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Gz-037:清鎮薔薇糖│バラキャンディ

香りが呼び起こす記憶。

誰しも思い当たるものがあるのではないでしょうか?

色鮮やかな包み紙の向こうで、琥珀色の飴の中に眠る胡麻やピーナッツ。

現代風の見た目重視のスイーツではありませんが、どこか懐かしさを感じさせるスタイルも良いものです。

一口かじれば、カリッとした小気味よい音とともに、深いコクのある甘さが舌の上で溶けていきます。

遅れてやってくるのは、ふわりと咲き誇るような薔薇の香り。

貴州の乾いた風の中で、この一粒の飴は、口に含むたびに小さな恋愛小説を読んでいるかのような濃密な時間をもたらしてくれます。

たまにはどうですか?こんな薔薇のキャンディ。

というわけで、「清鎮薔薇糖」は、貴陽市に隣接する清鎮地方を代表する伝統的な飴菓子(糖果)です。麦芽糖や白砂糖をベースに、炒りごま、ピーナッツ、そして特製の薔薇ジャム(玫瑰糖)をたっぷりと練り込んで作られます。現地では単に薔薇糖などとも呼ばれます。

サクサクとしたナッツの食感と、噛むほどに広がる華やかな薔薇の風味が特徴で、日常のお茶請けとしてはもちろん、贈答用のお土産としても非常に人気があります。

清鎮は古くから交通の要衝として栄え、様々な物資や文化が交差する宿場町でした。明清時代、軍隊の駐屯や商人たちの移動に伴って、製糖の技術や薔薇を食用とする文化がこの地に持ち込まれました。厳しい旅の疲れを癒やすための甘味として、地元の豊かな農産物(ゴマやピーナッツ)と結びつき生まれたのがこの薔薇糖です。

花を食べる文化やナッツを飴で固める手法は世界中に存在します。薔薇の香りのするトルコの伝統菓子「ロクム(ターキッシュ・ディライト)」や、フランスのヌガー、さらには日本の「雷おこし」や「黒棒」のような素朴な駄菓子とも通じる親しみやすさがあります。

これらの持つ繊細さや素朴さを詰め合わせたのが、この清鎮薔薇糖。強い花の香りと香ばしい胡麻の組み合わせは、中国西南部ならではのバランス感覚が生み出した一品なのです。

そのまま食べるだけでなく、細かく砕いてバニラアイスクリームにトッピングする食べ方も絶品です。冷たいアイスの中で薔薇の香りが引き立ち、ナッツのカリッとした食感が贅沢なコントラストを生み出します。合わせるお茶は、香りがぶつからない白茶や、軽めの紅茶がおすすめです。

口の中から飴が消え去った後も、吐息にはほのかに薔薇の香りが残り続けます。清鎮劉姨媽バラ糖は、日常のふとした隙間に、鮮やかな花園の情景を呼び起こしてくれる、小さくも力強い魔法の結晶なのです。

それではレシピ行ってみましょう。


【初級編】ジャムで作る、薔薇とくるみのドロップ

調理時間: 15分(冷やす時間を除く)
難易度: ★☆☆

材料(2人分)

·         砂糖(グラニュー糖):50g
·         水:小さじ2
·         市販のローズジャム:小さじ1
·         くるみ(細かく砕いたもの):大さじ1
·         サラダ油:少々

調理方法

1.      バットや平らなお皿に、ごく薄くサラダ油を塗っておきます。
2.      小さなフライパンか小鍋に砂糖と水を入れ、中火にかけます。(混ぜずに、鍋を揺すって溶かします)
3.      砂糖が溶け、全体が薄いきつね色に色づいてきたら火から下ろします。
4.      すぐにローズジャムと砕いたくるみを加え、木べらで素早く混ぜ合わせます。
5.      用意しておいたバットに流し入れ、薄く広げます。
6.      すっかり冷めて固まったら、手やめん棒の柄などで一口大に割って完成です。

【中級編】ごまとピーナッツ香るソフト薔薇飴

調理時間: 30分
難易度: ★★☆

材料(2人分)

·         麦芽糖(または水飴):60g
·         白砂糖:30g
·         水:大さじ1
·         白ごま(炒ったもの):30g
·         ピーナッツ(皮なし、炒って粗く砕いたもの):30g
·         食用ローズウォーター(またはローズジャム):小さじ1

調理方法

1.      クッキングシートを敷いた型を用意しておきます。
2.      鍋に麦芽糖、白砂糖、水を入れて中火にかけ、焦げないように時々混ぜながら煮詰めます。
3.      飴がとろりとし、菜箸の先につけて水に落とした時に、柔らかいボール状にまとまる硬さ(約115度)になったら弱火にします。
4.      ローズウォーター、白ごま、ピーナッツを一気に加え、全体が均一になるように力強く混ぜ合わせます。
5.      熱いうちに用意した型に流し込み、表面を平らに押し固めます。
6.      少し粗熱が取れ、まだ温かいうちに包丁で四角く切り分け、中までしっかり冷まします。

【上級編】玫瑰糖から手作りする薔薇ヌガー

調理時間: 2週間(ジャムの熟成)+ 45分
難易度: ★★★

材料(2人分)

【自家製・玫瑰糖(薔薇ジャム)】

o   食用の無農薬バラの花びら:50g
o   白砂糖:100g
o   はちみつ:大さじ1

【キャンディ生地】

o   麦芽糖:100g
o   白砂糖:50g
o   サラダ油:小さじ1
o   炒りごま(白・黒ミックス):50g
o   ローストピーナッツ:50g

調理方法

1.      自家製・玫瑰糖を作ります。バラの花びらを優しく洗い、水気をしっかりと拭き取ります。
2.      ボウルに花びらと白砂糖を入れ、手で花びらを揉み込むようにして砂糖とすり合わせます。ペースト状になったらはちみつを加え、煮沸消毒した瓶に詰めて冷暗所で2週間以上熟成させます。
3.      キャンディ作りに入ります。鍋に麦芽糖、白砂糖、少量の水(大さじ1程度)を入れ、中火で煮詰めます。
4.      温度計で120度〜125度(水に落とすとパリッと固まる硬さ)になるまで煮詰めたら、火を止めます。
5.      サラダ油、自家製・玫瑰糖(大さじ1)、炒りごま、ピーナッツを加え、素早く混ぜ合わせます。
6.      熱いうちにクッキングシートの上に広げ、めん棒で厚さ1cmほどに平らに伸ばします。
7.      固まり切る前に、包丁で食べやすい長方形に切り分け、粗熱をしっかりとって完成です。

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甘口男Higene コーヒーが好きだ。とくにミルクコーヒー。外出の予定がない時は、これにハチミツ酒をひとさじ加えて飲む。これがまたすこぶるいい。それぞれの銘柄を変えると、がらりと味が変わる。どうだい?一杯おごってはくれないか?