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konohanoko
神社で「帰る前に振り返る人」がいる
神社を出る時
もう一度だけ
振り返る人がいます。
鳥居をくぐったあと。
何かを忘れたわけでもない。
誰かに呼ばれたわけでもない。
それでも
なぜか振り返る。
不思議なことです。
参拝は終わった。
お願いもした。
帰るだけのはずなのに
最後にもう一度だけ
見たくなる。
昔から
神社は
願いを伝える場所である前に
境目の場所でした。
日常と
そうではない場所の境目。
だから人は
戻る時に
振り返るのかもしれません。
何かを確認するためではなく
確かに
そこにいたことを
自分の中に残すために。
神社には
持ち帰れるものと
持ち帰れないものがあります。
空気。
静けさ。
光。
風。
それらは
手の中には残りません。
だから人は
最後に振り返る。
目に焼き付けるように。
そして帰る。
