岩手県内循環列車の沿革
【はじめに】
先日JR東日本より、夏の臨時列車運転計画が発表された。この中に国鉄時代に親しまれた列車が復活し、岩手県内を運転されることとなった。その列車は盛岡駅を起点に東北・釜石・山田(一部三陸鉄道含む)各線を走行し、再び盛岡駅に戻る循環列車となる、「そとやま」・「五葉」の2つである。
今回は過去の時刻表を辿り、これらに付随する列車も含め沿革を辿ってみたい。
【1.2026年夏季の臨時列車】

▶快速そとやま
・7月19日運転:キハ110系2両編成
・そとやま:盛岡~(山田線)~宮古~(三陸鉄道)~釜石
・そとやま2号:釜石~(釜石線)~花巻~(東北本線)~盛岡
岩手県北東部の山間地にある外山地域を走行していることからの由来であり、1965年3月に準急列車として運転を開始しその後急行に昇格、1982年11月に廃止となった。本来は盛岡を始終着駅とし、岩手県沿岸部を時計回りに一周する循環列車であった。
▶快速五葉
・7月20日運転:キハ110系2両編成
・五葉:盛岡~(東北本線)~花巻~(釜石線)~釜石
・五葉2号:釜石~(三陸鉄道)~宮古~(山田線)~盛岡
北上山地にある五葉山(1,351m)が命名由来であり、そとやまと同様1965年3月に準急列車として運転を開始しその後急行に昇格、1982年11月に廃止となった。本来は盛岡を始終着駅とし、岩手県沿岸部を反時計回りのそとやまとは逆回りに一周する循環列車であった。
▶快速はやちね
・8月13日~16日運転:キハ110系2両編成
・盛岡~(東北本線)~花巻~(釜石線)~釜石間運転
北上山地にある早池峰山(1,917m)が命名由来であり、1959年7月に準急列車として運転を開始しその後急行に昇格、1986年11月に廃止となった。現在の快速はまゆりのルーツとなる列車である。
【2.昨年、一昨年も運転された】
実はそとやま・五葉の2列車は、2024年と2025年にも設定されていた。
2024年は岩手DC「いわて秋旅キャンペーン~秋は短し旅せよ岩手~」に併せ9月28・29日に設定されていた。しかし、8月27日に発生した集中豪雨による山田線の被災によって、山田線区間は運行されず盛岡~花巻~釜石~宮古間のみの運転となった。
2025年も夏の臨時列車として7月20・21日に設定されたが、はやちねを含んだ3列車の運行は今回が初めてである。
【3.優等列車の沿革1959~65年】


・1971.7.1 快速「はまゆり」の前身となる、盛岡~花巻~釜石間に準急「はやちね」2往復が運転を開始
・1961.12.25 下り「第2はやちね」に、上野発宮古行となる急行「陸中」が併結し乗り入れ開始(花巻~宮古間は準急)
・1965.3.20 快速「リアス」の前身となる、盛岡~宮古~釜石間に準急「リアス」1往復が運転を開始
・1965.3.20 盛岡~宮古~釜石~花巻~盛岡間に、準急「そとやま」およびその逆回りとなる「五葉」が循環列車として運転開始
・1965.10.1 仙台~花巻~釜石~宮古~盛岡~大館~弘前間に、準急「さんりく」1往復が乗り入れ開始
【4.優等列車の沿革1966~72年】


・1966.3.5 全国で100㎞以上を走行する準急列車が急行列車に格上げ
・1966.10.1 上野~宮古間急行「陸中」が「みちのく」に改名
・1966.10.1 仙台~宮古間急行「さんりく」が仙台~秋田間「陸中」改名
・1970.10.1 急行「みちのく」が仙台~宮古間「さんりく」に改名
・1970.10.1 下り急行「はやちね」1本増発
・1972.3.15 急行「さんりく」が「陸中」に統合し、宮古~秋田間に「よねしろ」1往復新設
・1972.3.15 下り急行「はやちね3号」の遠野~釜石間が普通列車となる
【5.優等列車の沿革1973年~】


・1982.11.15 急行「リアス」・「五葉」廃止、「はやちね」1本減便
・1982.11.15 急行「そとやま」が盛岡~宮古間快速列車に格下げ
・1985.3.14 「リアス」復活し盛岡~宮古間特別快速列車として新設
・1986.11.1 急行「はやちね」廃止し陸中に統合、快速「そとやま」廃止
・1993.3.18 快速「リアス」上り1本増発
・2001.12.1 急行「陸中5号」が快速「はまゆり」に格下げ改名
・2002.12.1 急行「陸中」廃止し快速「はまゆり」に統合
・2026.3.14 快速「はまゆり」号数廃止
※画像資料:photolibrary フォトライブラリー
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