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なぜ「辛い」の反対語は「甘い」なのか

今回は小ネタです。ふと疑問に思った事。なぜ「辛い」の反対語は「甘い」なのか。そもそも、味の反対語っていう概念って何?という話。

まあ、俺の無知ぶりを晒すような投稿と思われるかもしれないが、否定は出来ないさ。だって歳ばっか食って何も知らんもん。

 

それこそカレーとか、辛いものを思い浮かべてほしいんだけど、辛い(からい)ってそもそも味か? あと、「からい」と「つらい」が何で同じ文字やねん? 使い分け出来んやろ。別の文字当てろや。めっちゃ不便。

辛いって英語でいうと "Hot" でしょ。温度の概念じゃん。味じゃない。とはいえ、日本語の味表現ってそもそも曖昧なんだよね、よくよく考えると。

 

英訳するとなると本来日本の中で考えられてきた味の概念とは異なるルートからの文化移入というか、毛色が違うし、ここで例に出したのは悪かった気がする。

"Hot" という意味での辛いの対義語は "Cool" になるだろうか。冷味。ただ、こう書くとありそうだよね。薄荷とかペパーミントみたいな、スースーする味。略してスースー味。これはこれで成り立ってるか。じゃあいいや。

 

こう書いた通り、辛いって温度とか痛覚の概念なので合わせ技で初めて味が際立つもののような気がする。それこそ「甘辛い」とか「塩辛い」とか。

ここで、古代の日本に文化的影響を色濃く与えた、古代中国の味の概念を引き合いに出してみよう。これは漢方医学とかでも湯液の配合などに応用される考え方。

 

古代中国では、主要な味を5種類に分けて「五味」と評していました。

五味:「酸・苦・甘・辛・鹹

辛味は4番目、甘味は3番目。隣り合う概念です。なお「鹹(かん)」は塩辛いという意味になります。

合わせ技やん。

 

隣り合うものは次のものを「生かす」作用があります。甘さは辛さを引き立てる。一方で二つ隣りのものは剋する作用があります。つまり、甘さに対しての対立概念は酸っぱさ、もしくは塩辛さという事になり、辛さにとっての対立概念は苦味と酸っぱさという事になります。

・・・は? 訳分からん。

 

ここまで考えてもよう分からんくなったので、素直に負けを認めてGeminiさんにお伺いを立てたところ、そもそも日本に唐辛子みたいなホットな辛さが本格的に入ってきたのがだいぶ後の話であり、それまでは「刺激の強いもの」は全部「辛い」って言ってきたという歴史があるらしいのね。

これは唐辛子の本格的な普及が古代チャイナと朝鮮半島よりも後になった事による、日本独自の味の解釈の問題らしい。

 

例として挙げられてるのが、日本酒の「辛口」や、大根おろしの辛味。これって明らかに "Hot" じゃなく、日本古来の味の捉え方で「辛い」と言ってたものが現代に残った例だとか。

なるほどね。そう考えると何となく分かってきた。口当たりのいいものが「うまい→あまい→甘い」であり、刺激的なものが「唐い→からい」だったという事か。皆さんも、ご納得いただけましたでしょうか。