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ai_duck201
夜行性の黒板消し【毎週ショートショートnote】
「……許せなかったんです。黒板が」
「黒板が?」
夜な夜な黒板を消して回る『夜行性の黒板消し』ーーその噂が学校中に広まり、実際に現象も確認された。
そこで深夜、校内を見回っていた若手教師の私は、一人の女生徒に遭遇したのだった。
「好きな男子と、一緒の日直になれたのに……その日登校したら、誰かが黒板の二人の名前を、相合傘にして……」
なるほど、揶揄されて、関係を壊されたのか。
それは辛かっただろう、だがーー
「こんなものがなければ……!」
激昂した彼女は、腰の入った見事な構えで、正拳突きを繰り出した。
「やめろ、黒板に罪はない!」
「邪魔するなら、先生も消します!」
私は怯んだ。一撃で黒板にヒビを入れる、恋破れた乙女のパワーに。
「そこまでにしな」
そのとき。
何かが彼女の前に飛び出し、バフッと粉を撒き散らした。
「……! 目が……」
「お嬢ちゃんの気持ちもわかるがーーあいにく俺も、名を汚されたら黙っちゃいられないんでね」
夜行性の黒板消しだ!
