スキー ジャンプ男子ノーマルヒル1回目(ミラノ・コルティナ五輪)小林 陵侑連覇なるか?

スキージャンプは女子ノーマルヒルでの丸山 希の銅メダルで始まった。
続いて行われるのは男子ノーマルヒル。
注目はこの種目で小林 陵侑が史上初の2連覇を達成するかだ。

日本ジャンプ陣は小林 陵侑、中村 直幹、初出場の二階堂 蓮の3選手。
1月19日のW杯のスタンディングで25位以内の選手がこの3人に止まったことから最大4つ与えられる出場枠が1つ取れなかった。

それでもメダル獲得の可能性が高いジャンプ陣。
小林 陵侑はW杯で総合2位。今シーズンは前半戦でポイントを獲得し、スランプ気味だった昨シーズンから復調してきた。
中村 直幹は2大会連続の出場。小林 陵侑と同学年の29歳。自分の会社を持つ起業家の側面も持ちながら、今シーズンもW杯を転戦し、総合16位につけている。
二階堂 蓮はジャンプで日本代表で世界選手権にも出場した経験を持つ二階堂学さんの息子。今シーズンのW杯で初優勝を飾り、現在総合3位につけている。年末年始のジャンプ週間あたりから上位を必ずキープしていることもあり、いま日本で一番勢いがある。

小林 陵侑の連覇にも期待は集まるが、調子で見ると二階堂にも金メダルの期待がかかる。

立ちはだかるのはスロバキアのドメン・プレブツ。妹も先に行われた女子ノーマルヒルで2位となったW杯総合首位のニカ・プレブツ。兄弟揃ってW杯のスタンディングのトップを席巻している。
この絶対的王者が間違いなく今大会の優勝候補の筆頭だ。

また、27番スタートのベリンガー、30番スタートのストッフもオリンピック金メダリスト。ストッフは今季限りの引退を表明しているので今大会が最後の大会となる。

会場は女子のノーマルヒルが行われたジャンプ台と同じ。アプローチが32度という傾斜、K点が98m、ヒルサイズが107mとなっている。
スタート順はW杯ポイントの低い選手から順番に飛んでいく。
今大会に出場する選手は1〜10番はノーポイントの選手。11番スタートのボイド クロースからはポイントを獲得している選手となった。

ゲートは15(82.0m)。
1、E.ミレジ(フランス)
  99.5m  飛型点 17.0 17.5 18.0  WP   8.5  1st 124.0 pts
2、V.パロサーリ(フィンランド)
100.5m  飛型点 17.0 17.0 17.0  WP   8.4  1st 124.4 pts
3、J.セルぺ(フランス)
  96.0m  飛型点 17.0 17.0 17.0  WP   5.7  1st 112.7 pts
4、F.A.イプジオール(トルコ)
  98.0m  飛型点 15.0 15.0 15.0  WP   6.1  1st 111.1 pts
5、D.A.カチーナ(ルーマニア)
  94.0m  飛型点 17.0 17.0 17.0  WP   6.6  1st 109.6 pts
6、K.バグル(エストニア)
  99.0m  飛型点 17.0 17.0 17.0  WP   6.5  1st 119.5 pts
7、M.A.ペディル(トルコ)
  87.0m  飛型点 16.0 16.5 16.5  WP   6.1  1st   93.1 pts
8、M.A.スプルバー(ルーマニア)
  87.5m  飛型点 15.5 16.0 15.5  WP   5.0  1st   91.0 pts
9、宋 祺武(中国)
101.0m  飛型点 17.5 17.5 17.0  WP   4.9  1st 122.9 pts
10、F.チェコン(イタリア)
  98.0m  飛型点 16.5 16.5 16.5  WP   4.3  1st 113.8 pts

1番スタートからいきなりK点超えのジャンプを見せる。ミレジはガッツポーズを見せた。そして、2番スタートの世界ジュニア王者のパロサーリもK点超えでトップスコアをマーク。オリンピックだからなのか普段の大会ではあまり見られないスタートとなった。9番目の宋はここまでの最長不倒のジャンプを見せる。しかし、風が弱まっていたことでウィンドポイントが少なく、3位。
ここからはW杯ポイントを持っている選手が登場する。

11、M.ボイド クロウズ(カナダ)
  95.0m  飛型点 17.0 17.0 17.0  WP   5.8  1st 110.8 pts
12、V.カリニチェンコ(ウクライナ)
  94.5m  飛型点 15.0 15.5 15.5  WP   5.5  1st 104.5 pts
13、T.フランツ(アメリカ)
  99.5m  飛型点 17.5 17.5 17.5  WP   7.0  1st 122.5 pts
14、Y.マルスヤク(ウクライナ)
  99.0m  飛型点 15.0 15.0 15.0  WP   6.6  1st 113.6 pts
15、H.カプスティク(スロバキア)
102.0m  飛型点 17.0 17.5 17.5  WP   4.6  1st 124.6 pts
16、G.ブレサドーラ(イタリア)
102.5m  飛型点 17.5 17.5 17.5  WP   5.3  1st 126.8 pts
17、F.トゥルンツ(スイス)
101.5m  飛型点 18.0 18.0 18.0  WP   3.0  1st 124.0 pts
18、A.インサム(イタリア)
  99.5m  飛型点 17.5 17.5 17.5  WP   3.9  1st 119.4 pts
19、D.バシリエフ(カザフスタン)
101.0m  飛型点 17.5 17.0 17.0  WP   2.8  1st 120.3 pts
20、I.ミゼルエフ(カザフスタン)
100.0m  飛型点 17.0 17.0 17.0  WP   2.0  1st 117.0 pts

すでに100mを超えるジャンパーが7人も。その中で地元イタリアのプレサドーラがここまでの最長不倒102.5mをマークする。
ゲートを下げるタイミングが気になってきたここまでのジャンプ。次は5大会連続出場のコウデルカ。序々に実力者が登場してくる。

21、R.コウデルカ(チェコ)
  99.0m  飛型点 16.5 16.5 16.5  WP   4.3  1st 115.8 pts
22、K.ビックナー(アメリカ)
100.0m  飛型点 17.0 17.0 17.0  WP   6.1  1st 121.1 pts
23、P.バセック(ポーランド)
  97.5m  飛型点 17.5 17.5 18.0  WP   7.8  1st 119.8 pts
24、S.ハウスビルト(スイス)
100.0m  飛型点 17.5 18.0 18.0  WP   7.3  1st 124.8 pts
25、A.アイグロ(エストニア)
DNS
26、A.アールト(フィンランド)
100.5m  飛型点 18.0 18.0 18.0  WP   5.8  1st 124.8 pts
27、A.ベリンガー(ドイツ)
102.5m  飛型点 18.0 17.5 17.5  WP   3.1  1st 125.1 pts
28、N.キテサホ(フィンランド)
101.5m  飛型点 17.5 17.5 17.0  WP   5.0  1st 124.0 pts
29、J.コルビー(アメリカ)
102.0m  飛型点 17.5 17.5 17.5  WP   2.0  1st 122.5 pts
30、K.ストッフ(ポーランド)
100.0m  飛型点 18.0 18.0 18.0  WP   1.2  1st 119.2 pts

平昌大会ノーマルヒルの金メダリスト、ベリンガーが貫禄のジャンプ。プレサドーラが出した最長不倒に並ぶ102.5mのビッグジャンプを見せる。
今季限りでの引退を表明しているソチ大会ノーマルヒルを制したストッフはこの時点で18位。
コルビーは102mを飛んだにも関わらず11位。2回目進出が決まっていないという異常事態にもなっている。

31、G.デシュバンデン(スイス)
106.0m  飛型点 18.0 18.5 18.0  WP   2.3  1st 132.8 pts

ついにヒルサイズに迫るジャンプが飛び出した。
ゲートが14(81.2m)に変更される。ここからは4.6ポイントの加点がつく。

32、P.バシュケ(ドイツ)
101.0m  飛型点 18.0 18.0 18.0  WP   1.5  1st 126.1 pts
33、T.ザイツ(スロベニア)
  99.0m  飛型点 18.0 18.0 18.0  WP   5.9  1st 126.5 pts
34、V.フーベール(フランス)
102.5m  飛型点 18.5 18.0 18.0  WP   6.5  1st 134.6 pts
35、J.A.フォーファン(ノルウェー)
103.5m  飛型点 18.0 18.0 18.0  WP  -0.1  1st 129.5 pts
36、中村 直幹(日本)
103.5m  飛型点 17.5 17.0 17.0  WP   3.1  1st 130.2 pts
37、M.リンドビーク(ノルウェー)
103.5m  飛型点 17.5 17.5 17.5  WP   2.3  1st 130.4 pts
38、K.トマシャク(ポーランド)
103.0m  飛型点 18.0 18.0 18.0  WP   4.2  1st 132.8 pts
39、V.ゾグラフスキー(ブルガリア)
  98.0m  飛型点 17.0 17.0 17.0  WP   5.9  1st 121.5 pts
40、K.E.スンダル(ノルウェー)
103.5m  飛型点 18.0 17.5 18.0  WP   3.8  1st 132.9 pts

W杯で常に目にする選手たちが登場してくるとゲートを下げても100mを簡単に超えてくる。こうなると飛距離の差はほとんど出ない。わずかなミスとウィンドファクターによる運が影響する競技になってきている。
その中、飛型点でトップスコアタイを出したフーベールが首位に立つ。

41、S.クラフト(オーストリア)
  98.0m  飛型点 17.5 17.5 17.5  WP   7.0  1st 124.1 pts
42、S.エンバッハー(オーストリア)
100.5m  飛型点 16.5 16.0 16.0  WP   6.9  1st 125.0 pts
43、F.ホフマン(ドイツ)
100.0m  飛型点 16.0 17.5 17.0  WP   9.4  1st 128.5 pts
44、J.ヘール(オーストリア)
101.5m  飛型点 16.5 16.5 16.5  WP   7.4  1st 128.5 pts
45、P.ライムント(ドイツ)
102.0m  飛型点 18.0 18.0 18.5  WP   8.5  1st 135.6 pts
46、D.チョフェニヒ(オーストリア)
100.0m  飛型点 18.0 17.5 17.5  WP   8.4  1st 130.0 pts
47、A.ラニシェク(スロベニア)
  97.5m  飛型点 17.5 17.5 17.0  WP   7.6  1st 123.7 pts

ワールドカップで活躍するビッグネームが続けて登場してきたが、100mジャンパーが連続したことによるプレッシャーなのか、追い風が強くなったからなのか、ランディングのあたりが荒れているのか、得点が出ない。
その中、ライムントは実力を発揮してトップに立つ。残るは二階堂、小林 陵侑、そしてプレブツ。

48、二階堂 蓮(日本)
101.0m  飛型点 18.0 17.5 18.0  WP   7.0  1st 131.1 pts
49、小林 陵侑(日本)
100.5m  飛型点 17.5 18.0 18.0  WP   7.7  1st 130.8 pts
50、D.プレブツ(スロバキア)
100.0m  飛型点 18.0 18.0 18.0  WP   8.0  1st 130.6 pts

スキージャンプ 男子ノーマルヒル 1st ROUND
1位 ライムント   102.0m  135.6pts
2位 フーベール   102.5m  134.6pts
3位 スンダル    103.5m  132.9pts
4位 トマシャク   103.0m  132.8pts
   デシュバンデン 106.0m  132.8pts
6位 二階堂 蓮      101.0m  131.1pts
7位 小林 陵侑      100.5m  130.8pts
8位 プレブツ    100.0m  130.6pts
9位 リンドビーク  103.5m  130.4pts
10位 中村 直幹     103.5m  130.2pts
11位 チョフェニヒ  100.0m  130.0pts

あえて11位まで記載したが、5.6ポイントの間に11人。ほとんど点数差がつかない。ノーマルヒルは1m=2ptsのため、この11人全員に金メダルそして表彰台のチャンスが残っている。
ウィンドポイントだけでも順位が変わってしまう稀に見る大混戦となった。

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