|ロッケ育成記|あんたにはかなわん ムスメ最強説
今日は、知的障害があっても、周りにどう思われようと、それって“本人は最強”かもしれない、と思った出来事の話。
私の娘は重度脳性麻痺で知的障害があります。
先日の節分の日のこと。
下の子たちが喜ぶかなと思って、夫に鬼役をお願いしました。
玄関には緑のポロシャツと、私が画用紙で作った鬼のお面をそっと置いて、準備万端。
結果は大成功。
子どもたちは大号泣。
下の子なんてまだ生後数ヶ月なのに、お兄ちゃんが泣いている姿を見て、びっくりしたのか号泣!
真ん中の子はまだうまく言葉が話せないのに、必死で「怖い」を伝えようとして、私にしがみついてきました。
豆は誤飲が怖いので、おはじきを投げて鬼退治。
鬼は無事に退散しました。
そんな騒ぎの中で、ふと気づいた。
娘のロッケが、まったく気にせず、いつも通り自分のやりたいことをしていることに。
ロッケは昔から怖いものがほとんどありません。
暗いところに連れて行っても平気。
きっとお化け屋敷に行っても、堂々と歩くのはロッケで、私のほうが騒いでいるかも。
⸻
別の日。近所のイオンでの出来事。
下の子の買い物中に、顔見知りの子どもにばったり会いました。ロッケよりずっと年下の子です。
「何してるの?」
そんなたわいない会話の流れで、その子はロッケを指さして、
「その子、何年?」
と聞きました。
「今、小学6年生やで」
そう答えると、その子は少し驚いた様子で、
「6年生なん? やっばー」
と一言。
その瞬間、私の中では震度10の地震発生🫨
何が起きたのかうまく処理できず、とにかくその場をやり過ごすことに必死でした。
別れたあと、じわじわと悔しさが。
でも同時に、昔の出来事も思い出した。
ある友達のやんちゃな息子くんの行動に、
冗談まじりで私が「どういうこと(笑)」とつっこんだとき、
そのやんちゃな男の子のママから返ってきたのは
「私はそんなふうに育てた覚えはないんやわ笑」
という言葉。
ずいぶん前のことなのに、なぜか急に胸に戻ってきた。
確かに親と子どもは別。親の責任ではない。
子どもが未熟(?)なのか。
と、そう理解することに至りました。
でも目の前には、何も気にしていないロッケがいました。
いつも通り、ただ自分の世界を生きているロッケが。
その姿を見て、思わず心の中でつぶやきました。
「ごめんね。お母さんが弱すぎた!強くなってると思ってたけど、まだまだあんたにはかなわん〜」
どんな言葉も、どんな態度も、受け取る側の心の状態で重さが変わる。
それをあらためて感じた日でした。
節分の鬼よりも、
知らない子の何気ない一言よりも、
いちばん強かったのは――
何も気づかず、何も気にせず、ただ自分でいるロッケだった。
もし、誰かの言葉に傷ついているお母さんがいたら。
その隣にいる“気にしていない本人”の姿を、そっと見てみてほしいなと思います。
もしかしたらその子は、もうとっくに、いちばん強い場所に立っているのかもしれません。
もし傷ついてる場合は、話は別ですけどね。
