AIイラストって何が楽しいの?:AIとの共同作業のススメ
「AIイラストなんて自分で書いてないのに何が楽しいの?」とか「適当なプロンプトを書いたらいいだけでしょ」って思っていませんか?
今回は、よく語られがちな「プロンプト」でもなく、「画像生成AIのモデル」でもなくて、「フィードバックループ」について焦点を当てて、私がAIイラストを作る流れについて説明していきます。AIイラストを作る楽しさが伝わると良いなと思っています!
✅フィードバックループとはなんぞや?
まず「フィードバックループ」について簡単に説明していきましょう。
これは、生成した画像を見て「何が足りないのか、どこを改善すればいいのか」を判断して、新しい指示を出すプロセスのことを言っています。これを「あーでもない、こーでもない」と試行錯誤しながら繰り返すことで、初期の出力画像から理想的な作品へと近づいていきます。
✅実際にどうやってるの?具体例で解説
ここでは、フィードバックループを用いたAIイラスト制作の具体的な流れを紹介していきますね。
ステップ1:初期出力を生成する
まずは最初のプロンプトを入れていって、AIにイラストを作ってもらいます。今回は実際には「指をさした少女」などを入れています。更に、我流にはなりますが、初期段階はシンプルめな線画として、最終生成画像にも線画のテイストを残すようにしています(この時点では360文字程度のプロンプトです)。
あとは何度かシードガチャをしていって、最初の画像を決めていきます。

ステップ2:プロンプトを調整する
最初の画像の結果を元にして、次の方向性を考えていきます。「線が多いから減らしたいな」とか「スタイリッシュな感じの染色を目指したい」などとつらつら考えながら、プロンプトに反映していきます。
そうして方向性が決まったらプロンプトに入れて、生成してもらいます。

ステップ3:色味と雰囲気を調整する
更に2枚目の出力画像を見ながら、次のプロンプトを考えていきます。色味と雰囲気が求めている感じではなかったので、そこに手を入れて、再度生成していきます。

ステップ4:想定外の部分を伸ばしていく
あとはこの流れを繰り返していきます。3枚目の出力画像は想定とは違ったものの、ダークな雰囲気には魅力があったので、この印象をイラストのメインにしていきます。
色味を更に変えつつ、品質を上げつつ、背景もこれに合わせたものをプロンプトに組み込んでいって、完成度を高めていきます。

ステップ5:画像全体の雰囲気を調和させていく
最後に画像全体を見て気になる部分を変えていきます。先ほどの画像で言うと、画像全体の持つテイストと表情やポーズが合っていないので、これを調整していきます。ここまでくると、プロンプトとしては900字程度になっています。

✅AIと一緒に作り上げる楽しさ
このようにフィードバックループを何度も重ねることで、イラストはシード値のランダム性やプロンプトの細かい調整が積み重なっていくので、割と独特の画像が得られます。
そのため、生成AIだけではこの画像は作れないし、もちろん私だけでも作れないため、AIと共同作業の産物になってきます。そうすると他者による再現性が低くなって、「独自性」を宿すことができるんじゃないかと思っています。
そう思うと、AIイラストを作る本質って、映画作りにおける監督のような役割に近いと感じています。映画の監督がシーン全体を舵取りするように、役者であるAIに方向性を指示しながら作品を作り上げるような。
そして役者のように、ときにはAIがこちらの期待を超えた提案をしてきたり、逆に思った通りに動いてくれないこともあります。何回やっても全然プロンプト通りの髪型にならなかったり、今回の画像みたいに予想外にレベルの高いダークさを繰り出してきたりするのです。
でもその不確実性こそに楽しさ、面白さがあると感じます。路線変更も一興ですよね!
✅まとめ︰AIと一緒に作り上げる楽しさ
「AIイラストって何が楽しいの?」に対して答えるとするなら、「AIと一緒に作品を作り上げる楽しさ」に尽きるかと思います。何かを作り上げる喜びって、クリエイターに限らず、多くの人は共通して感じるものなんじゃないかなって思います。
そして、それって必ずしも自分で絵を描くことでしか得られないわけではないんですよね。そこにリソースを割けなくても、ディレクションして共同で作りこむ楽しさというものが、AIイラストにはあると感じます。
ということで、最後にブログの宣伝をして終わりにします。それではまた。
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