
父からもらった時間や気持ちは、
形を変えて、
「今」と「これから」につながって、
また静かに
誰かへ巡っていくのかもしれません。
私が何気なく選んでいるものに、
思い出が重なるものは
どれくらいあるのだろうか。
「じゃあ、私はモンブラン食べよう!」と
私が言うと、
子どもたちは、
「やっぱりね〜!」と笑いました。
何気ないけれど大切な時間。
笑顔と一緒に、あたたかい思い出が
また増えたのでした。
英語フレーズ
今回のことに関連する英語フレーズを調べて、
まとめてみました。
・This little thing makes me think of you.
(この小さなことが、あなたを思い出させてくれる。)
(ディス リトル シング メイクス ミー シンク オブ ユー)
・The memories I carry gently pass on to my children.
(私が持っている思い出が子どもたちにそっと巡っていく。)
(ザ メモリーズ アイ キャリー ジェントリー パス オン トゥ マイ チルドレン)
「重なる」、ニュアンスの違う英単語
・layer
ケーキのように層になっているものは layer を使います。
例:a three-layer cake
(三層のケーキ)
(ア スリー レイヤー ケイク)
・build up / gather
思い出のように少しずつ積み重なっていくものには、build up や gather などが使われます。
例:Memories build up over time.
(思い出は時間をかけて積み重なっていく)
(メモリーズ ビルド アップ オーバー タイム)
モンブランを英語でどう説明するんだろうと思い、調べてみました。
Mont Blanc is a French dessert made of sweet chestnut cream on top of sponge cake.
(モンブランはフランスのデザートで、スポンジケーキの上に甘い栗のクリームがのっています。)
(モンブラン イズ ア フレンチ デザート メイド オブ スウィート チェスナット クリーム オン トップ オブ スポンジ ケーキ)
アメリカで、モンブランはあまり見かけたことがありませんでした。
チーズケーキやブラウニー、アップルパイの方がよく見かけた気がします。
なかなか手に入らないので、モンブランがとても恋しかったのを覚えています。
何気なく選んだものに巡る
やさしい時間の思い出。
そんな思い出につながっていくかもしれない、
何気ない瞬間を、
これからも大切にしていきたいと思います。
あなたが、ふと誰かを思い出すのは、どんなときですか。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
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