【間違いばかりのカメラ選び①】競馬場はキヤノンの一眼レフばかりな理由
こんにちは♪Aliceです。
『間違いばかりのカメラ選び』シリーズを始めました。
今日は、キヤノンのカメラユーザーの皆様に迫っている深刻な『EFレンズの寿命』についてお伝えします。
キヤノンユーザーの方や、キヤノンのカメラ・レンズの購入を検討している方には非常に重大な話になります。
私のInstagramにおける合計5,000超フォロワー様のうち、特に競馬場でキヤノンの一眼レフを愛用している方は相当な数に上ると思いますので、皆様が困る前にと考え筆を取りました。
最後までお読み頂き、お友達などにシェアして拡散をお願い致します。
キヤノンには今後も縁がない!と言う方も、カメラ界隈のネタとして読んで頂けたら嬉しいです。
1.競馬場は特にキヤノンだらけ
一眼レフカメラ(ミラーレスとは違います)のシェア率で括ると、キヤノンが6〜7割を占めており、世界的にもシェア1位ではありますが、特に競馬場でカメラを見ると8割はキヤノンです。
一昔前までは9割以上キヤノン!くらいのイメージでしたが、ここ2年位で競馬場にも漸くキヤノン以外のカメラが増えて来た印象です。

知り合いとカメラを集めて撮影
何故競馬場に限ってはキヤノンのシェアが8〜9割なのか?
その理由は大きく2つあると思います。
①周りにキヤノンしかいないから
日本人特有の考え方だと思いますが、メジャーな方が良いに決まってる・長いモノに巻かれた方が安心、という感覚と、競馬の情報を調べるのに毎日忙しくて、どんなカメラやレンズがあって、どれが自分の用途にマッチするか調べる暇がないから、
『とりあえずプロが使っている機材や友達と同じカメラ・レンズでいい』
『よく分からないけど、皆が使ってるからキヤノンでいい』
『白いレンズの人しかほぼ居ないので、白くないと仲間ハズレにされそうだからキヤノン』
という選び方ではないでしょうか。

②ミラーレスの性能が知られていないから
一眼カメラが完全にミラーレスの時代になって5年は経つと思います。
(PENTAX以外の全メーカーが一眼レフの新規開発を終了しています)
ですが、競馬場におけるミラーレス比率はかなり低く、エントリー層向けのAPS-Cを除くとEOS R○系がチラホラ居る程度です。
世の中に溢れかえっているSONY α7系はほぼ見ません。
何故か?
その理由も2つあると思います。
1)競馬場の中で撮影するプロがミラーレスをあまり使っていない
2)ミラーレス=コンパクトデジカメ(コンデジ)という認識を変える事が出来ていない
プロが使わない=使えない・競馬に向いていない
→だから競馬はEOS 1DX MarkⅢでないといけない!
という発想から『ミラーレスなんかじゃ競馬は撮れない』と勝手に思い込み、それが知り合いから知り合いへと横伝播して広まってしまったのだと思います。

『何ですかソレ?』と馬鹿にされました
実際ミラーレスを使ってレースを撮影する人が競馬場では殆どいなかったし、競馬以外、カメラなどの情報収集に積極的な人もほぼ居ませんので、『ミラーレスってコンデジみたいなカメラでしょ?』という誤った認識から抜け出せなかったのでしょう。
また競馬場では、太さが大人の太もも位あり、地面に立てると腰の辺りまで長さがある、巨大なレンズを持った人が多すぎて、『巨大なレンズでないと、そもそも撮れない』と誤った印象を与えている点もネックでしょう。

このようなレンズがズラリと並んでいるのが競馬場
キヤノンのフラッグシップはEOS 1DX MarkⅢであるとメーカーが謳っていたし、R1を発売するまではキヤノンにプロ用のミラーレスカメラはありませんでした(R3だけでなく、R5・R6でもプロユースに耐えられたと私は思いますし、ズームレンズを装着したR5をサブとして白い大砲レンズを装着した1DXmkⅢと一緒に携行するプロは競馬でもサッカーでも大変多いです)。

2.世界市場におけるミラーレスは?
1.の項で『井の中の蛙』に過ぎない競馬場の話をしましたが、世界規模ではどうでしょうか?
ミラーレスカメラのシェア率ではソニーがトップで、僅差で2位にキヤノンが続き、この両者が全体の6割を占めるのがここ数年の傾向です。
大きく離れた3位にニコン、4位の富士フィルムが3位に上がる月もあると言った状況です。
1位 ソニー:約30%
2位 キヤノン:約30%
3位 ニコン:約15%
4位 富士フィルム:約10%
この4メーカーでミラーレス市場全体の9割弱を占めています。

(ミラーレスカメラ・一眼レフカメラを合算した、メーカーのシェア率はネットでも正確な情報を引き出せず)
このシェア率を知って、いかがでしょうか?
普段からカメラを持った人が多い場所(観光地などを含め)に行く事がある人にとっては、まぁそうですよね、という数字だと思います。
特に20代くらいの若い人が多い環境では、本当にソニーαばかりで、少なくとも一眼レフは皆無です。
(逆に小中学校の運動会では、幼稚園に入園して初めての運動会の時に買った『初めての一眼』を使い続けているのだろうな、という世代のカメラを親が持っていて、ここでのシェア率はキヤノン対ニコンで半々だったりします。)
私が年に10回ほど通うサーキットでのモータースポーツ撮影でも、ソニーを使う方は毎年かなりの勢いで増加しています。
そして、ニコンZ9やZ8もかなり多くなりました。
競馬場と年齢層は近いですが、一言で言ってしまえば客層が違うからカメラのリテラシーが違うという事だと思います。

3.間違いばかりのカメラ選びになる理由
『カメラを持っている人が多い場所』の中で、何故これほどまでに競馬場だけがキヤノンばかりなのか…?
ミラーレスカメラの時代になって5年くらいは経つのに、何故競馬場は一眼レフユーザーばかりなのか…?
※知り合いに最近、EOS5D MarkⅣの新品を買って競馬場に持って来た人がいました。
何故5D MarkⅣを買ったのか尋ねたところ、
『キヤノンのフルサイズの一眼レフを買った方がいいと言われたから』
『ミラーレスはやめておけと言われた』
『さすがにEOS1DX MarkⅢは高かったから、その1つ下にした』
という事でした。
…ミラーレスの新品カメラ・レンズが買えるお金を今でもキヤノンの一眼レフ・一眼レフ用レンズに投じてしまう理由は…?
『競馬がギャンブルだから』
という事だと思います。
競馬場でカメラを持って、前夜から列に並んで場所取りを頑張って、一所懸命に馬や騎手の写真撮影をしている方々も、ほとんどが馬券を購入します。
馬券を買う以上、当てたい・儲けたいのは当然の事です。
ギャンブルに勝つために・競馬を的中させるためには、毎日毎日もの凄い量の情報を入手して、今週末のこのレースはどんな展開になるのか、どの馬が勝つのか、調教の動きはどうなのか…と予習し予想を立てなければなりません。

また、競馬場で観戦する当日はレースとレースの間隔が30分程度と短く、その間にパドックで馬のコンディションを確認したり、馬券を購入したりと慌ただしく、写真を撮りながら設定を見直したり、試しに違う機材に交換したりと言った余裕は有りません。
1日に1箇所の競馬場で12回レースがあり、東京・京都・小倉など3場で開催されていたら合計1日36レースもあり、土日で72レースにもなります!

カメラを持った人達は東京でも京都でも同じ面子ばかり
月曜〜金曜はその週末の72レースについて情報収集し、土日は新幹線や飛行機で各競馬場へと飛び現地観戦を行います。
つまり、競馬場に毎週のように通って競馬を撮っている人達に、カメラの撮影技術を学んだり、スキルアップの為に競馬以外の被写体を撮影したりする時間は全く無いのです。

競馬の為だけに関東←→関西と毎週移動する人が多い
だから、上手くもならないし、どういう写真が世間一般的に上手い写真なのかも知らないし、ミラーレスカメラの時代になって一眼レフカメラは過去の存在になりつつある事実すら知らないのです。
これは、競馬がギャンブルである以上、仕方ないと思っています。
4.カメラ購入はゲーム課金と似ている
撮影は上手くならないのは自分でも何となく分かっている、でも競馬メディアのプロのような写真は撮りたい→だからプロが競馬で使っているカメラ・レンズを買えば良い、というロジックです。
ゲームでコツコツとレベル上げをして進める時間が無いから、課金して良いアイテム(装備)を揃えてしまうのと似ていませんか?
経験値を貯めレベルを上げれば、『銅の剣』でも倒せる敵なのに、コツコツとレベルを上げるのが面倒だから課金して『王者の剣』をGETしボス戦も楽勝!みたいな行為は、カメラ初心者がいきなりEOS R1や1DX MarkⅢを買って来て『競馬の撮影なんて楽勝!』と思っているのと酷似していませんか?

馬にしかカメラを向けない人は経験値が増えない
レベル1なのに王者の剣でスライムやドラキーを瞬殺して、『俺は凄い』と勘違いしているので、獲得できる経験値も少なく、尚且つ土日の競馬でしかカメラに触らない(稀に平日の地方競馬も)ので、経験値が一向に貯まらずレベルが上がりません。
それでもボスを倒してストーリーを進める事が出来ているので、自身のレベルが足りない事を問題に感じていないのです。
ストーリーを進めるのが難しいと感じたら、100万円のEOS R1や200万円級のRFレンズに課金して解決です。
5.他人の金の使い方に文句言うな?
コツコツとレベル上げしないでも、300万円課金すれば無双出来るのだから、いいじゃないか!俺の金なんだから文句言うなよ!と言われそうですが…
…はい、おっしゃる通りです。
ですが、それは貴方が撮っているのではなく、『カメラに撮られている』のです。
個人的な意見を言わせて貰えば、『カメラに撮られる』位なら自分で撮らなくて良いと思います。
プロが撮影した写真・オフィシャル映像で観れば充分です。

撮りたくありませんか?

技術と発想があれば出来る撮影であり機材は無関係
6.キヤノンEFレンズが死滅する時が訪れる
冒頭に軽く述べていますが、競馬場に非常に多いキヤノンの一眼レフユーザーには、EFレンズの寿命という危機が刻一刻と迫っています。
それは、単に故障による寿命の話ではありません。
※EF→一眼レフ用レンズ
※RF→ミラーレス用レンズ
キヤノンは、『販売終了から7年』でメーカー修理を打ち切ります。
販売終了から7年が経過したキヤノンのカメラ・レンズは、故障した時点で寿命が終わりです。

もう寿命のカウントダウンが開始されている
清掃・点検は受け付けますが、点検の結果不具合が発覚しても、分解が不要な調整のみであれば対応する場合がありますが、分解作業が発生する修理は一切受け付けてくれません!
私が長年愛用していたEF400mm F2.8L IS Ⅱ USM(いわゆるヨンニッパⅡ型)も、2025年でメーカー修理打ち切りです。

今でも競馬場でEF70-200mm F2.8L IS Ⅱ USMやEF300mm F4L IS USMなど2000年〜2010年代に大量に売れたレンズを使っている人を良く見ますが、故障したら文鎮になってしまいます。
オートフォーカスやIS(手振れ補正)の修理だけでなく、カビやクモリの修理も出来ません。
キヤノンEFレンズのラインナップに『現行品』として残っているものはまだ大丈夫です。
EF70-200mm F2.8L IS Ⅲ USM(3型)や、EF100-400mm F4.5-5.6L IS Ⅱ USMは発売されてから7年以上経過しましたが、EOS1DX MarkⅢを使用するプロの需要があるため、現行品扱いなのです。
逆に、現行品以外のEFレンズは既にメーカー修理不可か、刻一刻とメーカー修理期限が迫っているかのどちらかです!

2022年11月で修理が打ち切られる前にオーバーホール
7.どうすれば救われるのか?
以前の記事(下記リンク)を読んで戴いていない方は是非読んで戴きたいのですが、ミラーレス専用の現状RFレンズは『高いか暗いか』しかありません。
RF100-500mm F4.5-7.1L IS USMのように、『高いのに暗い』レンズすらあります。
経費で機材を購入出来る職業カメラマン以外には、キヤノンRFシステムはお勧め出来ません。
前述の『カメラ課金勢』の方でも、もしコストパフォーマンスへの拘りがあるのでしたらキヤノンRFシステムはお勧めしません。
EOS R1の発売でR3の中古相場が大幅に下落し、R3の中古美品が30万円台で買えたり、R6 MarkⅡの新品もキャッシュバックキャンペーンで実質約26万円台になっていたり、キヤノンRFのミラーレスカメラ自体はコストパフォーマンスが魅力になりました。

新品の半額以下で中古美品が買えるR3
ですが、RFレンズは前述の通り買うべきでは無く、EFレンズはいずれメーカー修理不可になります。
結論としては、プロ以外は早めにキヤノンと縁を切って、ソニーかニコンにマウント移行する事を強く推奨します。

8.マウント移行?大変じゃない?
幸いな事にキヤノンのカメラ・レンズはリセールバリューが高いものが多いので、ソニーやキヤノンの同等品を揃えても、下取り額からさほど足が出ずに済むと思います。
フジヤカメラやマップカメラなど、下取り額のシミュレーションが出来るECサイトで試算してみましょう。
今後数年先を見据えて、早めにアクションを起こす事をお勧めします。
最後まで読んで戴き、ありがとうございました。
次回の『間違いばかりのカメラ選び』シリーズは、
『すぐに超望遠レンズを買う人』を予定しております。
また次の記事でお会い出来ますように。
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