見出し画像

ホンダの株主ですが、乗っているバイクはカワサキです。磐梯吾妻スカイラインを走ってきた ― 火星みたいな山と秋の風の旅日記【投資×休息】

ホンダの株主なのに、愛車はカワサキ。
配当でガソリンを入れ、株価を忘れて風になる。
そんな”裏切り株主”が、福島の山を走ってきました。

エンジンをかけた瞬間、
日経平均も、決算短信も、すべてが遠くへ飛んでいきました。
今日はただ、秋の風の中を走る日。
目的地は、福島県の絶景ロード「磐梯吾妻スカイライン」です。

道の駅にのみやでひと休み

10月中旬の朝、北関東を目指してバイクを走らせました。
最初に立ち寄ったのは、栃木県の道の駅にのみや
田んぼは稲刈りを終え、どこか落ち着いた色になっています。

二宮金次郎像が、薪を背負って本を読んでいました。
コツコツ積み上げた姿を眺めながら、「積立投資って、こういうことなんだよな」とひとりで頷いていました。

二宮金次郎像 勤勉・倹約の象徴

自動販売機のコーヒーを飲み干して、再び北へ。
朝の空気はひんやりしているのに、
胸のあたりだけ、少し高揚していました。

那須与一と道の駅を巡りながら福島へ

次に向かったのは、道の駅那須与一の郷
弓を引く那須与一の像が、遠く向こうをじっと見つめています。

「狙いを定めて、一度で決める」
投資とはだいぶ違うスタイルですが、
それでもどこか、タイミングをうかがう私たちの心と重なるところがあります。

那須与一像 「狙い撃つぜ!」

そこからさらに北へ走り、福島県に入って道の駅季の里天栄へ。
山あいの空気が少し冷たくなり、
木々の色が、ところどころ赤や黄色に変わりはじめていました。

さらに進んで、道の駅つちゆに到着。
ここは山の中腹にある道の駅です。
駐車場はクルマとバイクでいっぱいでした。

ヘルメットを脱いだ瞬間、地元ライダーに声をかけられます。
「どこから来たんですか?」
「そのバイク、何年式ですか?」
気づけば、バイク談義に花が咲いていました。

こういうやりとりは、ツーリングではよくあることです。
でも、その「よくあること」が、なんだかうれしい。

夕方、最後に道の駅ふくしまへ立ち寄り、自然を感じながらゆっくりとした時間を過ごします。

そのあと福島駅近くのホテルへ向かいました。

部屋の窓から見える街の灯りを眺めながら、
「明日はあの山の上を走るのか」と思うと、少しだけ胸が高鳴りました。

磐梯吾妻スカイラインで火星を走る

二日目の朝は少し冷え、厚着をして出発しました。
福島市内を抜け、山へ向かって登っていきます。

途中、不動沢橋(つばくろ谷)で休憩。

朝早いにもかかわらず人がたくさんいました

標高が上がるにつれて、木の背が低くなり、
やがて木々が少なくなり、岩と砂利の世界に変わっていきました。

道路の両側には、赤茶けた斜面と、ところどころ白い噴気。
硫黄のにおいが漂います。

「まるで火星みたいだな」と思いました。
行ったことはないけれど、きっとこんな景色なんだろうと、勝手に納得していました。

おそらく映画の影響でしょうね。
火星を題材にした映画はいくつもありますが、私が好きなのはマット・デイモンが主演を務める「オデッセイ」です。
とても良い映画ですので機会があればぜひ見てください。

浄土平レストハウスでバイクを止めて、しばし休憩。
風が強くて、ジャケットのファスナーをもう一段閉めます。
空は高く、雲の影が、山肌の上を静かに流れていきました。

浄土平レストハウス(吾妻小富士から撮影) 
噴煙が出ていました

吾妻小富士を登る

せっかくなので、吾妻小富士にも登ってみることにしました。
山頂までの登山道(階段)をゆっくりと一歩ずつ登っていきます。

振り返ると、レストハウスに止めている自分のバイクが小さく見えました。

火口の縁をぐるりと歩くと、足元からザクザクと音を立てて崩れていきそうです。
空に近い場所で、風の音だけを聞いていると、頭の中の雑音が、すこしずつ薄くなっていくようでした。

吾妻小富士 ここから10分くらい歩けば頂上です
火口 吸い込まれそうでした

猪苗代湖を眺めて帰路へ

山の天気は変わりやすく、ここまで快晴だったのにバイクに跨り走り出した瞬間から霧に包まれてしまいました。
これもライダーならよく経験することです。

山を下りていくと、遠くに猪苗代湖が見えてきます。
太陽の光を受けて、湖面がきらきらと光っていました。

近づくにつれて、風の温度が少しずつ柔らかくなっていきます。
さっきまでの「火星の景色」から、
一気に「湖のある日本の秋」に戻ってくる感じがしました。

湖を横目に見ながら、
「そろそろ帰るか~」とハンドルを南へ向けます。
あとは、いつもの高速道路と、見慣れた景色。

山の上で感じた静けさを、
できるだけ長く持ち帰れたらいいなと思いながら、
エンジンの鼓動に身を預けて走りました。

風に吹かれていると、不思議と心のノイズが小さくなっていく。
そんな時間を、ときどき思い出せたらいいなと思います。

2日で584キロ走りました

最後までお読み頂き、ありがとうございます(^-^)

■関連note
自己紹介 「投資×心理──感情を味方にする投資を心がけています」

勝ち分だから大丈夫──行動心理学における“ハウス・マネー”の罠[投資×心理]