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息子のすごいところ(別バージョン)

 前回の記事で、神田ちあきさんの第3回目の子育てポジティブキャンペーンに参加して、息子の粘り強いエピソードを書いた。

 そこではコンパクトに、きれいな部分(?)を取り上げてまとめて書いたが、実は大変な部分もあったのだ。
 今回はちょっとその裏話的な部分を書こうと思う。

 息子のイヤイヤ期は、何かが欲しくて泣きわめく、とかいうことはなかったのだが、自分がやろうと思っていることが思う通りにできないと、かなり大変なことになっていた。
 そのスイッチがいつ押されるのか、少しビクビクしながら生活していたように思う。
 「できない!」から始まり、「どうやったらできるの?!」「やり方教えて!」などと言い出すものだから、それに乗っかって『~してみたら?』などと言おうものなら「言わないで!」と怒り、更に機嫌が悪くなる。
 そして自分のやり方を曲げずに押し通すのだが、機嫌が悪く”どうせできない!!”とイライラしながら投げやりにやるので、余計に成功が遠のく、という魔のループに突入するのだ。

 その間、私は完全にお手上げ状態。
 ”自分でやり方聞いたじゃん。どうしろって言うんだ!!”とイライラしながら見守り、また少しして繰り返される「やり方教えて!」「ママばっかりできてずるい!」攻撃をなんとかかわすしかないのだ。

 でも余裕がなくて耐え切れず、怒鳴ってしまったことも多々あり、いつも寝顔を見ては”今日もやっちゃった”と反省する日々を過ごしていた。

 そして、前回のエピソードでも、最後の坂でその魔のループに突入していたのだ。
 ”あー、スイッチ入っちゃった”と思ったが、その時は時間などに余裕があったためか、あきらめの境地に入れて、イライラせずに冷静でいられた。

 前回は省略したが、その遊具は、坂ごとにスタートラインがあり、坂の上に係員さんがいて、その人の合図で1人ずつ登って行くスタイルだった。
 最後の坂にも子どもが何人か列になって待っていて、親はその列の少し後ろから離れて見ていた。

 そして息子は坂を登れずに、悔しくて泣きながら「ママぁ〜!!」「できない!!」と私のところに走って戻ってくるのだ。
 最初は少ししてまた列に並んで、とやっていたが、そのうちに「どうやればいいの?!」が始まった。
 それが始まった頃はまだ夫も近くで見ていて、『ロープを掴んで~』などとアドバイスしていたが、やはりそれは聞かずに、ロープは頑なに使わず、自力で登ろうとして失敗を繰り返していた。
 泣きながら坂に向かって走り、直前でブレーキをかけ、ほとんど登れず(登らず?)また泣きながら戻ることもあり、それを見ていた係員さんもかわいそうに思ったらしい。
 『ロープを~』と教えて下さっていたが、やはり他の人の意見も全く聞かなかった(係員さん、ごめんなさい。お気遣いありがとうございました)。

 そのうちに夫が予約していたアクティビティの時間になり、私だけになっても、「どうやってやればいいの?!」が繰り返されたが、そのたびに『教えても自分が思う通りにやりたいんだよね。じゃあ、自分でやってみるしかないよ』というようなことを繰り返し伝え、ギューッをして、『はい、頑張って』と送り出していた。

 そんなことを何回も何回も繰り返し、ついに、上まで辿り着いたのだ!!
 いや〜、良く頑張った!!(私もね。笑)
 息子もとても喜んでいたのだが、もう1度やってみて登れると、そこでぱったりやめてしまった。
 ”え?今動画を撮ろうと思ってたのに!!”と、もう1度やってみるよう促したが、もういい、とのことで、その勇姿を撮ることはできなかった。
 登れて満足したらしい。
 そんなところも息子らしいな、と思う。

 これまで私にとって、魔のループに突入した時の思い出は、”大変だったな。でももっと~してあげれば良かったな”と、ちょっと後悔しつつ思い出す、どちらかと言えば苦い思い出だった。
 でも、今回こうやって振り返り、「ママぁ〜」と泣きながら戻ってきて、そこからまた挑戦する姿を思い出したら、なんだかめちゃくちゃかわいくて愛しく思えてきたのだ。

 そうか、私は息子の安全基地になれていたんだな。
 あの頃は全然心の余裕がなくて、イライラして怒ってばっかりだった記憶しかなかったけど、ちゃんと安全基地になれてたんだ、と、ちょっとホッとして、心が軽くなった。

 これから始まる(もう始まってる??)反抗期も、私達親への信頼や安心感があるからこそなんだよね。
 そのことをちょこちょこ思い出しながら、これからの反抗期を乗り切ろうと思う。

 うちの息子は、ちょっと面倒くさいところもあるけど、かっこ良くて、めちやくちゃかわいい子なのです。
 



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