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海の底へ行ってみた#備忘録3000字

ずいぶん前に

スキューバダイビングを
教わっていたことがある。

仕事が忙しくて
半年ほどで
辞めてしまったのだけれど

1番覚えているのは
やっぱり沖縄の海。

✈️✈️✈️

羽田空港から約2時間半。

空港からでたとたん
もわっと湿気を含んだ空気に包まれる。

晴天の沖縄。
しかし暑すぎる…。

私の旅はだいたい
快晴か、嵐のどちらかになる。

ありがたいやら困るやら。
じりじりした南国の日差しが眩しい。

人生で三度目の沖縄は
ダイビング優先なので

国際通りの手頃な
ビジネスホテルに泊まる。

翌日早朝から
慶良間諸島のダイビングへ。

ホテルまでショップの人が
車で迎えに来てくれる。

那覇港からボートで向かい
そのまま沖で海へ入る予定。

〰〰〰〰

国立公園に指定されている慶良間諸島は
ケラマブルーなんて呼ばれるくらい

世界から見ても透明度が高く
美しい珊瑚礁の海。

行きがけに
地元の方が行く穴場の食堂で
お弁当代わりにちゃんぽんをテイクアウト。

沖縄のちゃんぽんは

ご飯の上にひき肉と野菜と
卵の炒めものが
のっているどんぶり。

優しいおばあたちが
ちゃちゃっと作ってくれた。

素朴な味なんだけど
めちゃめちゃ美味しくて。

それ以来沖縄に行ったら
必ず立ち寄るようにしている。


ボートの先端に腰かけると
ごおごお潮風が吹きつける。

波を乗りこえるたび
ぼんぼんボートが跳ね
波のしぶきを浴びる。

ポイントに到着したら
いそいそ準備。

ウェットスーツは
着替えるのが一苦労。
スリムだったらなぁ。

視力が0.03しかないので
コンタクトをつけないと
メガネを外したのび太くん状態になってしまう。

ぎりぎりまでメガネで過ごし
度付きのマスクを借りて
くもり止めを内側にぬりぬりしておく。
視界は良好に。

お父さんの腕時計みたいな
ごついダイブコンピューターは

全然使いこなせないけど
とりあえず付ける。

こんな感じ

たこの足のように
たくさんのホースがついた
レギュレーターをタンクにセット。

圧縮された空気を
ちょうど良い圧力にしてくれる
ダイビングに必要不可欠なもの。

ファーストステージで
減圧された空気を

セカンドステージでさらに減圧し
マウスピースから
ちょうど良い空気が供給される。

BCD(浮力調整装置)という 
救命胴衣みたいな器材と
レギュレーターを繋ぐ。
(万が一の時これに
空気を送って浮上する。)

バルブを開けてタンク圧を確認。
残圧計とコンパス、オクトパスもOK。

オクトパスという黄色のホースは
自分のメインのものが使えなくなった時

またはバディの空気が
なくなってしまった時など
万が一の時に使う予備の空気源。

マリンシューズ、グローブ、
フィンをつけて…

準備が整ったら
ヨイショと器材を背負う。

いよいよ海へ。

違う生き物の世界にいくのはタイヘンね。

ちゃぷん ちゃぷん ちゃぷん

薄荷色の海へ続くはしごに
ちゃぷちゃぷ波があたる。

どぼーん 

この画像が近い色でした

目の前はいちめん青の世界で
上からみた時と全く違う色に見える。

私はこの時
ウルトラマリンディープちゃんに
会っていたのかもしれないです。

シュコー
ゴボゴボゴボ

白い光が線になって
海面から
きらきら差し込む。

他のメンバーが
潜ってくるまで少し待機。

その青い世界の真ん中に
私は直立でぷかぷか漂っている。

魚が一匹もいなくて
目の前がひたすらに青…

ふよふよ
ゆらゆら
くらげの気分。

透明度20〜30mくらいって
言ってたかな。

どれぐらい綺麗かというと
陸にいるのと
変わらないくらいの視界。

ずっと遠くまでよく見える。

水深5メートルくらいから
水圧が強くなるので
ここらで耳抜きをする。

鼻をつまんで息を吐くように
鼻へ圧をかける。

鼻炎持ちのせいか
毎回耳抜きがうまくできず
耳が痛くて。

インストラクターさんを困らせまくる。
あの時はごめんなさい。

バディに付いて深く潜っていく。

水圧が常にかかるので
呼吸を止めてはいけないし
肺に空気を入れすぎてもいけない。

ゆっくり細く長い呼吸をし続ける。

ああもしここでゴーグルが取れたら
何にも見えなくて死んじゃう…

でも好奇心で泳ぎつづけた。

白くてだだっ広い平らな海底に
高さ3メートルほどの
こんもりした岩礁があった。

さながら
虫とりをする小学生みたいに
何かいないかうろうろ探す。

コンコンコン!
水中では声が出せないので

何かあると岩などを叩いて
音をだし知らせてくれる。

近寄るとウミウシを見つけたと
教えてくれた。

ナメクジっぽいけれど巻き貝の仲間。
青と黒、黄色、オレンジの触角。
潮の流れでツノがゆらゆら。

3センチくらいの小さい体でも
色鮮やかなのではっきり見える。

全身黒い見慣れぬ生物に
じろじろ見られたら嫌だろうな…。

別のポイントへ移動する。

途中で流れの早い箇所があり
海底の石につかまって
耐えながら進んだり

岩の隙間の谷を進むとき
珊瑚たちの恐いくらい
鮮やかな赤色にゾワゾワしたり。

イソバナだらけ

さらに深い青の
グラデーションが見られる
紺青のドロップオフ(断崖)を横切ったり。

前方の人たちの
空気のあぶくが

キラキラ光って揺れながら
海面へゆっくり上がっていく。

丸、というより
おまんじゅう型のような白いあぶくが
左右に揺れながらのぼっていった。

未知の世界の冒険。

こんな感じの断崖

小さいホワイトチップシャークにも会った。
不思議と恐怖はない。

海底でじっとしている
とてもおとなしいサメ。

ダイビングは沢山制約があるはずなのに
なぜだか自分は自由だと
その時思っていた。

無重力状態のよう。
国際宇宙ステーションの中のように
すーーっと宙に上がったり
下がったりできるのだ。

海の中なら人間だってすいすい飛べる。
何でもできそうな気がしてくる。

海の中から太陽を見た写真

気持ちが良くて
背中のタンクが重たいのに

泳ぎながらイルカみたいに
ぐるぐる回ってみたくなった。
誰も見てないし…
えーい!

ぼんやり白く光る海面と
まんなかの深い青
白い砂の海底が交互に流れていって

あー楽しい

背負っている器材が壊れたら
生きてはいられないのにな

ずっとここにいたいな
と思っていた。

その頃の私は
社会人の厳しさを知り

色んなことに傷ついて迷って
さらに彼に会えない寂しさを紛らすために

しょっちゅう旅に出たりして
もがきながら生きていた。
(もがいているのは今も変わらないけれど)

そんな中
気を紛らわすため友人が
誘ってくれて沖縄の海へ来たのだ。

ここにくることができて良かった。


水深20〜30メートルともなると
膨大な量の水が水圧となり
ウェットスーツを締め付ける。

深いほど水温も低いのでひんやり冷たい。
でも全然苦しくなかったな。

無事に陸上へ生還した私と友人は
その日の夜
焼き肉を食べに行った。

解放感と達成感で
たくさん食べた。

その旅行以降、
ダイビングはやれていない。

色鮮やかな海の生物たち
深い海の底にいる感覚は

実際に訪れなければわからない
陸上とは全く違う世界だった。

映像で見るだけでは
感じられないこと。
誘ってくれた友人に感謝、感謝。


恐怖より好奇心の割合のほうが
大きかったあの頃。
昔よりひどく心配性になったので
今ダイビングをやるのは少し怖い。

子どもたちには
好きなことをやってほしいと思う。

ママはね
海の底に行ったことがあるよ
知らない世界がたくさんあるんだよ。

きっと
生きてて良かったなぁと
思える瞬間がこれからたくさんあるよ。

たとえば海の底で
サメに会ったり、
宇宙遊泳ができたりね。

おしまい

🐠〰〰〰〰〰〰〰〰

キラキラ

先日友人の付き添いで
アクセサリーの
パーツショップへ行った時

「ティアドロップ」という
ハンドメイドガラスビーズを見つけ

あまりにも綺麗で一目惚れし
友人にピアスを作ってもらいました。

その色は
あの時飛び込んだ海にそっくりで
昔を思い出し記録したくて書いてみました。

器材の名前とかもう色々記憶のかなたで。
調べ直したけど間違ってたら
教えてください💦

またいつか海に帰りたいな。

こちらは伊豆のあたりの海の中🐠

おまけ

こんな感じの
青いウミウシでした↓欲しい…。

海の底で出会ったサメちゃん❣️


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