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記憶の中の人に会いたくなる日。

「たまにふと昔の友達や恋人に会いたくなる瞬間があるけれど、それは記憶の中にいるその人に会いたいのであって、今現在のその人ではない。」
— 米津玄師


この言葉を読んだとき、胸の奥がじんわりあたたかくなった。
ああ、そうなんだよね。
大人になるほど、“会いたい”という気持ちが
やさしい錯覚みたいな顔をして現れる。

ふと、昔好きだった人を思い出す日がある。
思い出すのは、笑い合っていた瞬間や
少年のような彼の笑顔ばかり。
大変だった仕事仲間のことも、時間が経つと
その時間に戻りたくなるような
愛しさに変わっている。

でもきっと、
わたしたちが会いたいのは
“その人”じゃないんだよね。
その人と一緒にいた頃の”自分”なのかもしれない。

あの頃の軽さ、あの頃の無敵さ、
あの頃の「大丈夫、なんとかなるよね」と笑っていた自分。
誰かに会いたくなるのは、
実は“今の自分が少し弱っているサイン”でもある。
頼りたい。。。って。

心が揺れているとき、
人は過去に手を伸ばしたくなる。
でもそれは後ろに戻りたいんじゃなくて、
「今の自分を抱きしめてあげたい」だけなのかもしれない。
人恋しい季節のせいもあるのかな♡

歳とともに昔ほど恋愛に振り回されなくなったし
あの人とあの頃の関係に戻りたいとかじゃない。

もし本当に会ったら、なんか違うだろうし。
相手も変わっているし、わたしも変わっている。
時間は
思い出をそっと美しくしてくれるから

だから、懐かしい人を思い出した日は、
「今の自分をよしよしする日」にしている。

美味しいお茶をいれたり、食べたいもの食べたり!
あの頃に戻るためじゃなくて、
今のわたしにちゃんと戻るために。

懐かしさは、過去に戻れという合図ではなくて、
“今の自分を立て直すタイミングだよ”
という優しいメッセージ。

無償に会いたくなっても会わなくていい。
だって、会いたいのはその人じゃなくて、
記憶の中で笑っていた「わたし」だから。


そして、その「わたし」はいつだって、
今から作り直せる。

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