🎹 アルトと聴くクラシック|フォーレ《ドリー組曲》第4曲「キティ・ヴァルス」 🐾
この《ドリー組曲》は、
ガブリエル・フォーレが、
親しくしていた婦人のお子さん
ーードリー(本名はエレーヌ)
のために書いた、やさしい連弾曲集です🧸
フォーレは彼女の成長にあわせて、
毎年ひとつずつ、小さな曲を贈っていました🎁
今日お話しするのは、
その第4曲―― 「キティ・ヴァルス」 🌿
どんな景色が広がっているのか、
いっしょにのぞいてみましょう🐾
前回の
《ドリー組曲》第3曲「ドリーの庭」では、
やわらかな光が差しこむ庭の中で、
ドリーちゃんがひとり静かに遊ぶような景色をのぞいてきたにゃ🌿
今日はその続き――
第4曲
「キティ・ヴァルス 」をのぞいてみるにゃ🐾
🎧 まずは聴いてみてにゃ🐾
この曲の「キティ」は、
猫のことじゃないんだにゃ。
もともとの題名は
「ケティ・ヴァルス(Ketty-Valse)」。
ケティは、
ドリーちゃんのおうちで暮らしていた
犬の名前だったんだって🐶🌿
出版のときに「Kitty」と印刷されて、
そのまま広まったと言われているにゃ。
前の「ミ・ア・ウ」も
猫みたいなタイトルだったけれど、
実はあれも猫じゃなくて、
ドリーちゃんがお兄ちゃんの名前を
うまく言えなかったことから生まれた曲だったにゃ。
《ドリー組曲》には、
そんな小さな家族の思い出が
たくさん隠れているんだにゃ🐾
この曲を聴くと、
ふわっと風の中を、
ケティが元気に走り回る姿が見えてくるにゃ🌿

くるくるくる、ぴょんぴょん。
ドリーちゃんも笑いながら、
そのあとを追いかけているのかもしれないにゃ🌷
前の「ドリーの庭」が
静かに景色を見つめる音楽だったとしたら、
この「キティ・ヴァルス」は、
その景色の中に動きが生まれる音楽。
庭の空気が急に明るくなって、
足音まで聞こえてきそうなくらい軽やかなんだにゃ🐾
でもフォーレのワルツは、
ただ楽しいだけじゃない。
途中、ふっと木陰に入るみたいに、
空気が少しひんやりするところがあるんだにゃ🌿(00:45~)
そのあたりを聴くと、
ドリーちゃんとケティが、
庭の中で見つけた
秘密の小さな抜け道をくぐっているのかな?
なんて、想像してしまうにゃ🐾

葉っぱに囲まれて、
光が少しだけ届かなくなって、
ちょっとドキドキして――
そのあたりでは、
さっきまで刻まれていたワルツのリズムが、
ふっとくずれるように聴こえるところがあるんだにゃ🌿
(01:12~)
🐾 アルトの簡単解説
このあたりでは、ヘミオラ というリズムの書き方が使われています。
3拍子の流れの中で、
本来なら 「3拍ずつ × 2回」 感じるところを、
一時的に 「2拍ずつ × 3回」 のまとまりのように聴かせる、
不思議なリズムの変化です。
こうした小さな拍のゆらぎによって、
音楽の流れに意外性や、景色がふっと変わるような感覚が生まれます。
そんなリズムのゆらぎの中で、
ひょこひょこと歩く小さなアヒルを見つけたのかもしれないにゃ🦆
首をゆらしながら歩いて、
ときどき羽をぱたぱた。
その不思議な歩き方を見ていたら、
さっきまでのリズムが、
少しだけちがう歩き方に変わるんだにゃ🐾

ドリーちゃんもケティも、
つられるように、
アヒルのあとをひょこひょこと歩き出してしまう――
そんな映像が思い浮かんできそうだにゃ(笑)
でも抜けた先には、
また明るい庭が広がっている。
(01:39〜)
そんな小さな冒険が、
そのまま音になったみたい。
《ドリー組曲》は、
ドリーちゃんの日々をそっと閉じ込めた
思い出のアルバムみたいな音楽。
静かな庭の次にやってきたのは、
元気いっぱいの小さな相棒だったにゃ🐶🌿

さいごにも、
へミオラがちょっぴり顔を出して、
さっきの小さな冒険を
そっと思い出させてくれるんだにゃ🌿
そんなところが、
なんだかお茶目で、
ちょっと洒落ている気がするにゃ🐾
《ドリー組曲》も、
のこすところあと2曲。
次はどんな景色が待っているのかにゃ?✨
またいっしょに、
次のページをめくっていこうにゃ📖

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