あぶない少年Ⅲ
1989年。
ありさちゃんは11歳、私は10歳だった。
ぜんぶの始まり。
私が観月ありさちゃんに出会った、最初のドラマ。
1つ年上の友達と、3人くらいで集まって、
光GENJIとSMAPが出てるから、という理由で見始めた。
女子グループの中には、
濱田万葉さんとかもいたと思う。
でも、途中でそんなことはどうでもよくなった。
画面の中に、
小さくて、髪の毛が長くて、
とにかく目が離せない女の子がいたから。
「え、なにこの子……かわいい……」
それが正直な気持ちだった。
誰かのセリフより、
誰かの動きより、
その子ばっかり目で追っていた。
「このかわいい女の子、誰?」
エンディングのテロップに名前が流れた。
観月ありさ。
でも当時10歳の私は、
それを堂々と
「カンヅキアリサちゃん」
と読んでいた。
光GENJIもSMAPもかっこいい。
でもそれよりも、
「カンヅキアリサちゃん、かわいくて好き!」
そんな話ばっかりしていたと思う。
しばらくして、
たまたま買ったアイドル雑誌の
「この人は誰?」みたいなページに、
ありさちゃんが載っていた。
そこで初めて気づく。
「あ、ミヅキアリサちゃんなんだ……」
ちょっと恥ずかしくて、
でも、それよりうれしかった。
そのページには、
ファンレターの宛先も載っていた。
「書いていいんだ」
そう思った。
それが、
私がファンレターを書き始めた、最初のきっかけ。
