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津軽の霊峰を仰ぐ「奥日光」:岩木山神社の由緒と魅力|青森県弘前市

青森県弘前市、津軽富士とも称される名峰・岩木山いわきやまを仰ぎ見る地に鎮座する岩木山神社いわきやまじんじゃ

古くから「お岩木さま」として親しまれ、陸奥津軽の開拓の神、また祖霊の座すところとして崇められる、北東北でも屈指の歴史と格式を誇る津軽国一之宮です。

岩木山は、遠望すると秀麗な山容をみせてくれますが、山頂は荒々しい岩峰であり、神の降臨する磐座いわくらとして、おそらくは縄文時代から、あるいはさらに古い時代から、信仰されてきました。

 1. 由緒と主祭神

岩木山神社の創建は、宝亀11年(780年)、岩木山の山頂に社殿を建立したのが始まりと伝えられています。
延暦19年(800年)には、征夷大将軍坂上田村麻呂さかのうえのたむらまろが再建しました。


次の五柱を「岩木山大神(いわきやまおおかみ)」として祀っています。
顕国魂神うつしくにたまのかみ 『日本書記』の一書に大国主神の別名とあります
多都比姫神たつひひめのかみ 津軽の守護神で、開拓・農業・安産の女神さま
宇賀能賣神うがのめのかみ 五穀豊穣の女神で水を良水に変え河川をまもる水神さま
大山祇神おおやまつみのかみ イザナギとイザナミの御子で山の神、コノハナサクヤヒメの父神
坂上刈田麿命さかのうえのかりたまろのみこと 坂上田村麻呂の父親
 

2. 歴史:津軽藩の総守護

天正年間の岩木山の噴火により社殿などは焼失してしまいますが、江戸時代に津軽氏により、現在の社殿の多くが、江戸時代初期から元禄時代にかけて寄進・造営されました。
その荘厳な佇まいから、「奥日光」という異称を持ちます。これは、日光東照宮を彷彿とさせる華麗な極彩色や緻密な彫刻が施されていることに由来します。中門にその意匠がよく見ることができます。

また意匠の異なる鳥居が次々現れ、建築年代ごとの流行りの違いをみることができます。

禊所

楼門手前を右手側に進み、禊所へ行きます。
岩木山の湧水が勢いよく流れ出て、古くから修行者の身を清める場所でもあります。
少し戻って楼門へ向います。

3. 見どころは国の重要文化財とその意匠

境内には歴史的価値の高い建造物が並び、本殿・拝殿・奥門・楼門・瑞垣・中門国の重要文化財に指定されています。

楼門の「逆立ち狛犬」
参道の石段を上がった先にある楼門の玉垣には、左右に珍しい狛犬が配置されています。

上向きは金運が上がるといいます
下向きは恋愛運が上がるそうです
白雲大龍神 
タツヒヒメ
岩木山のパワーを宿す龍神様として、
とりわけ邪気を払う強力な浄化の力があるとされているそうです。
稲荷大明神 
ウガノメノカミ
この日も良い天候で迎えていただきました
社務所は神仏習合時代の百沢寺の客殿もしくは本坊であったそうです
拝殿ほか4棟保存修理工事が行われていました
(令和8年〜令和12年)
五本杉がパワースポットだそうです 

4. お山参詣

岩木山神社の「お山参詣」は重要無形民俗文化財に指定されています。
旧暦8月1日(朔日山)に合わせて行われる集団登拝行事で、五穀豊穣と家内安全を祈願します。登山囃子に合わせて、独特の唱え言葉を響かせながら山頂を目指す姿が、津軽の秋の風物詩だそうです。

▼公式サイトはコチラ

奉崇守山三柱大神碑
岩木山信仰のもうひとつの拠点であった守山神社を伝える碑
三柱は岩木山神社に合祀されています
奥富士出雲神社
岩木山神社とは別の神社ですが、顕国魂神が祀られており関係はあるようです

まとめ

岩木山神社は、縄文の神として岩木山に対する自然信仰が津軽の人々の深層部に流れ、さらに神さまや仏さまへの信仰が積層し、現代まで生き続けているこの地ならでは地霊を感じることが出来る場所です。
杉並木に囲まれた長い参道を歩むと、今なお息づく北国の厚い信仰心を感じることができます。

奥宮は行きたいけれど、体力的に厳しそうなので遥拝しました。


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