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J&J、1-3月四半期決算より。2つの事業に経営資源を集中!62年連続増配する老舗、優良企業

絆創膏の「バンドエイド」で有名なジャンソン・エンド・ジョンソンは、2023年にコンシューマーヘルス事業を分離し、利益率の高い医薬品や医療機器部門の2つ事業に絞るビジネスモデルに舵をきりました。今四半期決算は、事業戦略の成果と医薬品部門の強さを示す内容となりました。


3兄弟で設立

J&J (Johnson & Johnson) は、1886年にアメリカ・ニュージャージー州で創業。ロバート・ウッド・ジョンソン、ジェームズ・ウッド・ジョンソン、エドワード・ミード・ジョンソンの3兄弟が、Johnson & Johnson社を設立し、当初は外科用の絆創膏や包帯などの医療用品を製造していました。その後 消毒済み縫合糸の製造を開始。これにより手術後の感染症が大幅に減少したと言われています。

「ジョンソン・ベビー」、「バンドエイド」

さらに、ベビーパウダーの製造を開始。これが後の「ジョンソン・ベビー」ブランドの始まりです。1920年代には絆創膏ブランド「バンドエイド」を発売。家庭用医療品市場に参入。1959年には、 処方薬事業に参入。鎮痛剤「タイレノール」を発売。そしてヘルスケア製品での事業を拡大していきます。

医療機器事業を強化していくのは、1980年代に入ってからで、コンタクトレンズや人工関節などを手がけていきます。

J&Jは、創業以来130年以上にわたり、医療の質の向上と人々の健康な生活に貢献してきました。医療用品から医薬品、ヘルスケア製品まで事業を拡大し、イノベーションを通じて成長を続けているグローバル企業として存在感を高めています。

事業環境の変化に対応

2つの事業に経営資源を集中

J&Jは2023年に事業再編を行い、コンシューマーヘルス事業の分離を発表。

  1. 事業環境の変化 - 近年、医薬品や医療機器の分野では高い利益率が見込める一方、日用品を扱うコンシューマーヘルス事業の収益性は相対的に低下していました。

  2. 経営資源の集中 - コンシューマーヘルス事業を分離することで、J&Jは医薬品と医療機器の2つの事業に経営資源を集中させ、より高い収益性と成長性を追求することを目指しました。

  3. 分離の方法 - コンシューマーヘルス事業は、株式の新規公開(IPO)または売却により分離される予定。分離後、J&Jは医薬品と医療機器の2つの事業に特化した企業体制となります。

分離の目的

この再編により、J&Jは医薬品と医療機器事業におけるイノベーションと成長に注力し、より高い株主価値の創出を目指します。また、分離されたコンシューマーヘルス事業も、独立した経営体制のもとで機動的な意思決定と成長戦略の推進が可能になると期待されています。

医療機器事業強化

J&Jは2024年4月5日、心血管系の医療機器を手がけるショックウェーブ・メディカル社を、債務込みで約131億ドルで買収することに合意したと発表しました。

J&Jは複数の心疾患系医療機器メーカー株を取得しており、ショックウェーブ社の買収により事業拡充を図ります。J&Jの主力薬であるクローン病治療薬「ステラーラ」が近く競合品の参入により影響を受ける可能性があることも、医療機器事業強化の一因とされています。

About J&J

  • 設立:1886年

  • 上場:1944年

  • ティッカー・シンボル:JNJ

  • セクター:ヘルスケア(Healthcare)

  • 株式時価総額:3,580億ドル(約57.2兆円,6/21現在)

  • 年間売上高:852億ドル(会計年度2023年12月通期)

  • ライバル企業:ファイザー(PFE),アッヴィ(ABBV)などの医薬品企業

  • 日本での同業種:アステラス製薬(4503),オリンパス(7733)

  • 従業員数:131,900人(2023年12月)

訴訟リスク

人の健康や生死に関わる事業ですので、消費者から訴訟されるケースもJ&Jのビジネス上避けては通れません。過去の

タルクパウダー訴訟 ではベビーパウダーに含まれるタルクが、長期使用により卵巣がんを引き起こしたとして、多数の消費者から訴訟を起こされ、またオピオイド訴訟 では(J&Jを含む製薬会社数社)、オピオイド系鎮痛剤の乱用と依存を助長したとして、各地の自治体から提訴されるなどの経験をJ&Jはしています。

これらの訴訟はJ&Jにとって、大きな財務的および、ブランドへの影響をもたらしましたが、同社はこれらの問題に対処し、解決するための取り組みを続けています。

1-3月/Q1,2024年四半期決算

医薬品分野では世界トップ5に入る実力

  • 売上高:214億ドル(前年同期比+2.3%増)
    -広範な製品ラインと強固な市場ポジションを反映。

  • 営業利益:64億ドル(同より黒字転換)

  • 調整後EPS(1株当たり利益):2.71ドル(同+12.4%)

  • 医薬品部門:売上高136億ドル(同+1.1%増)<売上の63.4%を占めます>

  • 医療機器部門:売上高78.2ドル(同+4.5%増)<売上の36.6%>

  • 2024年通期の会社計画は、売上高880-884億ドル

医薬品部門
関節リウマチ治療薬「レミケード」、腫瘍治療薬「ダラザレックス」、感染症治療薬「ステラーラ」等。また、HIV/AIDS、精神疾患、がん、循環器疾患など、さまざまな治療領域向けの製品を開発・販売。これらは、病院や医療従事者を通じて提供されています。

医療機器部門
心臓リズム障害を治療する電気生理学製品、高リスクPCIを必要とする冠動脈疾患治療技術、脳卒中治療製品、整形外科製品、外科手術用ソリューション、ACUVUEブランドのコンタクトレンズなど、幅広い製品ポートフォリオを展開。

62年連続増配

ジョンソン・エンド・ジョンソン62年連続増配を行なっている企業。2024年以降も増配の継続年数を積み上げる可能性は高いと思われます。

配当利回りの目安

  • 実績配当:1.24ドル(2024年5月1.19ドル→1.24ドルに増配)

  • 年間配当:1.24ドル×4=4.96ドル

  • 株価:148.75ドル(6/21終値)

  • 配当利回り:4.96/148.75×100=3.33%

*税金、手数料は考慮していません。配当利回りは、購入時の株価と実際の配当によって変わってきます。

まとめ

Q1,第1四半期決算は、売上高、営業利益、EPSの全てにおいて前年同期比での成長を示し、同社の強固な市場ポジションと優れた経営戦略を裏付けるものとなりました。医薬品、医療機器の各セグメントでの成長は、同社の多様な製品ポートフォリオの強みを反映。

J&Jは引き続きイノベーションを推進。同社の持続的な成長と革新へのコミットメントは、今後も投資家の注目を集めるでしょう。堅実な業績と強固な財務基盤を持つ企業として、株主に対しても高い信頼を提供し続けていくものと思われます。

*ご注意-このnoteは企業IRや直近のニュース等を参考に、一般的な情報提供を目的として書いています。投資家に対する投資アドバイスではありません。投資における最終意思決定は、ご自身の判断でお願いいたします。またデータ等の数字は、細心の注意を持って記載していますが当noteに載せている情報に基づく行動で損失が発生した場合においても、一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。






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