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【Uber(UBER)Q1 FY2026】AVに壊される会社なのか、AV時代の都市OSになる会社なのか?

Uber Technologies(UBER)のQ1 2026決算を楽しみにしていた。

実を言うと、先日Rivian(RIVN)の決算を眺めていたのだが、事業として物足りず、わざわざnoteにアウトプットまでして整理をしなかった。その際に思ったことは、Uberの様なプラットフォーム型のビジネスは私の好みでありワクワクするのではないかと、決算をしっかり分析しようと考えていた。

Uberはおもしろい。

売上高だけを見ると、そこまで派手ではない。Q1 FY2026の売上高は$13.203B、前年同期比+14%。しかも市場予想との比較では、売上高はやや物足りなく見える。

ただし、今回の決算を「売上ミス」で見て終わらない。

Uberを見るうえで重要なのは、売上高そのものより、Gross Bookings、つまりアプリ上で発生した総取扱高、Trips、Uber One、Non-GAAP EPS、FCF、そしてAVとの接続だ。

AVとは、Autonomous Vehicle、つまり自動運転車のこと。人間のドライバーが常に運転しなくても、車両に搭載されたセンサー、AI、地図、制御システムによって走行する車を指す。Uberの文脈では、Waymo、Zoox、WeRide、Baidu、Nuro、Rivian系の自動運転車などが、将来的にUberアプリ上で配車される可能性のある「新しい供給」として重要になる。

Q1 2026のGross Bookingsは$53.720B、前年同期比+25%、為替一定では+21%。Tripsは3.643B、前年同期比+20%。Non-GAAP EPSは$0.72、前年同期比+44%。GAAP営業利益は$1.923B、前年同期比+57%。営業CFは$2.351B、FCFは$2.286Bだった。

数字だけでも十分強い。

ただ、今回の決算で一番考えたいのはそこではない。

Uberは、Waymo、Tesla、Zoox、Rivian、NVIDIA、WeRideなどが自動運転を進める中で、いずれ中抜きされる会社なのか。
それとも、自動運転車を都市の中で商業運用するための需要、配車、保険、financing、fleet managementを握る会社になるのか。


今回の決算と決算コールを読む限り、私は少し後者に傾いた。

Uberは、自動運転技術そのもので勝つ会社ではない。
しかし、自動運転を都市で商売に変える会社になる可能性がある。

ここが今回の一番大きな論点だと思う。


Q2’25 → Q3’25 → Q4’25 → Q1’26

・Gross Bookings:$46.756B → $49.740B → $54.140B → $53.720B
Q1’26はQoQ -0.8%、YoY +25%、為替一定で+21%。Q4から少し下がっているが、Uberは季節性があるので、このQoQ減だけで弱いとは見ない。むしろ、Q2’25からQ4’25まで連続で拡大し、Q1も$53B台を維持しながらYoY 20%超成長を続けている点が重要。Q2’25はGross Bookingsが$46.756B、Q3’25は$49.740B、Q4’25は$54.140B、Q1’26は$53.720Bと確認できる。    

・売上高:$12.651B → $13.467B → $14.366B → $13.203B
Q1’26はQoQ -8.1%、YoY +14%、為替一定で+10%。ここだけ見るとやや鈍化して見える。ただし、Q1’26は英国でのビジネスモデル変更により、売上成長率に9ポイント、為替一定では8ポイントのマイナス影響があった。会社は、この変更は基礎的な経済性に影響するものではなく、表示上の影響だと説明している。ここを見落とすと、今回のUberを読み間違える。

・Revenue Margin、つまり売上高 / Gross Bookings:27.1% → 27.1% → 26.5% → 24.6%
Q1’26で全社Revenue Marginは大きく低下している。ただし、これも英国モデル変更の影響を含む。特にMobilityではRevenue MarginがQ4’25の29.9%からQ1’26の25.8%へ下がっているが、これはドライバー支払いの表示変更が効いている。Uberの場合、単純な売上高成長より、Gross Bookings、Trips、Segment Operating Income Marginを見た方が実態に近い。

・GAAP営業利益:$1.450B → $1.113B → $1.774B → $1.923B
GAAP営業利益率:11.5% → 8.3% → 12.3% → 14.6%
Q1’26の営業利益率はかなり強い。売上高がQoQで下がったにもかかわらず、GAAP営業利益はQ4’25を上回った。ここは重要で、Uberは単に利用者が増えているだけではなく、営業レバレッジが効いている。Q1’26のGAAP営業利益は過去最高の$1.923B、前年同期比+57%だった。

・Non-GAAP Operating Income:$1.534B → $1.675B → $1.918B → $1.883B
Non-GAAP Operating Income / Gross Bookings:3.3% → 3.4% → 3.5% → 3.5%
Q1’26はQ4’25からわずかに低下したが、Gross Bookings比では3.5%を維持している。Uberは2026年からAdjusted EBITDAよりもNon-GAAP Operating IncomeやNon-GAAP EPSを重視する方向に移っている。これは、成熟企業として、より株主価値に近い指標へ市場の視線を移したいという意図だと思う。

・Adjusted EBITDA:$2.119B → $2.256B → $2.487B → $2.481B
Adjusted EBITDA / Gross Bookings:4.5% → 4.5% → 4.6% → 4.6%
Adjusted EBITDAはQ4’25とほぼ横ばい。Q1’26は$2.481B、前年同期比+33%。売上高より利益の伸びが大きい。Uberは、Gross Bookings成長よりも利益成長が速い状態を作れている。

・GAAP EPS:$0.63 → $3.11 → $0.14 → $0.13
・Non-GAAP EPS:$0.60 → $0.65 → $0.71 → $0.72
Q3’25のGAAP EPS $3.11は、税評価性引当金の解除や投資評価益を含むため、そのまま営業実力として見るのは危険。Q1’26のGAAP EPS $0.13も、$1.5Bの投資評価損が大きく効いている。だからUberのEPSは、GAAPだけではかなり揺れる。見るべきはNon-GAAP EPSで、Q2’25の$0.60からQ1’26の$0.72まで着実に伸びている。Q1’26のNon-GAAP EPSは前年同期比+44%。  

・営業CF:$2.564B → $2.328B → $2.883B → $2.351B
営業CFマージン:20.3% → 17.3% → 20.1% → 17.8%
営業CFは四半期ごとの運転資本でブレるが、Uberのキャッシュ創出力はかなり強い。Q1’26も営業CFは$2.351B。売上高に対する営業CFマージンは17.8%。プラットフォーム企業としてかなり良い水準だと思う。  

・CapEx:$89M → $98M → $75M → $65M
・FCF:$2.475B → $2.230B → $2.808B → $2.286B
FCFマージン:19.6% → 16.6% → 19.5% → 17.3%
ここがUberの強いところ。AIファクトリー型の企業と違い、Uberは現時点ではCapExが非常に軽い。Q1’26のCapExは$65Mしかなく、営業CFの大半がFCFとして残る。Q1’26のFCFは$2.286B。MicrosoftやAmazonのようにAIインフラCapExでFCFが大きく削られる会社とは、キャッシュフローの見え方が違う。

・SBC:$475M → $465M → $451M → $473M
SBC / 売上比率:3.8% → 3.5% → 3.1% → 3.6%
SBC、つまり株式報酬費用は高すぎるわけではない。Q1’26は$473M、売上比率3.6%。中小型SaaSのようにSBCが株主価値を食いつぶしている構造ではない。さらにUberは自社株買いで株数を減らしているため、SBCと希薄化の管理はかなり改善している。

・希薄化後株数:2.126B → 2.124B → 2.106B → 2.071B
Q1’26の希薄化後株数は2.071B。Q2’25から明確に減っている。これは重要。SBCを出していても、株数が増えていないどころか減っている。Q1だけで$3Bの自社株買いを行ったこともあり、UberはFCFを実際に株主価値へ戻し始めている。  

・現金+短期投資:$7.37B → $9.09B → $7.63B → $6.09B
Q1’26末のUnrestricted cash, cash equivalents and short-term investmentsは$6.1B。Q4’25の$7.6Bから減っているが、これは自社株買いの影響が大きい。財務余力はまだ十分あるが、Uberはキャッシュをただ積む会社から、成長投資、AV投資、自社株買いに振り向ける会社へ変わってきている。

・MAPCs:180M → 189M → 202M → 199M
・Trips:3.268B → 3.512B → 3.751B → 3.643B
Q1は季節性でMAPCsとTripsがQ4から下がっている。ただしYoYではMAPCs +17%、Trips +20%。1人あたりの利用頻度も前年同期比+3%。これは単なる価格上昇ではなく、実利用が増えている決算だ。

・Uber One会員:50M超
・Uber One由来Gross Bookings:Mobility+Deliveryの50%
ここは今回の最重要KPIの一つ。Uber Oneは単なる値引き会員ではない。Mobility、Delivery、Grocery、Hotelsを横断する会員基盤になっている。会社は50M超のUber One会員を発表し、会員がMobility+DeliveryのGross Bookingsの半分を占めると説明している。


数字をまとめると、今回のUberはかなり強い。

売上高はやや見え方が悪い。
しかし、Gross Bookings、Trips、Non-GAAP EPS、営業利益、FCF、株数減少は強い。

つまり今回の決算は、「売上ミスをどう見るか」ではなく、Uberが売上以上に利益とFCFを伸ばせるプラットフォームに変わっているかを見る決算だったと思う。

■ UberはAVに壊される側なのか


今回の決算で一番大事なのはAVだと思う。

これまでUberのAV論点は、どちらかというとリスクとして見られていた。

Waymoが自社アプリでRobotaxiを展開する。
TeslaがFSDと自社車両で低コストRobotaxiを出す。
ZooxやRivian、Lucid、WeRide、Baidu、Nuroなどが直接市場に入る。
そうなったらUberは中抜きされるのではないか。

この見方は自然だと思う。

Uberはドライバーを持っているわけではなく、車両を持っているわけでもない。需要と供給をマッチングするプラットフォームだ。もしAV企業が自分で需要を取り、自分で配車し、自分でアプリを作れば、Uberの役割は薄くなる。

ただ、今回の決算コールを読むと、Uberの勝ち筋もかなり見えてきた。

経営陣はWaymoが展開しているSan FranciscoやLos Angelesでも、Uberのcategory positionは6か月前より高いと説明している。また、AustinやAtlantaでのWaymoとの連携も強いと説明し、現時点ではWaymoの展開がUberの事業に悪影響を与えているとは見ていない。

ここはかなり重要だと思う。

少なくとも現時点では、AVはUberの需要を奪うというより、ride-hailing市場そのものを広げている可能性がある。Uber側は、AVを「競合」だけではなく「供給増」として見ている。

ライドシェアは供給制約のある市場だ。車が増え、待ち時間が短くなり、価格が下がり、信頼性が上がると、需要が増える。Uberの視点では、AVは既存ドライバーを即座に置き換えるものではなく、まずは追加供給として市場を拡張する存在になる。

この見方はかなり納得感がある。

自動運転は一気に全都市、全時間帯、全道路、全天候で使えるようになるわけではない。現実には、都心部、空港、特定エリア、晴天時、規制が整った都市から少しずつ広がる。郊外、悪天候、複雑な道路、規制が厳しい地域では、人間ドライバーが残る。

つまり、当面は「人間ドライバー+AV」の混在ネットワークになる。

この混在ネットワークで強いのは、純粋なAV企業ではなく、需要を持ち、価格を調整し、車両を配車し、人間ドライバーとAVを同時に回せる会社だ。

Uberが言うHybrid Networkの意味はここにある。

■ Uber Autonomous Solutionsは、AV商業化OSへの一歩


Uberは今回、Uber Autonomous Solutionsを打ち出している。

これは単に「AVもUberアプリに載せます」という話ではない。

AVを都市で動かすには、自動運転ソフトだけでは足りない。必要なのは、fleet management、車両保管場所、充電、修理、清掃、保険、financing、規制対応、乗客サポート、データ収集、需要予測、価格設定だ。

Uberはここを取りにいっている。

決算資料でも、UberはAV Mobility tripsが前年比10倍超、現在8都市で稼働し、2026年末までに最大15都市でAV tripsを促進する見通しを示している。また、MobilityとDeliveryを合わせて30超のautonomous partnersがあると説明している。

ここで重要なのは、UberがどのAV技術が勝つかに一点張りしていないことだ。

Waymoでもいい。
WeRideでもいい。
Baiduでもいい。
Zooxでもいい。
Rivianでもいい。
NVIDIAの基盤を使うプレイヤーでもいい。

最終的に都市で商業運用する時に、Uberの需要、アプリ、決済、配車、オペレーションが使われるなら、Uberは価値を取れる。

これは、AV技術の勝者を当てに行くより、AVが普及した時に必要になる商業化レイヤーを押さえる戦略だと思う。

もちろん、これはまだ証明済みではない。

AV tripsの売上、粗利、Uberのtake rate、車両あたり収益、保険コスト、financingコストは十分に見えていない。現時点では、まだ物語の部分も残る。

ただ、今回の決算コールで少なくとも確認できたのは、UberがAVを「壊される脅威」として受け身で見ているのではなく、自分たちのネットワークに取り込む供給インフラとしてかなり具体的に動いていることだ。

ここはRIVN単体を見ているだけでは見えづらい。

RivianはEVメーカーとして見ると、車両販売、粗利率、キャッシュバーン、R2/R3、Amazon向けバンという話になりがちだ。もちろん重要だが、投資論点としては深くしづらい。

一方で、Uber側から見ると、RivianはAV供給網の一部になる可能性がある。車両メーカーを直接評価するより、複数のAV供給を束ねるプラットフォーマーを見る方が、構造として面白い。

■ 保険コスト改善は、米国Mobility再加速の燃料


今回のもう一つの重要論点は保険コストだ。

UberのMobilityでは、米国の保険コストが長く逆風になっていた。保険コストが上がると、その分を価格に転嫁する必要がある。価格が上がると、Trips成長が鈍る。

今回の決算コールでCFOは、2026年に米国Mobilityで数億ドル規模の保険コスト節減を見込んでいると説明している。そして、その節減分を市場に還元し、価格環境の改善がTrips成長の加速につながっていると説明した。

これはかなり重要だと思う。

単なるコスト削減ではない。
保険コスト低下 → 価格改善 → 需要増 → Trips増 → ネットワーク密度改善 → さらに信頼性向上、という循環に入る可能性がある。

特にLAは、過去数年で保険コストの逆風が最も大きかった市場とされ、そのLAのtrip growth trendがCalifornia全体や米国全体よりも大きく改善していると説明された。

これは、Uberの米国Mobilityが再加速する可能性を示す。

もちろん、保険コストは外部環境や規制、訴訟に左右される。ここが再び上がれば、利益率や価格に悪影響が出る。ただ、今回の決算では、保険コスト改善が一時的な会計要因ではなく、需要回復につながり始めている点が確認できた。

■ Uber Oneは値引きか、モートか?


Uber Oneもかなり大事だ。

Uber One会員は50M超。Mobility+DeliveryのGross Bookingsの50%を占める。これは単なるサブスク会員数の話ではない。

UberにとってUber Oneは、Mobility、Delivery、Grocery、Hotels、Travelを横断する接着剤になっている。

CEOは決算コールで、Uber Oneメンバーは3倍多く使うと説明している。さらに、ホテル予約ではUber One会員に10%のUber credits、一部ホテルで20%オフを提供する。つまり、UberはHotelsの経済性をそのまま利益にするというより、Uber Oneの価値を上げ、cross-platform activityを増やそうとしている。

ここは非常に重要だと思う。

Uber Oneが単なる値引きなら、モートではない。
しかし、Uber Oneが移動、食事、買い物、旅行の利用頻度を高め、ユーザーのLTV、つまり顧客生涯価値を上げるなら、これはモートになる。

現時点では、私は「モート化しつつあるが、まだ完全には証明されていない」と見る。

Uber Oneの採算、解約率、値引き控除後のLTVは十分に開示されていない。だから、不可逆モートと断定するにはまだ早い。

ただし、50M会員、Bookingsの50%、会員の高頻度利用という数字はかなり強い。Uber OneはUberを単発配車アプリから、日常利用プラットフォームへ変える中核になっている。

■ AIエージェント時代にUberは中抜きされるのか?


今回の決算コールで面白かったのは、AIエージェントによる中抜きリスクについて聞かれたところだ。

ユーザーがMetaやGoogleやOpenAIやClaudeやGeminiのパーソナルエージェントに、「一番早く来るライドを呼んで」「いつものピザを頼んで」と言うようになったら、Uberアプリとの直接関係が弱くなるのではないか。

これはかなり本質的な質問だと思う。

CEOの答えは、Uberはindispensable local service、つまり不可欠なローカルサービスを作っているというものだった。Uber Oneで直接関係を深め、third-party agentsとはAPIで連携する。ただし、過去の旅行業界のmetasearchと同じように、最終的な価値は大きな実行基盤側にも残るという考え方だ。

ここはGOOGLやMETAのAIエージェント論点ともつながる。

AIエージェントがすべての入口を奪うのか。
それとも、実際に移動し、配達し、問題を解決する実行基盤が価値を残すのか。

私の見方では、Uberは後者の可能性がある。

AIエージェントが「Uberを呼ぶ」ことはできる。
でも、車が来る、時間通りに着く、ドライバーやAVが安全に動く、価格が妥当、配達が温かい、欠品時に対応できる、問題が起きたら返金やサポートがある。ここはAIエージェントだけでは完結しない。

つまり、AIエージェント時代でも、Uberの価値は「入口」だけではなく「実行」にある。

そしてUber自身もAIを使っている。Cart Assistant、Earner Assistant、One Search、目的地予測、個別化されたレコメンド、AI coding agents。決算資料では、cross-platform consumersはsingle-business consumersより1.5倍速く成長していることも示されている。

UberのAI活用は、派手なチャットボットではない。
マッチング、予測、配送、サポート、UI、開発効率を上げる運用AIだ。

この地味さが強い。

■ バリュエーションは安いのか?


Seeking Alphaベースでは、UBERのValuation GradeはC+。

P/E Non-GAAP FWDは21.97倍。セクター中央値は20.13倍。EV/EBITDA FWDは13.58倍、セクター中央値は12.23倍。EV/Sales FWDは2.57倍、セクター中央値は2.25倍。P/S FWDは2.55倍、セクター中央値は1.88倍。

つまり、単純に安い銘柄ではない。

ただし、PEG Non-GAAP FWDは0.74で、セクター中央値1.73よりかなり低い。これは、利益成長を考えると割高感がそこまで強くないことを示している。

Seeking Alphaのコンセンサスでは、2026年EPS予想は$3.37、2027年は$4.33、2028年は$5.52。2027年は+28.6%、2028年は+27.3%の成長が見込まれている。一方、売上予想は2026年$57.31B、2027年$66.62B、2028年$75.09Bで、売上成長は10〜16%程度。

ここがUberのポイントだと思う。

Uberは売上高が30%成長する高成長SaaSではない。
しかし、売上成長よりEPS成長が速い会社になっている。


見るべきはP/Sではなく、Non-GAAP P/E、FCF、株数減少、Gross Bookingsに対する利益率だと思う。

Forward Non-GAAP P/E 22倍弱で、Non-GAAP EPSが20%台後半で成長するなら、バリュエーションは許容範囲だと思う。少なくとも、AVオプション、Uber One、AI効率化、FCF創出力を考えると、明確に高すぎるとは言いにくい。

■ モートは拡大しているが、不可逆確定ではない


今回の決算で、Uberのモートは拡大していると思う。

顧客基盤は強い。MAPCsは199M、Tripsは3.643B。Uber Oneは50M超。会員がBookingsの半分を占める。

規模の経済も出ている。Gross BookingsがYoY +25%、売上がYoY +14%に対して、GAAP営業利益はYoY +57%、Non-GAAP EPSはYoY +44%。

データ優位もある。移動、配送、食事、買い物、旅行のリアルタイム需要データを持っている。さらにAV時代には、配車・利用率・車両稼働・都市ごとの運用データが価値を持つ。

エコシステム化も進んでいる。Mobility、Delivery、Grocery、Hotels、U4B、AV、広告、AIがつながり始めている。

ただし、まだ不可逆モート確定とは言わない。

理由は3つある。

1つ目は、AVの収益性が未開示であること。
AV tripsが増えても、Uberのtake rateや利益率が上がるとは限らない。

2つ目は、Uber Oneの採算がまだ十分に見えないこと。
会員数が伸びても、値引きでLTVを買っているだけならモートではない。

3つ目は、AIエージェントやAV企業による中抜きリスクが完全には消えていないこと。
WaymoやTeslaが自社アプリで十分な需要を取れるなら、Uberの取り分は圧迫される可能性がある。

だから私の評価はこう。

Uberは「良い会社」から「コア候補として本格的に監視すべき会社」に上がった。
ただし、NVDAのCUDAや、RBRKのサイバー復旧基盤のような不可逆モートと同列に置くにはまだ早い。

現時点では、コア候補Aランク。
正式なコア化は、次の数四半期でAV、Uber One、FCF、株数減少を確認してからでよいと思う。

Uberは、まだ不可逆モート確定ではない。
しかし、AV時代に壊される会社ではなく、AV時代の都市OSになる可能性が出てきた。


この切り口で、UBERは今後かなり真剣に追う価値がある。

■ 投資判断


今回のUber決算は、かなり強い。

ただし、単なる好決算ではない。

Uberは、配車とデリバリーの会社から、都市の実行OSへ進もうとしている。

人が移動する。
食べ物を頼む。
スーパーで買う。
ホテルを予約する。
法人移動を管理する。
将来はAVに乗る。
そのすべてを、Uber OneとAIと配車ネットワークでつなごうとしている。

ここに投資妙味がある。

一方で、最大の論点はAVだ。

UberはAVに壊される会社なのか。
それとも、AV時代の需要・運用・保険・financing・fleet managementを握る会社なのか。

今回の決算コールでは、その答えは少し後者に傾いた。

私は、Uberを「AV技術の王者」としては見ない。
でも、「AVを都市で商売に変えるプラットフォーマー」としてはかなり面白いと思う。

■ 次回チェックポイント


・米国MobilityのTrips成長が保険コスト改善でさらに加速するか
・Mobility Segment Operating Income Marginが7%台後半を維持できるか
・DeliveryのGross Bookings成長とSegment Operating Income Marginが両立するか
・Uber One会員数とBookings比率が伸び続けるか
・Uber Oneが値引きではなくLTV拡大に効いているか
・AV展開都市数が最大15都市目標に近づくか
・AV tripsの利用率、take rate、利益率に関する追加開示があるか
・Waymo、Tesla、Zooxなどの展開都市でUberのcategory positionが維持されるか
・AI投資がheadcount抑制と開発効率にどう効くか
・SBC / 売上比率が3〜4%台で維持されるか
・自社株買い後に希薄化後株数が継続して減るか
・FCFが年間$10B規模を維持・拡大できるか



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