|深夜の対話室|旅行でもなく、おしゃべりでもなく
先日、知り合い何人かで話しているときに、
「自分にとって一番つらいときのストレス発散方法」という話題になりました。
「私は旅行かな。ストレスがたまったら旅行に行きたいです」
「私は、子どもが寝たあとに夫と甘いものを食べながらゆっくり話す時間が好きです」
どの答えも素敵だなと思いながら、私は少し考えていました。
自分の中には、
“周りの大切な人が今まさに苦しんでいる”
そういう状況でなければ、わりと大丈夫なのかもしれない、ということに気づいたのです。
そのまま口にしてみましたが、
もしかすると、みんなが求めていた答えではなかったかもしれません。
少し場違いだったかな、とあとから思いました。
本当にしんどいときの話をすると、
私はお香に救われたことがあります。
お笑いを見ても、
「この人たちはこんなに一生懸命、笑わせようとしているのだ」と思うと、
そのエネルギーがまぶしく感じて、少し疲れてしまいました。
音楽も好きですし、今も勇気をもらっています。
けれど、頭を空っぽにして静かにやり過ごすには、
私にはお香がいちばん合っていました。
国立民族学博物館の展示で出会ったお香が、今も手元にあります。
煙がゆっくりのぼるのを眺めていると、
少しだけ呼吸が深くなります。
人によって効くものはきっと違います。
もしよければ、
「本当にしんどいとき、これに助けられた」というものがあれば、
教えていただけたらうれしいです。
