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kinzaburou
こざかしい落下【毎週ショートショートnote】
「あの……これ、落としましたよ」
背後から呼び止められた。
古典的なナンパ? まったく、これだから庶民は。そんな手でこの私、白鳥園寺桜薫子と接点を持とうだなんて、こざかしい――
「? 僕の顔に何か付いてます?」
振り向くと、そこには、超絶美男子が微笑んでいた。
「あ、見惚れちゃいました? よくあるんですよねー」
こざかしい台詞もむしろキュンキュン来てしまうほど、私は完全に恋に落ちた。
「とにかく、これ、落としましたよ。マグロの中落ち」
「……!」
しまった。よりによってそんなものを落としたなんて。
恥ずかしさのあまり、私は強制スカイダイビングさせられた人のように絶叫した。
「ちょ、落ち着いて――」
ああ、記憶をなくしてしまいたい!
慌てる彼の脳天に、かかと落としを喰らわす。
「ぐえっ」
すると突然、柄の悪い男たちが現れた。
「わ、若!」
「てめえ、よくも多羅覇組の若頭を」
「どう落とし前つけるんでえ」
……え、この話の落ち?
ご想像にお任せします♥️
※ちょっとこざかしい落ちすぎたかなと反省して、先の展開を繋げてみました。
