『ファースト断罪聴聞会 〜モーゼ山田と熱湯の審問者たち〜』
「この度、わいモーゼ山田が世界中の“○○ファースト”って言ってる連中を集めて、誰がセカンドか聴聞する会を開くことにしたんや。答えられんかった奴は熱湯風呂や!」
SNSでそう宣言したその日、世界は騒然となった。
伊香保温泉の裏手、もはや非合法に近い特設会場。
白煙立ち込める審問舞台に、中央には灼熱の熱湯風呂。その横に、なぜかキラキラと光り輝く黄金の湯――天国風呂がぽつんと一つ。
司会はモーゼ山田。預言とユーモアのあいだを漂う男。
聴聞会の幕が今、静かに上がる。
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第一の審問:ドナルド・ト○ンプ(ア○リカ大統領)
金髪のカツラを風に揺らしながら登場。
「ア○リカファースト!」
「じゃあセカンドは?」山田が問う。
「それはまぁ……中国でもカナダでもなく……いや、どこもア○リカには敵わないんで……つまり誰もセカンドじゃない!」
「つまり“アメリカ以外はゴミ”ってことやな。熱湯へ。」
機械アームがすかさず作動。
カツラだけ浮かせたまま、ト○ンプは熱湯へドボン。
聞こえたのは「イッツ・ノット・フェアッ!!」の絶叫だけだった。
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第二の審問:小岩百合子(区民ファースト代表)
エメラルドのスーツに身を包み、毅然と登壇。
「区民ファーストです。これは区民のための都政改革──」
「セカンドは誰や?」
「えっ……えぇと、それは……23区外の皆さんも大事ですが……」
「でもファーストじゃないんやろ?言うてみ。」
「……区民以外、ですかね……(小声)」
その瞬間、ブザーが鳴り響く。
「アウトォォ!!!」山田の咆哮。
熱湯風呂に滑り込むように沈む小岩。浮かぶ緑の名札だけが残った。
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第三の審問:参星党代表(坊主・グレーのスーツ・謎の勾玉)
ステージに現れたのは、坊主頭に謎の勾玉を下げたスーツの男。
「我々は“日本人ファースト”を掲げ──」と語りかける前に、男は突然、自ら湯のフチに立ち上がった。
「……えっ?」
会場がザワつく中、参星党代表が叫ぶ。
「絶対に押すなよ!?絶対に押すなよォ!!」
「えっ、おま……」山田も戸惑う。
「日本人ファースト!!セカンドは知らん!!でも押すなよ!?押すなよ!!」
その瞬間、自ら足を滑らせるように「よいしょ〜〜!!」と豪快にダイブ。
ボコボコと泡立つ湯から、満面の笑みで親指を立てる姿が浮かび上がった。
「お約束すぎるやろ!!」と山田が叫ぶ。
熱湯がボコボコと泡立ち、壇上に虹のような湯気が上がった。
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第四の審問:佐竹ノボル(ロリおばファースト党代表)
ついに現れた異色の男。
50歳、キモデブハゲ。首元にはラミカ、背中にはリュック、Tシャツには「ロリおば命」の文字。
「ロリおばファースト党の佐竹ノボルです!!我々の理念は明確です!!」
「セカンドは?」山田が少し期待混じりで訊ねる。
「スポーティショート娘です!褐色・キャップ・ジャージ・青春臭!!あくまでセカンド扱いですが、尊い存在です!!ランキング表も用意してます!!!」
(リュックから全30種の嫁属性早見表を取り出す)
山田、満面の笑みで叫んだ。
「正直かつ誠実、そして情熱的!合格や!
佐竹代表には天国風呂や!!泡はラムネ味!!」
天国風呂にドボンと飛び込む佐竹。
「ウッヒョーーーーーーー!!!!ぬるっっ!サイコーーー!!!!」
その顔はまるで浄化されたポークビッツ。
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終幕:預言者の預言
「ファーストって言葉は聞こえはええ。でも、セカンドも言わんやつが“優先”語る資格はないんや。」
「ほんまは誰もがオンリーワンや。セカンドがおるからこそ、ファーストが成立するんや。」
熱湯に沈んだ者たちの残骸を眺めながら、山田はそっとつぶやいた。
「今夜だけは……ロリおばがファーストでええやろ。な?」
天国風呂では、ツインテールやおさげのフリフリ水着の熟女に囲まれた佐竹が、ご機嫌で泡の中から親指を立てていた。

