🎶 音楽理論の勘違いシリーズ(1)「長三和音=明るい」…本当にそう?
音楽を勉強していると、
“いつのまにか信じてしまっている公式”ってありますよね。
その中でも今日は、
ちょっとした勘違いをひとつ取り上げてみます。
1. 「長三和音=明るい」は本当か?
よく聞きますよね。
長三和音は明るい
短三和音は暗い
でも、長三和音なのに
“なんだか物悲しく感じる瞬間”ってありませんか?
実はこれ、音の重ね方を見ていくと理由があります。
2. 長三和音は「長3度+短3度」
長三和音というと、
どうしても“長3度”が注目されがちです。
でも、実はその上には 短3度 が乗っています。
G
>短3度
E
>長3度
C
私たちの耳は、
“下にある音程が重要”と感じやすい反面、
上に積まれた音程もしっかり聞き取っています。
3. 第1転回形では「短3度が下に」
では、第1転回形はどうでしょう?
C
>完全4度
G
>短3度
E
こうなると、
“明るさの根拠だった長3度”が消え、
下に“短3度”がくることになります。
たとえば、《ソランジ》1番aメロ冒頭「は〜じまりの〜」の
「は〜じ」の部分の伴奏は F/A。
長三和音の第1転回形です。
あれを「明るい」と感じる人、
むしろ珍しいのではないでしょうか?
4. 短調の中では「長三和音」でも暗く響く
短調(minor)で
bVI – bVII – Im
などの進行が出てくる時。
bVI や bVII は長三和音ですが、
明るく聞こえるでしょうか?
むしろ、
“Im へ帰っていく途中の影”
のように聞こえることが多いはずです。
音楽は「縦(和音)」だけでなく
「横(流れ)」でも響きが変わります。
5. 音程や和音の指導/理解の弱さが根本原因
私が長年気になっているのは、
音程を“軽く扱いすぎる”教材や解説が多いこと。
長三和音の説明も
長3度と完全5度だけで、
短3度には触れないものが多い。
でも実際に耳に届いているのは
長3度+短3度のセット ですよね。
和音の中の音程って、本当に大事なんです。
まとめ
「長三和音=明るい」「短三和音=暗い」
この公式だけでは説明できない瞬間が
音楽には山ほどあります。
あなた自身の“耳で感じた違和感”を、
ぜひ大切にしてみてください。
音楽は単純ではありませんし、
私たちの感性もまた単純ではありません。
🎓 最後に
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