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一徹の栄光の巨人軍(7年目)、世界一への道Episode.2

2005年発売のPS2ソフト「プロ野球チームをつくろう!3」のプレイ日記です。この物語は完全なるフィクションであり、実在の人物、団体とは一切関係ありません。

小久保の引退で「重し」を失った一徹は、日本一の慢心から成金へと変貌。だが、コンチネンタル杯でシドニーに惨敗し、世界との差を痛感する。目を覚ました一徹はカブスから「劇物」ディアズを獲得。闘争心を取り戻したチームは、日本シリーズで宿敵ロッテを4連勝で完封し、悲願の連覇を達成した。しかし、早坂の怒りは頂点に達し、一徹の財布と女性蔑視に鉄槌が下る。「あの方」の影に怯えつつ、物語は2011年へ!

早坂「一徹さん!豚山さんが帰ってきました!」
一徹「おお、豚山よ、よう戻ってきた!」
豚山「チャオ!一徹の旦那、早坂の嬢ちゃん、久しぶりだな!」
一徹「2年も待たせてすまんかったのう」
豚山「いや、旦那がつけてくれた弁護士のおかげでシャバに出ることができた。サンキューな!」
一徹「弁護士?球団が用意してくれたんか?」
早坂「私が一徹さんから預かっているお金で手配しました」
一徹「つい先月の話じゃねえか!!ホントに2年間何もしてなかったのかよ!!」
早坂「え?私、頼まれてませんから」
一徹「怖えよ!!お前、人の心ないんか?!!」
豚山「まあまあ、旦那。そのくらいで」
一徹「お前がそういうなら・・・。それにしても拳銃所持で2年は早いのか、とにかく良かったのう」
豚山「拳銃?旦那、何を言っているんだ?」
一徹「わしを井手の斬馬刀から守ってくれたじゃろう?ピストルで。それで捕まったんじゃろ?」
豚山「いや、俺が撃ったのはBB弾だぜ」
一徹「それで2年も勾留されてたんか?!」
豚山「ああ、日本の司法にも困ったもんだぜ」
一徹「不当すぎんだろ!!国を訴えるレベルだぞ!!」
豚山「いや、BB弾の注意書きに『人や動物に向けて撃ってはいけません』って書いてるからな。俺としたことが失念していたぜ」
一徹「真面目すぎんだろ!!ていうか普通、警察に注意されて終わりだろ!!なんで2年も不当に拘束されているだよ!!」
豚山「昔、ウガンダで捕虜になったときに激しい拷問を受けたが、俺は決して口を割らなかった。今回も同じさ。最後まで黙秘した」
一徹「口を割れよ!一言『ごめんなさい』で済む話だろ!!」
早坂「そうですよ。黙秘権を勘違いしている人が多いですが、ただ黙っていればいいという単純なものではありませんよ。効果的な場合もあれば、かえって不利益を被る場合もありますから」
一徹「お前は知ってたなら教えてやれよ!」
豚山「いや、俺は根っからのファイターだからな。最初から戦うつもりだった。結局、最高裁までもつれちまったがな。」
一徹「もつれすぎだよ!!人生無駄にしてんじゃねえよ!!」
豚山「だがな、最後には逆転勝訴さ。これも旦那の雇ってくれた弁護士のおかげさ」
一徹「そ、それは良かったが・・・晴れて自由の身じゃな」
豚山「実はそうでもないんだよ、旦那」
一徹「え!な、何か制限でもあるんか?」
豚山「ああ、BB弾はプラスチック製ではなく、土に還るバイオマス製の使用を義務づけられた。これは痛いぜ」
一徹「痛いのはお前の頭だよ!くっだらねえ!!」
早坂「一徹さん!一徹さん!」
一徹「な、なんじゃ?」
早坂「今年はいろいろイベントがあります。尺が足りなくなるので次のパートに進みます」
一徹「あ、はい」

早坂「一徹さん、春季キャンプは国内のどこにしますか?今年はどんな荒行をお考えですか?」
一徹「今年は静岡!静岡の陸上自衛隊滝ヶ原駐屯地でキャンプじゃ!」
早坂「じ、自衛隊?そんなところで野球選手がキャンプをして大丈夫なんですか?」
一徹「問題ない!ナベツネさんは防衛庁に強いパイプがあるからな」
早坂「渡辺会長は巨人軍を強くするためにはなんでもしてくれますね」
一徹「うむ、頼りになるお人じゃ。ゆくぞ!早坂よ、いざ滝ヶ原駐屯地へ!!」

一徹「着いたぞい!おっ!富士山が良う見えるわ!」
早坂「滝ヶ原駐屯地は、富士山の東麓、本州最大の演習場である東富士演習場のほぼ中央に位置していますからね。ここで自衛隊のみなさんと一緒に訓練するんですね」
一徹「いや、そのていどは我が一徹巨人軍の猛者どもにはぬるすぎる。わしらが受けるのは自衛隊最強精鋭のレンジャー訓練じゃ!」
早坂「レンジャー・・・まさか!」
一徹「『レンジャー』は、陸上自衛隊で最も過酷と言われ、不眠不休に近い状態で体力と精神の限界に挑む訓練じゃ。」
早坂「不眠不休?死んでしまいますよ」
一徹「本来は3ヶ月の訓練期間を要するが、あいにくキャンプ期間は1ヶ月半しかないからな、わしらは休息を半分にして行う」
早坂「確実に死んでしまいますよ」
一徹「不眠不休の状態で、山中で極限の疲労と飢えに耐えながら、約50kgの装備を背負って任務を遂行する。食事は1日1食や冷たいレトルト食品、飲水制限もある。休憩は立ったままなど、生存能力を極限まで鍛え上げる。サバイバル技術として、自力で食料を現地調達する訓練も含まれる。蛇や蛙が主な食料になるじゃろう。もちろん、ロープ橋、潜入、襲撃、山岳地帯での行動など、特殊な戦闘技術を習得してもらう。」
早坂「今更ですが、野球と関係ないんじゃ・・・」
一徹「レンジャー訓練を終えたとき、やつらはこれまでにない力を得るじゃろうて。それは、どんなに過酷な状況でも決して諦めない『不撓不屈の精神』、自己の限界を超えても仲間と協力し任務を完遂する『責任感と団結力』、不眠不休の訓練中でさえも高い緊張感を維持して状況に応じた迅速な決断を行う『極限の集中力と判断力』、厳しい自然環境や身体的苦痛に耐え、己を律する『高い自己規律』。」
早坂「す、すべて野球と関係ありますね」
一徹「じゃろ!ダイヤモンドはダイヤモンドでしか磨けない!!ゆけ!一徹の精鋭たちよ!」

一徹「早坂よ、ペナントに間に合ったようじゃな。煮込み完了じゃ!」
早坂「全員、レンジャー徽章をもらえて良かったですね」
一徹「一徹レンジャー部隊が世界を制してやるわいな!行くぞ、早坂よ!」
早坂「イエッサー!!」

2011年一徹巨人軍一軍
投手
先発 稲尾和久  10年MVP

【神様・仏様】精密な制球と鉄の意志、験力により、マウンド上で神々しい威圧感を放つ。一徹鍋に絶対的な安定感をもたらす不動のメイン具材。
先発 鈴木啓示  09年最多勝
【草魂の権現】 「草魂」を地で行く完投への執念の塊。精密な制球力で打者の懐を抉り、相手を泥沼に引きずり込む、スタミナ抜群の熟成出汁。
先発 北別府学  08年最多勝
【精密機械】針の穴を通す制球術。土俵際の魔術師として、相手打線を術中にはめ、静かに煮え湯を飲ませる。絶望を相手に植え付ける職人の極致。
先発 権藤博
【不屈の鉄腕】「雨、雨、権藤」の伝説を体現。投げれば投げるほど執念は研ぎ澄まされ、鍋の底で絶えず熱気を供給し続ける、最高級の煮込みダシ。
先発 高橋一三  09年最多奪三振
【左の刺客】 独特のクロスステップから放つ「消えるスクリュー」が武器。時折見せる大味な失点も一徹流には欠かせない刺激的な劇薬。
先発 工藤公康  10年ドラフト1巡目指名
【期待の新人】 輝きを放つ18歳の天然真鯛。一徹に「炭酸抜きコーラ」での特訓を命じられ、将来の主軸として骨の髄まで鍛え上げられている逸材。
中継ぎ 木佐貫洋 07年最多勝
【虚無の境地】 高低差のあるフォークで三次元感覚を狂わせる。ロングリリーフとして長い回を食いつぶし、鍋の温度を一定に保つ万能な調整役。
中継ぎ 小林幹英 10年ドラフト3巡目
Bランク右腕。一徹流のシドニー仕込みの熱風にさらされ、強気な投球スタイルを磨いた。地味ながらも噛めば噛むほど味が出る、期待の「根菜」。
中継ぎ 吉田篤史 10年ドラフト4巡目
派手さはないが、正確無比な制球力を誇る18歳の新人。スター揃いの劇薬投手陣を影から支え、崩れかけた試合を静かに立て直す、渋い隠し味。
ロング 川口和久 10年最多勝
【魔術師の予感】 昨年の最多勝投手を贅沢にロングで待機させる「魔術師」の布陣。火の出たマウンドを不気味なカーブで瞬時に鎮火させる。
セットUP 久保裕也  06.07.09年セーブ王
【闇鍋の死神】元セーブ王の肩書きを捨て、8回を支配する。絶望的な場面ほど不敵に笑う狂気を持ち、相手の希望を無慈悲に刈り取るキレが自慢。
抑え 伊藤智仁    10年セーブ王
【未完の魔器】47セーブを挙げた若き守護神。直角に曲がる高速スライダーはもはや人間業ではなく、一徹流・逆襲の味付けに最強の切れ味をもたらす。

打順オーダー
1 (遊) 高橋慶彦

【赤い核弾頭】出塁すれば嵐を呼ぶスイッチヒッター。初回から泥にまみれる走塁で鍋を激しくかき混ぜ、相手守備陣をパニックに陥れる。
2 (二) 和田豊    08年首位打者、最多安打
【職人の極み】安打製造機としての確実性は天下一品で、大味になりがちなパワー打線に繊細なコクと「繋ぎ」の美学を与える名脇役。
3 (一) 加藤英司   07-10年ベストナイン
【若き天才】 22歳にして打線の核。広角に打ち分ける鮮やかな包丁さばきで、敵投手のプライドごとズタズタに切り刻む、打線の核となる一品。
4 (DH) 清原和博 
【19歳の番長】 ディアズの闘争心に感化され、豪快な放物線を量産する。期待をスタンドまで叩き込む規格外のパワーは、もはや一徹鍋のメイン具材。
5 (捕) ディアズ    10年ベストナイン
【一徹流・劇物】 元カブス最強の助っ人。咆哮と殺気でチームに野生を取り戻させた。捕手としての眼光も鋭く、相手を力でねじ伏せる格闘野球の権化。
6 (三) 石井浩郎    09年ベストナイン
【不屈の大砲】 「爆発的成長」により三塁の座を射止めた大砲。清原・ディアズとの連鎖は凶悪そのもので、対戦投手が核シェルターを要求するレベル。
7 (中) 石嶺和彦
【逆襲の劇薬】泥臭く走者をホームへ迎え入れる。クリーンアップが残した具材を確実に仕留めて煮潰す勝負強さは、勝利の方程式に欠かせない。
8 (左) 秋山幸二   08-10年ゴールデングラブ
【身体能力の怪物】 鉄壁の守備範囲で投手を助けつつ、下位打線からバックスクリーンへ一発で試合をひっくり返す驚異のバネを持つ。強力な隠し蓋。
8 (右) 柴田勲
【赤い手袋】 19歳の俊英。スイッチヒッターの技と俊足で相手の隙を突き、鍋の底に沈んだ勝利の種を静かにかき混ぜて浮かび上がらせる。撹拌棒。

控え捕手︰星孝典
【守備のスペシャリスト】 強肩とガッツで村田の穴を埋める第二の要。ベンチから絶えず声を出し続け、組織の士気を高める役割を担う。
控え内野手︰二岡智宏 05年最多安打
【劇薬の勝負師】9回の打席に立った瞬間、スタジアムの空気を変える。代打の一振りだけで相手の守備組織を崩壊させる、計算し尽くされた殺気。
控え外野手︰清水隆行 05年ベストナイン
【弾丸の狙撃手】膝に爆弾を抱えながらも、その天才的なミート力は健在。代打の切り札として、投手の急所を一撃で射抜く弾丸のような狙撃を見せる。
控え外野手︰鈴木尚広 05.07年盗塁王
【一徹の劇薬】 塁に出れば「崩壊」の始まりを告げる最速の具材。代走だけでスタジアム全体を支配し、勝利をかっさらうスピードスター。
監督︰​堀内恒夫
【不撓不屈の勝負師】V9の知恵を宿す不撓不屈の勝負師。一徹の狂気的な戦略を、緻密かつ非情な戦術へと翻訳して選手に叩き込む、真の料理長。

一徹「2011年の具材ども、きゃつらこそが世界を煮潰すための『超・武闘派闇鍋』じゃ!まずは投手陣。神様・稲尾を筆頭に、鈴木啓北別府ら歴代の投手タイトル獲得者が並ぶ先発陣は、もはや鉄壁を通り越して『難攻不落の巨大釜』よ。そこに18歳の天然真鯛・工藤が加わった。わしの特訓で骨の髄まで絞り上げ、数年後には世界を飲み込む極上の出汁にしてやるわい!
​野手はディアズの劇薬が隅々まで浸透しておる。ヨシヒコ柴田の両スイッチが鍋をかき混ぜ、和田加藤が緻密に刻み、仕上げは清原とディアズの暴力的な火力で焼き尽くす!守護神・智仁の高速スライダーがあれば、どんな強豪も土俵際で息の根が止まるわ。
​小久保という重しを欠いた脆さは、もはやディアズの咆哮で克服した。この煮えたぎる殺気があれば、コンチネンタルトーナメント如き、一飲みにしてくれるわああ!!」

早坂「一徹さん……本気ですか!? 伝統ある巨人軍のユニフォーム、その胸元にダイヤモンドと野外活動の象徴・レンジャー徽章を刻むなんて! 防衛省からクレームが来ますよ!」
一徹「何を言うか、早坂! あの過酷な滝ヶ原での訓練を耐え抜き、蛇や蛙を食らって生き延びた証じゃぞ! この徽章はただの飾りではない。絶望の淵でも仲間を信じ、任務……すなわち『勝利』を完遂する、選ばれし精鋭の証なんじゃ!」
早坂「確かに、キャンプから戻ってきた選手たちの目は、もはや野球選手のそれではありませんね。加藤選手なんて、バットを構える姿が完全に『狙撃手の待機姿勢』になっていますし、18歳の工藤投手もマウンドで匍匐前進しそうな勢いです」
一徹「うむ! 相手打者は、白球を投げられる恐怖ではなく、『一徹レンジャー部隊』に包囲されているという絶望を味わうことになる。いいか、この徽章をつけたからには『休み』という言葉は辞書から消せ! 延長15回だろうがダブルヘッダーだろうが、不眠不休で寄り切るのがレンジャーの掟よ!」
早坂「……選手会から猛抗議が来そうですが、今の彼らなら『自分を律する自己規律』でそれすら跳ね返しそうですね。でも一徹さん、ユニフォームの規程ギリギリですよ? 審判に『それは何だ』と聞かれたらどう答えるんですか?」
一徹「決まっておる! 『これは、世界一という標的を仕留めるための照準器じゃ!』とな! さあ、このレンジャー徽章を輝かせ、コンチネンタルトーナメント開幕じゃああ!!」

シドニー先発︰ハース
巨人先発︰高橋一三

早坂「一徹さん、いよいよコンチネンタルトーナメント初戦です。ですが、初戦から相手はあのシドニー、しかもマウンドには昨年我が軍を零封した怪物ハースですよ!それなのに先発が、昨年打ち砕かれた高橋一投手だなんて……。リベンジと言えば聞こえはいいですが、あまりに無謀じゃありませんか!?」
一徹「早坂、お前は何も分かっとらんのう。昨年の一三は、いわば『アク抜き』の足りん青い具材じゃった。だが今の奴の胸には何がある?滝ヶ原で泥を啜り、闇を這い、己の限界を焼き切って手に入れた『レンジャー徽章』が輝いとるわい!」
早坂「確かに、今の高橋一投手のスクリューには、昨年のような迷いはありません。でも、相手は160キロ超の剛腕ですよ。力で押し切られたら……」
一徹「案ずるな!一三はもう、ただの左腕ではない。不眠不休の訓練で、死地を潜り抜ける『潜入のプロ』へと進化した。ハースの剛速球という防壁の隙を突き、音もなく心臓を射抜く……これぞ一徹流・レンジャー野球の真骨頂よ!コアラの国の連中に、蛇を食らって覚醒した日本男児の執念を、その骨身に刻んでやるわああ!!」

コンチネンタルトーナメント1回戦
シドニー 0対7 巨人
早坂
「一徹さん!やりました、シドニーへの完璧なリベンジ達成です!7対0……あの怪物ハースを、我が軍の重量打線が見事に煮えつぶしました!特に5回、ディアズ選手の満塁ホームランがスタンドに突き刺さった瞬間、シドニーベンチは凍り付いていましたよ!」
一徹「見たか!これがレンジャーの徽章を胸に刻み、死地を潜り抜けた男たちの執念よ!石嶺の先制弾で火をつけ、秋山が絶望の隠し味を加え、最後はディアズという最強の『劇物』が豪快に蓋を閉めた。まさに、コアラどもをまるごと煮込んだ地獄のシチューの出来上がりじゃ!」
早坂「そして何より、高橋一投手です。昨年打ち砕かれた相手に完封勝利……。あのスクリュー、まるで獲物を仕留める狙撃手のような正確さでした。マウンド上で光る徽章が、誇らしげに見えましたね」
一徹「うむ。一三は滝ヶ原の暗闇で、恐怖という雑味を完全に削ぎ落とした。蛇を食らい、泥にまみれた日々が、あの左腕に『不撓不屈』の魂を宿らせたんじゃ!ハース如きの剛速球、我が軍のレンジャー魂の前では、ただの温い微炭酸よ!」
早坂「これで初戦突破!一徹さん、世界一への潜入任務、幸先の良いスタートですね!」
一徹「おうよ!ドゥーンの喉元まで匍匐前進で詰め寄ってやるわい。沸騰するぞ、世界一までえええ!!」

早坂「一徹さん、ついに準決勝ですが……相手はカリブの王、ハバナです!しかもマウンドには、あのディオニジオ投手が君臨しています。球速、制球、全てがS評価、さらに魔球ナックルまで……正直、野球の神様が作った最高傑作ですよ。対する我が軍の先発は、ロングから急遽先発に回ったB評価の川口投手。この格差、無謀を通り越して自殺行為じゃありませんか!?」
一徹「早坂よ、お前はまだ『スペック』という名の薄っぺらな能書きに惑わされておるのか。ディオニジオが神様の最高傑作なら、我が軍の川口和久は『地獄のレンジャー訓練』が生んだ最高級の劇物よ!スペックのSなど、一徹鍋の沸点の前では一瞬で蒸発するわい!」
早坂「でも、相手は打線も強力です。川口投手のカーブがナックルに投げ勝てると本気で思っているんですか?」
一徹「フン、川口の武器はカーブではない。滝ヶ原の山中で培った、相手の『慢心』を嗅ぎ取る嗅覚よ!精密なナックルなど、泥水を啜って生き延びた男の執念で寄り切ってくれるわ。いいか、ハバナの葉巻を完封の煙に変えてやるのが川口の任務じゃ。カリブの王に、一徹流・ゲリラ野球の真髄を叩き込んでやるわああ!!」

コンチネンタルトーナメント準決勝
ハバナ 3対5 巨人
早坂
「一徹さん!勝ちました……あのカリブの巨壁、ハバナを5対3で撃破です!序盤に先制を許した時はどうなるかと思いましたが、清原選手とディアズ選手の二者連続弾でひっくり返した瞬間、スタジアムの温度が100度を超えましたよ!」
一徹「見たか!ディオニジオとかいう最高傑作の具材を、清原とディアズが力で叩き潰し、特製ハバナ・シチューに変えてやったわい!初回に先制されても動じぬあの眼光……まさに滝ヶ原で培った、土俵際でも揺らがぬレンジャーの精神力よ!」
早坂「川口投手も8回3失点、まさに粘りの投球でした。中盤に追いつかれても、一徹流の執念で一歩も退きませんでしたね。最後は伊藤投手が高速スライダーで斬って取り、完璧なミッション完遂です!」
一徹「うむ!川口のあの不気味なカーブは、まさにジャングルに潜む毒蛇のようじゃった。ディオニジオのナックルという小細工を、泥臭い『寄り切り』で圧倒してくれたわい!和田のタイムリーも、勝利という鍋の味を完璧に整える最高の塩加減じゃったな!」
早坂「これでついに決勝進出!一徹さん、あと一つです!」
一徹「おうよ!レンジャー徽章を真っ赤に染め上げ、一徹巨人軍の名を世界に刻み込んでやるわああ!!」

サンファン先発︰ジュアン
巨人先発︰権藤博

早坂「一徹さん、ついに決勝戦!相手はプエルトリコの強豪サンファンです。5年前のカリブトーナメント決勝で、我が軍が完膚なきまでに煮こんだ因縁の相手ですよ。向こうはリベンジを誓い、まさに火の出るような殺気を放っています!」
一徹「サンファンか、懐かしい具材よ。あの時はわしの秘策で見事に寄り切ってやったが、奴ら、まだ煮え足りなかったようじゃな。だが今の我が軍は、あの頃のような甘い鍋ではないぞ。マウンドには、不眠不休のレンジャー訓練で魂を鋼に変えた不屈の鉄腕・権藤博を送り出す!」
早坂「権藤投手、胸のレンジャー徽章を握りしめて、既に獲物を狙う目になっていますね。相手はカリブの陽気な猛者たちですが、権藤投手の底なしのスタミナと執念に耐えられるでしょうか?」
一徹「陽気さなど、滝ヶ原の泥沼に沈めてくれるわ!権藤よ、投げれば投げるほど研ぎ澄まされるお前の投球で、サンファンの誇りを骨まで溶かし尽くせ!5年前の勝利が『偶然』ではなかったことを、コンチネンタルの王座と共に、世界に見せつけてやるわああ!!」

1回表 投手︰権藤博
打順1ケニオン[左本塁打](1得点)巨0-1
早坂「一徹さん! いきなりやられました! 1番のケニオン選手、初球を完璧に捉えてレフトスタンドへの先頭打者ホームランです! 権藤投手の立ち上がりを狙い撃ちにするなんて、サンファンのリベンジへの執念、相当なものですよ! いきなり1点先制されて、球場内の雰囲気も完全に相手ペースです!」
一徹「 慌てるな早坂、これがいい隠し味になるんじゃ。レンジャーにとって、奇襲など想定の範囲内よ! 1点取られた程度で動じるような柔な精神は、滝ヶ原の泥沼に置いてきたわ。見ろ、権藤のあの眼光を!」
早坂「……本当だ。ホームランを打たれた直後なのに、権藤投手、むしろ口角を上げて笑っています。不気味なほどの落ち着きですね」
一徹「権藤よ、それでいい! その1点は、奴らを油断させるための餌じゃ。投げれば投げるほど研ぎ澄まされるお前の鉄腕で、サンファンの陽気な火を、じわじわと、かつ残酷に煮消してやれ!」

1回裏 投手︰ジュアン 巨0-1
打順1高橋慶[遊安打]2和田[四球]3加藤[中安打](1得点)4清原[三振]5ディアズ[左安打]6石嶺[三振]7石井[右本塁打](4得点)巨5-1
早坂「一徹さん!見てください、この凄まじい反撃!1番から繋いで加藤選手が同点打、そして……石井選手が右中間スタンドへグランドスラムを叩き込みました!一挙5得点で逆転です!1回表の失点なんて、もはや誰も覚えていませんよ!」
一徹「見たか!これがレンジャー部隊の『集中火力』じゃ!先制された直後に音もなく敵陣へ潜入し、一撃で本陣を焼き払う。加藤が正確に急所を突き、石井がトドメの爆撃を食らわす。これぞ、絶望を力に変える一徹流・逆襲鍋よ!」
早坂「相手のジュアン投手、マウンドで完全に立ち尽くしています。サンファンの陽気なリズムが、完全に一徹さんの『カリブ風鍋』のリズムに上書きされましたね!」
一徹「おうよ!サンファンの連中、先制して喜んだのも束の間、今頃自分たちが灼熱の釜の中にいることに気づいたようじゃな。さあ権藤よ、お膳立ては整った!ここからはお前の独壇場、サンファンを完膚なきまで煮きってやれ!」

2回表 投手︰権藤 巨5-1
打順6ダ・シルバ[中本塁打](1得点)巨5-2
早坂「一徹さん!ダ・シルバ選手のソロで5対2。石井選手の満塁弾直後の失点は嫌な追い上げ方です。権藤投手のスタミナは大丈夫でしょうか!?」
一徹「ぬるいわ!不測の事態こそ日常よ。レンジャー訓練の極限を知る権藤の『不撓不屈』の魂は、1点程度で揺らぎはせん」
早坂「確かに……被弾しても淡々と次を睨む姿、むしろ闘志が沸騰しているようですね」
一徹「その通り!少しは抵抗せんと煮込みの甲斐がない。サンファンよ、せいぜい火遊びを楽しむがいい。最後は鉄腕が絶望の底へ寄り切ってくれるわああ!!」

4回裏 投手︰マルコ 巨5-2
打順6石嶺[四球]7石井[左二塁打]8秋山[投ゴロ](1得点)巨6-2
早坂「一徹さん好みの一点!柴田選手の泥臭い内野ゴロの間に石嶺選手が激走し6対2。隙を逃さぬ走塁こそレンジャー訓練の賜物ですね!」
一徹「本塁打だけが野球ではない。藪の中を匍匐前進するが如く、僅かな油断に潜り込み生還する……これこそ敵の戦意を腐らせる猛毒よ!」
早坂「石嶺選手が地を這う姿に、不撓不屈の精神を見ました!」
一徹「エリートの安打など不要!泥にまみれても1点をもぎ取る執念こそ一徹流の真髄。サンファンよ、鍋の温度はさらに上がるぞい!」

7回裏 投手︰マルコ 巨6-2
打順9柴田[四球]1高橋慶[三振]2和田[三振]3加藤[中二塁打](1得点)巨7-2
早坂「一徹さん!加藤選手の鋭い二塁打で7対2、ダメ押しの1点です!サンファンの息の根を止める、冷徹で確実な一打でしたね」
一徹「加藤の包丁さばきを見たか。レンジャーの集中力を得た奴には、外角の球など止まって見えるわい。焦りという雑味を逃さず、一番美味い所を切り取ったな!」
早坂「相手はお通夜状態。不屈の権藤投手を前に、サンファンの夢も闇鍋に溶けていきます……」
一徹「おうよ!敵の火は消えた。あとは権藤が具材を寄り切るだけよ。早坂、栄冠という名の特大の器を用意せい!仕上げの時間じゃああ!!」

8回裏 投手︰マルコ 巨7-2
打順6ディアズ[左本塁打]巨8-2
早坂「一徹さん!ディアズ選手の弾丸ソロで8対2!トドメの爆撃ですね。サンファンはマルコ投手が心折れて降板、3番手ミゲル投手が出てきましたが、火に油を注ぐだけですよ!」
一徹「ディアズという劇物が鍋の底を突き破ったわい!新手のミゲルとやらも腰が引けておる。レンジャーの紋章に怯える姿は、煮崩れたジャガイモ同然よ!」
早坂「6点差、残り1イニング。反撃の余地は1ミリもありません!」
一徹「おう!奴らの希望は粉砕した。完成した闇鍋が皿に盛られるのを特等席で見届けるがいい。最終任務、開始じゃああ!!」

9回表 投手︰権藤 巨8-2
打順3メルカード[中フライ]4ナバロ[中本塁打](1得点)巨8-3

コンチネンタルトーナメント決勝
サンファン 3対8 巨人 優勝
早坂「一徹さん!勝ちました!8対3でサンファンを下し、ついにコンチネンタルトーナメント優勝です!9回に意地のホームランを浴びましたが、権藤投手の魂の8回1/3、そして最後を締めた執念の継投……文句なしの完全制覇ですよ!」
​一徹「見たか!、これが滝ヶ原で練り上げた一徹巨人軍の底力じゃ!ナバロのあがきなど、完成した鍋に振りかけた一まみのスパイスに過ぎん。権藤よ、よくぞ投げ抜いた!お前の鉄腕が、サンファンという巨大な具材を最後の最後まで寄り切り、最高の味を引き出したわい!」
​早坂「見てください、選手たちがマウンドで歓喜の輪を作っています。5年前の再現、そしてそれを超える圧倒的な勝利……一徹さんの極上鍋が、ついに大陸の頂点に立ちましたね!」
​一徹「おうよ!だが早坂、これはまだ『世界一』への前菜に過ぎん。コンチネンタルの栄冠を飲み込み、次はいよいよ真の地獄、ワールドトーナメントというメインディッシュを食らい尽くしてやるわ!一徹レンジャー部隊の進軍は、ここからが本番じゃああ!!」

早坂「一徹さん、優勝セレモニーも終わり、ついにコンチネンタル王者ですね!……あ、あそこに立っているのは、ドゥーン・ジョーじゃないですか?こ、こちらに向かってきます!」
一徹「・・・・・」
ドゥーン「フン、笑わせるな。貴様らイエローの優勝など、単なる運とまぐれの産物だ。この大会のレベルが低かっただけのことよ」
早坂「なっ……!失礼なことを言わないでください!我々は実力で世界の強豪を破って頂点に立ったんです!」
ドゥーン「黙れ。胸に付けたレンジャー徽章とやらも失笑ものだ。あんなブリキの玩具を誇らしげに掲げて、軍人気取りか? 片腹痛いぜ」
早坂「レンジャーの誇りを……! 彼らは死ぬ気で、それこそ不眠不休で……!」
ドゥーン「ジャップの貧相な体格で、たまたま球がバットに当たっただけで英雄気取りか。所詮、猿が棒を振り回して運良く果実を落としたに過ぎん。貴様ら劣等種は、我ら本物の強者が支配するワールドトーナメントの舞台を汚す存在なのだ」
一徹「……ドゥーン。わしを侮辱するのはかまわんが、命を懸けて戦った選手たちを……我が巨人軍を、今なんと言った?」
ドゥーン「何度でも言ってやる。貴様らファッキンジャップの猿芝居は……」
一徹「だまりゃあああああ!!!」
ドゴォーーン!!
ドゥーン「うぎゃーーー!!」
一徹「ファッキンジャップくらいわかるよ、バカヤロー!!!」
早坂「一徹さん!? 殴った! 一徹さんがドゥーンを殴り飛ばした!」
一徹「……ドブネズミのような言葉を、これ以上選手たちの誇りに浴びせるな。貴様の腐った性根、この一徹の鉄拳で少しはマシになったか?」
ドゥーン「野蛮な猿め! 覚えていろ、地獄を見せてやる! 生きて帰れると思うなよ!」
タッタッタッ
早坂「一徹さん! 何やってるんですか! いくら相手の言い草が酷かったからって手を上げるなんて……。せっかくの権藤投手の熱投も、石井選手の満塁弾も、全部台無しじゃないですか!」
一徹「クハハ! あんな腐った具材、言葉で煮込むより拳で寄り切った方が早いわい。わしの選手たちを猿呼ばわりした報いじゃ!」
早坂「笑い事じゃありません! どうなっても知りませんよ!!」

早坂「一徹さん!やりました、セ・リーグ4連覇です!95勝を積み上げながら、2位広島とはわずか1ゲーム差……。最後の最後まで心臓が止まるかと思いましたが、ついにこの日が来ましたね!」
一徹「見たか早坂、これが『一徹流・消耗戦』の結末よ!広島の粘りも相当なものじゃったが、最後は我がレンジャー部隊の底力が、奴らを僅か一歩、土俵の外へ寄り切ったわい!」
早坂「それにしても、シーズン終盤の権藤投手の連投、そして加藤選手の歴史的大記録……。全員が泥にまみれ、文字通り這いつくばって掴み取った『95勝目』でした」
一徹「おうよ。綺麗な野球など不要! 146試合、滝ヶ原の演習場のごとき地獄を生き抜いた者だけが、この美酒を味わえるのじゃ。広島という最高のスパイスが、わが巨人の秋の鍋を最高に引き立ててくれたわい!」
早坂「でも一徹さん、喜んでばかりはいられません。次は日本シリーズ、そしてその先にはワールドトーナメントが待ち構えていますよ」
一徹「分かっておるわ!この優勝はまだ、世界という大釜を沸かすための『種火』に過ぎん。早坂、祝杯は麦茶で十分じゃ。明日からはさらなる猛特訓、一徹巨人の進軍は止まらんぞい!!」

打撃成績 打率 安打 打点 本塁打
加藤   .345 213  137  41
和田   .329 205  79  13
ディアズ .314 185  117  39
清原   .298 180  84  22
高橋慶  .268 174  50  8
石嶺   .285 166  96  35
石井   .284 161  55  19
秋山   .230 124  56  20
柴田   .237 124  35  3

早坂「一徹さん、とんでもない記録が打ち立てられましたよ!加藤、清原、ディアズのクリーンナップ3人で合計100本塁打超え!さらに加藤選手は二冠王に加えて、あのイチロー選手を超えるシーズン213安打の日本新記録です!まさに『一徹打線』が球史を塗り替えましたね!」
一徹「当然よ!加藤のあの213本の安打、一本一本がレンジャーの銃剣突撃のごとき鋭さであったわい。安打製造機などという生易しいものではない、奴はヒットで相手の息の根を止める『安打掃討機』にまで進化したのじゃ!」
早坂「清原選手とディアズ選手も、加藤選手が切り開いた道で大暴れでした。100本もの花火が夜空を彩りましたが、一徹さんの目にはどう映りましたか?」
一徹「花火だと? 笑わせるな。あれは敵陣を粉砕する榴弾砲の着弾音よ!加藤が精密に刻み、清原とディアズが豪快に叩き潰す。一徹闇鍋のメインディッシュとしては、これ以上ない最高級の具材が揃ったわい!」
早坂「213安打……かつてイチロー選手が打ち立てた聖域を、一徹さんのシゴキに耐え抜いた加藤選手が超える日が来るとは、胸が熱くなります」
一徹「フン、記録は破られるためにある。加藤よ、満足するのはまだ早いぞ!その213の輝きをワールドトーナメントへの弾丸に変え、ドゥーン・ジョーの鼻柱を今度こそ野球でへし折ってやるわああ!!」

投手成績 防御率 勝/負/S
権藤   2.39  17/4  (196奪三振)
稲尾   2.23  14/4  
工藤   5.01  13/4
高橋一  2.55  13/5
鈴木   3.75  12/11
北別府  3.84  12/8
伊藤   4.40  7/3/42
久保   2.95  3/8/5
川口   3.78  3/2/2
木佐貫  2.70  1/1
小林   1.23  0/0
吉田   9.00  0/0

早坂「一徹さん!野手陣に負けず、投手陣も凄まじい記録です!権藤投手が17勝で最多勝、さらに196奪三振で最多奪三振の二冠を達成!そして抑えの伊藤智仁投手も、42セーブで2年連続のセーブ王に輝きましたよ!」
一徹「ガハハハ!当然よ!権藤のあの鉄腕、17勝は地獄の行軍を先導した勲章、196の三振は敵の戦意を刈り取った戦果よ!『不撓不屈』の魂で、マウンドという名の最前線を死守し抜いたわい!」
早坂「権藤投手が力でねじ伏せ、最後は伊藤投手の『高速スライダー』という名の外科手術でトドメを刺す。この必勝リレーこそ、他球団が恐れた一徹巨人の『鉄壁の防波堤』でしたね」
一徹「おうよ!伊藤の42セーブは、まさに鍋の味を完璧に閉じ込める『最後の一蓋』じゃ。2年連続のタイトル、その安定感こそレンジャーの信頼に値する。権藤が耕し、伊藤が刈り取る。これぞ一徹流・投手王国の真髄よ!」

早坂「一徹さん、いよいよ日本シリーズ開幕です!相手はパ・リーグの覇者、西武ライオンズ。緻密な管理野球で鳴らすレオ軍団をどう料理するか、日本中の注目が集まっています!第1戦のマウンドに上がるのは……権藤投手ではなく、鈴木啓示投手ですね!」

一徹「驚いたか早坂。初戦は『草魂』の鈴木じゃ!西武の小細工など、鈴木の真っ向勝負という名の業火で焼き尽くしてくれるわい。奴の左腕から放たれる執念の直球こそ、ライオンの喉元を食い破る最高の先鋒よ!」
早坂「確かに、最多勝の権藤投手をあえて後ろに回すことで、西武の計算を根底から狂わせる……。鈴木投手の気迫も凄まじい。ブルペンではミットが壊れんばかりの爆音を響かせています!」
一徹「おうよ!管理野球だか黄金時代だか知らんが、型にはまった綺麗な野球など、我がレンジャー部隊の突撃の前では無力。鈴木が真っ向からねじ伏せ、加藤や清原が力で叩き潰す。これぞ一徹流、魂の野球よ!」
早坂「王者・西武を相手に一歩も引かない……。一徹さんのその自信、選手たちにも伝播して、ベンチ裏は殺気立つほどの集中力に満ちています。日本一、そして世界へ向けての最終テストですね!」
一徹「西武ライオンズという高級な具材、わしの灼熱の鍋でじっくりと煮込んでくれるわ!鈴木よ、一球入魂!獅子の牙をその草魂でへし折ってこい!進軍開始じゃああ!!」

西武先発︰帆足和幸
巨人先発︰鈴木啓示

第1戦 西武5対3巨人  西武1勝
早坂
「一徹さん、初戦を落としてしまいました……。先発の鈴木投手が誤算、西武の『管理野球』というよりは、平野選手や和田選手のまさかの一撃に沈められた形です。加藤選手や清原選手も意地を見せましたが、5対3。レオの背中は遠かったですね」
一徹「……ガハハハ! 案ずるな早坂。初戦の負けなど、闇鍋の灰汁(あく)を掬い取ったようなものよ。鈴木の真っ向勝負を平気でスタンドへ叩き込むとは、西武の獅子ども、想像以上に脂が乗っておるわい!」
早坂「ですが、自慢の破壊神打線が福田投手の前にあと一歩届きませんでした。この敗北は、明日からの戦略に響くのでは?」
一徹「ぬかせ! 最後に清原が放ったあの二塁打、あれこそが逆襲の狼煙よ。西武という具材は、冷えたままでは食えん。この一敗で火力が最大まで沸騰したわい! 次からは権藤を筆頭に、地獄の猛追が始まる。ライオンの牙、根元から噛み砕いてくれるわああ!!」

西武先発︰松坂大輔
巨人先発︰工藤公康

第2戦 西武5対3巨人  西武2勝
早坂
「一徹さん、痛恨の連敗です……。工藤投手が粘りましたが、終盤に逆転を許して5対3。秋山選手の勝ち越し、清原選手のタイムリーで一度は主導権を握ったはずなのに。西武の執念、そして塚本選手や伊藤選手の意外な一撃に屈するとは!」
一徹「面白い、実に面白いわい! 工藤の投球術は、精密なコントロール、打者の心理を突く配球、そしてゴロを打たせる変化球の投げ分けを軸とした「頭脳的ピッチング」。そのピッチングですら、西武の『勝利への飢え』を抑えきれんか。松坂から序盤に3ぎ取ったのは評価するが、最後に押し出しで自滅するとは、我が釜の温度がまだ足りんようじゃな!」
早坂「一徹さん、笑い事じゃありませんよ! 本拠地でまさかの連敗……次は敵地・西武ドームです。あそこの熱気と管理野球に飲み込まれたら、日本一の夢が泡と消えてしまいます!」
一徹「案ずるな。追い詰められてからが真のレンジャーよ! 獅子の牙が喉元に刺さってから、その牙を内側からへし折るのが一徹流。西武ドームを、奴らの墓場という名の大釜に変えてくれるわああ!!」

巨人先発︰高橋一三
西武先発︰涌井秀章

第3戦 巨人8対5西武  巨人1勝 西武2勝
早坂
「一徹さん、ついに反撃の1勝です!敵地・西武ドームの重圧を跳ね返し、8対5で勝利しました。先発の高橋一三投手が9回途中まで力投し、打線も加藤選手の2ランにディアズ選手の三塁打と、ようやく本来の破壊力が戻ってきましたね!」
一徹「見たか!これが一徹巨人の『不撓不屈』よ。カブレラに2発浴びようが、一三の左腕は一歩も引かんかったわい。追い詰められてなお、敵の心臓部へ直球を投げ込む……その執念こそがレンジャーの真髄じゃ!」
早坂「終盤に追い上げられはしましたが、加藤選手の213安打の勢いがそのまま本塁打と犠飛に繋がったのが大きかったです。ようやく西武の管理野球という鉄壁の蓋を、力でこじ開けましたね」
一徹「おうよ!ようやく鍋が沸騰してきたわい。西武の獅子どもめ、この熱量に驚いたか。一三が耕し、主砲が仕留める。この1勝を種火に、西武ドームを絶望の焦げ跡で埋め尽くしてやるわああ!!」

巨人先発︰北別府学
西武先発︰小林繁

第4戦 巨人9対1西武  巨人2勝 西武2勝
早坂
「一徹さん、凄まじい大勝です!9対1!北別府投手が1失点完投の精密機械ぶりを見せれば、打線は石井選手の3ランを含む大量援護。加藤選手の一発で幕を開け、終わってみれば西武を圧倒しましたね。これで対戦成績は2勝2敗のタイです!」
一徹「これぞ『精密な破壊』よ!北別府が西武の狙いを針の穴を通す制御で封じ込め、石井や石嶺が榴弾を叩き込む。小林の変幻自在な投球など、わがレンジャー部隊の物量作戦の前では無力じゃったわい!」
早坂「敵地での連勝、完全に流れを引き戻しました。特に加藤選手が先制弾で火をつけ、全員がそれに続いた。西武ドームが静まり返るほどの猛攻でしたね」
一徹「おうよ!西武という具材、ようやく芯まで火が通ったようじゃな。連敗の屈辱をスパイスに変え、最高の闇鍋が煮え立ってきたわい。このままレオの牙を一本残らずへし折り、一気に寄り切ってくれるわああ!!」

巨人先発︰稲尾和久
西武先発︰渡辺俊介

第5戦 巨人8対2西武  巨人3勝 西武2勝
早坂
「一徹さん、ついに王手です! 8対2の快勝! 加藤選手の先制2ランから始まり、石井、高橋、清原、そして石嶺選手まで……一撃必殺の空中戦で渡辺投手のアンダースローを粉砕しましたね。そして何より、稲尾投手の完投勝利! 北別府投手に続くこの連日の完投劇、まさに『神様』の真骨頂です!」
一徹「稲尾の投球こそ、我がレンジャー部隊の鑑よ! 相手の反撃など火炎放射で焼き払うが如き執念の投球。そして打線も、潜水艦など浮上する隙も与えぬほどの集中砲火。これぞ一徹闇鍋の、真の『煮えたぎり』じゃ!」
早坂「連敗からの3連勝……西武ドームは完全に沈黙しました。緻密な管理野球を、力と気迫だけでねじ伏せてしまうなんて。いよいよ、日本一が目の前です!」
一徹「手綱を緩めるなよ! 獅子は死に際が一番恐ろしい。次の一戦、西武の息の根を完全に止め、最高級の祝杯を大釜で飲み干してやるわああ!!」

西武先発︰ダックス
巨人先発︰権藤博

第6戦 巨人10対0西武  巨人4勝 西武2勝
早坂
「一徹さん!やりました、日本一、そして3年連続の日本一達成です!10対0の完勝!権藤投手の神がかった完封、そして清原選手の2ランに石井選手の3ラン……ダックス投手の豪速球もチェンジアップも、最後は一徹巨人軍の執念が完全に粉砕しましたね!」
一徹「ダックスなどという珍味、我が鍋に放り込めば、一瞬で溶けて消える雑魚に過ぎんわい!権藤の投球こそレンジャーの魂、一球ごとに敵の戦意を刈り取っていく様は、まさに死神の鎌の如き鋭さであった!」
早坂「これで来年のワールドトーナメント出場権も獲得です。1990年代の黄金時代・西武以来の快挙ですよ。ですがあの時の西武ですら、世界では1回戦敗退の憂き目に遭っています。ドゥーン・ジョーの言う『レベルが低い』という言葉、否定するためにはここからが本番ですね」
一徹「フン、西武の敗北など、過去の出涸らしよ。わしらが挑むのは『野球』ではない、『戦争』じゃ!黄金時代を築いた西武すら飲み込んだ世界の荒波、それを我が一徹巨人が真っ赤に煮えたぎる大釜に変え、ドゥーンごと飲み干してやるわい!」
早坂「三連覇の味に浸る暇もなく、視線はすでに世界ですね。一徹さん、まずは選手たちを労ってあげてください。みんなボロボロなんですから!」
一徹「馬鹿者が!この勝利こそが最高の栄養剤よ。早坂、祝杯の準備をせよ!だがな、明日の朝には滝ヶ原へ戻るぞ。世界を獲るための地獄の演習、第二章の始まりじゃああ!!」

2011年一徹巨人軍獲得タイトル
最多勝︰権藤博
セーブ王︰伊藤智仁
最多奪三振︰権藤博
本塁打王︰加藤英司
打点王︰加藤英司
最多安打︰加藤英司
MVP︰加藤英司
ベストナイン︰ディアズ、加藤英司、清原和博、石嶺和彦
ゴールデングラブ︰秋山幸二

2011年ドラフト指名選手
1巡目︰江夏豊(18歳Sランク投手)
3巡目︰桑田真澄(18歳Aランク投手)
4巡目︰前田智徳(18歳Aランク外野手)

早坂「一徹さん! 大変なことになりましたよ! 今年のドラフト、まさに『神風』が吹きました。1巡目で江夏豊、3巡目で桑田真澄、さらに4巡目で前田智徳の交渉権を獲得です! 18歳の若き天才たちが、一度に3人も一徹巨人軍に加わるなんて……」
一徹「ガハハハ! 運ではない、これは必然よ! 江夏のあの眼光、桑田の冷静沈着な佇まい、そして前田の刀のような鋭さ……。滝ヶ原の地獄へ飛び込む覚悟のある猛者どもが、わしの闇鍋に吸い寄せられたのじゃ!」
早坂「江夏投手はSランクの評価通り、あの剛速球と気迫はすでに完成されています。そこに桑田投手の野球IQ、さらには『打撃の真理』を追究する前田選手……。来年のワールドトーナメントに向けて、これ以上ない補強ですよ」
一徹「おうよ! 江夏という荒ぶる劇薬をどう煮込むか、桑田という緻密なスパイスをどう効かせるか……。そして前田の安打という名の銃剣突撃! こいつらはまだ原石に過ぎんが、わしが直々に18歳の魂を叩き直し、世界を焼き尽くす最終兵器に仕立て上げてやるわい!」
早坂「彼らも覚悟はしているでしょうが、まさか合格直後に滝ヶ原へ連行されるとは思っていないでしょうね。でも一徹さん、江夏君はかなり個性が強そうです。手なずけるのは骨が折れますよ?」
一徹「フン、手なずけるなどと考えておらん! 衝突し、火花を散らし、溶け合って最強の鋼になる。それが一徹流よ! 早坂、奴らの背嚢(はいのう)に鉛を詰め込んでおけ。明日から、世界制覇への『地獄の入隊式』の始まりじゃああ!!」

一徹巨人軍
2011年成績
セ・リーグ優勝
日本シリーズ制覇V3
コンチネンタルトーナメント優勝

2011年退団者
投手︰佐藤宏志→千葉ロッテマリーンズへ
野手︰吉川元浩→広島東洋カープへ

早坂「一徹さん、いよいよ来年はワールドトーナメントですね。日本国内で大きな話題となり、メディアやファンは大騒ぎの様相を呈しています。」
一徹「うむ、しかも来年は開催10回目のメモリアル大会だそうじゃから、日本国内での盛り上がりは異常なレベルに達しておる。道を歩けば、よう人に声をかけられるようになったわ」
早坂「前科持ちで、サラリーマン金太郎みたいにすぐ人を殴る一徹さんに声をかけるなんて・・・」
一徹「いや、ま、まあ、否定はできんが。わしは井手とドゥーンの2人しか殴ってないから金太郎よりマシじゃろ」
早坂「聞いた話だと、ご家庭では日常的に息子さんを激しく何度も殴ったり、金属のバネで身体拘束しているとか・・・」
一徹「言い方!!虐待してるみてえじゃねえ!!」
早坂「普通に虐待です。息子さんに対する平手打ちや、子供の身体に負担をかける強制的なトレーニングは、現代では身体的虐待と見なされます。子供の意思を無視した極端なスパルタ教育や強要も、現在のスポーツ指導においてもパワハラや体罰として問題になります。」
一徹「い、いや、昭和の話じゃし」
早坂「あと、お得意のちゃぶ台返しも、 食事を粗末にする行為は、教育的観点だけでなく、現代の食品ロス問題の観点からも許容されにくいです」
一徹「お得意とかって言うのやめて!!ぜんぶ個性なんだから!!」
早坂「現代のコンプライアンスでは全部アウトなので反省してください」
一徹「そもそも、それは原作の話で、わしは一徹(はじめ・とおる)という別人なんじゃがのう。・・・ん?そういえば豚山の姿が見えんが」
早坂「豚山さんなら有給休暇中です。労基法により企業は年5日の確実な取得(消化)を義務付けられていますので、豚山さんにも休んでいただきました」
一徹「やつは2年も勾留されてたからな。休暇を満喫しておるじゃろ。感情に流されず、孤独を愛し、タフで妥協しない豚山のことじゃ。トレーニングや武器の手入れに明け暮れておるじゃろ」
早坂「いえ、川崎にある藤子・F・不二雄ミュージアムに行っているみたいです。中で食べた『のび太の海底鬼岩城エビカツサンド』をインスタにアップしていました」

一徹「元スペツナズが何やってんだよ!!」
早坂「ミュージアムの開館から閉館まで8時間ずっと鑑賞しているそうです」
一徹「迷惑だろ!!いても1時間くらいだろ、普通!!」
早坂「ミュージアム前にテントを張って寝泊まりし、かれこれ1週間は入り浸っているみたいですね」
一徹「どんだけ藤子・F・不二雄好きなんだよ!!」

早坂「あ、そういえば、豚山さんから手紙が届いていました」
一徹「いらねえよ!どうせ、藤子・F・不二雄がらみだろ」
早坂「こちらです、37通あります」
一徹「書きすぎだろ!!ヒマなんか?!」
早坂「いえ、手紙は勾留されていた2年間に独房から届いたものです。私が持っていました」
一徹「そのとき渡せよ!!今さら遅えだろ!!」
早坂「すべて、一徹さんに助けを求める内容でした」
一徹「残酷すぎんだろ!手紙を見ていたら、もっと早く助けられただろ!!おかしいと思わんのか?!」
早坂「別に・・また新しいの雇えばいいかな、と」
一徹「怖えぇよ!!その感性が怖えぇんだよ!!」

つづく