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10歳を目前にして突然打ち明けられた不安


突然こぼれた「不安」という言葉

今月10歳になる息子が、ある日突然
「おれ、不安なんだよね。」
と言い出した。

運転中だったから顔は見えなかったけど、そこまで深刻そうな雰囲気じゃない。
それでも、普段はおちゃらけて漫画の話ばかりしている子が
唐突に「不安」なんて言葉を使うから、やっぱり心配になった。

「なにがそんなに不安なの?」
聞いてみると
「自分に合う仕事がない気がする」
そう返ってきた。

学校に行かなくなった理由と、親としての決断

彼は、1年以上学校に行っていない。
1年生の頃から行き渋りがあって、ある日を境に完全に行かなくなった。
正確には、わたしが無理に行かせるのをやめた。

最初は葛藤も大きくて、ひどいことを言ってしまったこともある。
それでも時間をかけて、この子には「自分の人生の責任を、自分で引き受けられる器がある」と確信できるようになった。
そこから、親子ともにずいぶん楽に、のびのびと暮らせるようになった気がする。

好きなこと、得意なこと

息子は、日本史や恐竜が好きで、とにかく本をよく読む。
興味のある分野は何でも読むから、難しい言葉も自然に覚えている。
好きなことに関しては、わたしより知識があることも多い。

計算は多分苦手。
運動も得意ではないけれど、最近は毎日筋トレを頑張っているらしい。
手先がとにかく器用で、段ボールや画用紙でタイムマシンや潜水艦、武器のようなものまで作ってしまう。
取りはずしができたり、細かい部分まで作りこんであったり
その完成度に、いつも驚かされる。

健やかな日常

夜はほぼ毎日9時に寝る。
夢中で遊んでいても、時計を見て気づけば
「やばい、もう9時だから寝なきゃ」
と自分から布団に入る。
挨拶もちゃんとする。

学校には行っていないけれど、人としての生活は、かなり健全なんじゃないかと思っている。

息子と話したことのある大人から
「精神年齢が高いから、同じ年齢の子と合わないのかもね」
と言われることがある。
わたし自身も、そう感じている。

将来への不安と、わたしの答え

それでも、根拠のない自信が人を支えることもある。
そして、根拠なく「この子の存在そのものを信じる」ことが、何より力になる気がした。
それは同時に、親である自分自身を信じることにも、どこか似ている。

学校に行けない子は、今はもう珍しくない。
きっと親子それぞれに、いろんな思いや葛藤がある。

それでもわたしは、無責任かもしれないけれど
「みんな、大丈夫だよ」
って、伝えてあげたいなと思っている。